荒川アンダーザブリッジが面白い
荒川アンダーザブリッジを読んでいます。とりあえず10巻の途中まで読みました。
今の所の感想としては、「久々にここまでハマれる作品に出会えた」って感じです。荒川の橋の下に住む住人たちはみんな電波でおもしろおかしい。全員もれなくキャラが立っていて、確実に世間ずれしている。だけど決して電波なだけでなく、それぞれにそれぞれの人生があることを感じさせられます。いろんな人生を歩んできた変な奴らがひとところに集まって、変な奴ら同士で友達になったり恋したりして人間関係を結びながら、ときおりトラブルに見舞われつつも楽しい日常を送っている。
そこには、変な奴らが変なままでいていい世界が広がっているのです。ツッコミを入れることはあっても、誰かを否定することはなくて、みんながみんな、自分の思った通りに生きる姿勢を貫いている。そして、それぞれがそれぞれの生き様に対して根底的な部分でリスペクトし合っている。橋の下の住人は、電波な奴らだけど、他者を受け入れる優しさと自分を貫ける強さを持っています。だからこそ、こんなにも心地よい世界が成り立っているのでしょう。
私も荒川の橋の下に住みたいなあ。どこか好きな漫画の世界に転生していいよ、と言われたら荒川アンダーザブリッジの世界に転生したいって言うと思います。そしてニノみたいな子として暮らしたい。ニノはとても可愛いヒロインです。ニノの持つ可愛さとか電波さにはわざとらしさが感じられなくて、全て自然なのです。それはきっとニノがとても純粋な心の持ち主だからで、そんな彼女の心と、純粋な心を持つ彼女を大切にしてくれる橋の下の住人たちが私はとても好きなのでしょう。だから私はニノのように純粋な存在になって、純粋な存在としての自分を橋の下のおもしれー奴らに認めてもらいたい。仲間に入れてもらいたい。そんなことを考えてしまいます。
ここまで読んでくださった方でもしまだ荒川アンダーザブリッジを読んだ、あるいは観たことがない方がいましたら漫画でもアニメでもいいのでこの作品に触れてみてください。そして、私と同じように心地よい世界だと感じてくれたなら、ぜひ一緒に荒川の橋の下で暮らしましょう。できれば私が金星に一緒に来てほしいと頼んでもついてくる覚悟のある方がいいです。家訓が刺繍された訳の分からないネクタイをいつも締めている程度には変な奴で、リクルートスーツがよく似合っていて、神谷浩史と同じ声帯を持つ人だとなおいいかと思います。河童のスーツを着たおっさんとか頭が星の形をしたミュージシャンとかを引き連れてきてくれると百点満点です。お待ちしております。