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電気ヒータを利用する

 保温ボックスに電気ヒータを利用するには、どうしたら良いのでしょうか。
 この辺りも、ヒータの大きさの選定とか考えると、なかなか難しいのではないかと思ったのですが意外にも簡単に対応する事が出来ました。

 当初、ABBの分析計のサンプリング装置で使用するような電気ヒータとなると、基本的に防爆構造の電気ヒータとなりました。
 日本では、化学プラントや石油プラントとなると、スチームが有りますので、スチームヒータとなります。
 ですから、防爆の電気ヒータを使うのは、全て海外プラントとなりました。

 エンジニアリング担当の上司から、電気ヒータの選定を任された時、選定方法について、得られなかったため、電気ヒータの営業マンを呼んで、電気ヒータの選び方を伺いました。

 では今まで、どういう判断で選定していたのでしょうか?

 その時、営業マンから、O’brien のカタログをいただきました。
 そのカタログには、ボックスの大きさ、ボックスの温調温度、外気温、必要な電力の表がありました。O’brien はヒータだけでは無く、保温ボックスも販売しています。
 この表から、必要な電力を求め、防爆ヒータを選択という事を営業マンから教わりました。

 O’brien の防爆ヒータは、ヒータそのものに、温調回路が入っているため、ボックスの中に入れるだけなので簡単でした。

 その当時、海外向けアナライザハウスで、NEC防爆としてサンプリング装置で使用しましたが、今カタログを見ると、ATEX 防爆 Zone 1, EEx dllC T3 となっていますので、日本でも使えそうです。

 O’brien の営業マンから教わった方法で、一番最初に選定した時、O’brien のヒータは 今ほど種類が無く、大きな電力仕様の物が無いため、保温ボックスの中に、2個入れました。

 その時の条件は忘れましたが、たしかヨーロッパ向けのアナライザハウスで冬場、氷点下に、かなり下がる温度だったと思います。
 この時は一つの保温ボックスの中に2台ヒータを入れるという考えは無かったと思うので、O’brien の営業マンに教わっていて良かったなと思いました。

 その後、ABB ドイツのガス分析計も扱うようになったのですが、防爆以外の仕事も来る様になりました。

 その場合、ヒータも自作するようになりました。この防爆ヒータの選定方法がボックスの大きさ、温度差、必要電力の関係がわかる資料のため、自作ヒータにも応用出来る事がわかります。

 自作ヒータの場合、温度コントロールは、オムロンの温調器を使用しました。
 防爆ヒータは温度の選択がほとんど出来ないのと違い、温度設定も自由になるのが印象的でした。


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