【日記】RTAはeスポーツに含まれますか?
eスポーツという言葉が普及してもう10年以上は経ったと思う。
私自身はあまり強い関心を持っていないんだけど、それでも格ゲーのウメハラやLoLのFakerの名前くらいは知っている。興味のない人間にまでプロ選手の名前が知れるようになったのだ、ある程度eスポーツが市民権を得たと言えるだろう。iPhoneでだって「いーすぽーつ」で「eスポーツ」が一発で変換できる。
eスポーツの競技といえば、格闘ゲーム、FPS、MOBAゲーム、スポーツなんかのプレイヤー対プレイヤーの対戦ゲームであることが多いように感じるが、正直私はRTAこそが一番観ていて楽しいeスポーツの競技ではないかと考えている。
RTAとはリアルタイムアタックの略で、単純にいえば、ゲームのクリアの速さを争う競技である。速い遅いは勝敗のつけ方として非常に分かりやすい。speedrun.comというサイトには様々なゲームのRTAの記録が上げられているし、日本ではお盆や年末にRTA in Japanというイベントが開催されている。
クリアのあるゲームならどんなゲームでもRTAは出来るが、スーパーマリオブラザーズのようなアクションゲームがやはりRTAとしてよく映えると思う。ただでさえ難しいゲームをスピード重視でミスなく疾走する様は人間離れしていて観ていて楽しい。ゲームによっては、成功率は低いが上手くいけば数秒短縮できるような近道があるものもあり、それを選ぶかどうか、また成功するかどうかといった見所も発生する。
イベントや大会で何人かのプレイヤーでよーいどんで並走させれば、eじゃないスポーツの陸上競技と同じように楽しめると思う。途中で難易度の高い技を成功させるかどうかといった要素もあるので、陸上とフィギュアスケートの良いとこ取りとも言えるかもしれない。
どうして今日こんな話をしているかというと、それは今日見たVtuberの配信に関係している。
ホロライブでは13日にゲーム大会が行われるため、ホロライブENのBijouとホロライブIDのKaelaがCHAIND TOGATHERというゲームの練習をしていた。
このゲームは鎖に繋がれた2人のキャラクターを2人のプレイヤーが操作して、障害物が満載のルートをとにかく上へ上がっていくゲームである。壺おじやOnly Upと同じくrage gamesと呼ばれていて、プレイヤーを苦しめるために作られたような難易度をしている。
そんなゲームを今度のゲーム大会では、20分間にどこまで進めるかというルールでプレイする。
大会のための練習ということで、コースの確認がてら何回かプレイするのかなと思いながら見ていたら、途中から2人はこのゲームの実際のRTA動画を見て、そこで使われているショートカットのテクニックを練習し始めたのだ。たかが1日だけのイベントのためにVtuberがRTA用の難しい技を使うとは思わなかったので驚いたが、そこから目が離せなくなった。
このゲームのショートカットは高難易度だが、その分時間の短縮になるし、何より見た目もよく映える。そんなショートカットを成功できるかどうかハラハラしながら見守るのは楽しく、RTAのエンターテイメントとしての魅力はこういうとこだよなと再確認できた。練習して身につけたRTAのテクニックを使って、本番では他の人達をぶっちぎって欲しい。
私は格ゲーやMOBAゲームのプロの試合を見てもよく分からないが、RTAは楽しんで見ることができる。意外とそういう人は他にも多くいるのではないだろうか。
ではまた明日。
※日本ではRTAだが、海外では主にspeedrunと呼ばれている。どちらも英語なのに呼称が異なるのは不思議ですね。