Cv値を利用した流量調整の設計 (ニードルバルブ)
ニードルバルブを使用して、流量調整方法の設計について
ニードルバルブは別名、流量調整弁とも言います。流体システムの中でどの程度流したいかで、ニードルバルブを選定しなければなりません。
このニードルバルブの選定判断に使用する材料として、Cv値を使用します。
一般的な廉価なニードルバルブは止め弁として使用出来ますが、微小流量を調整するタイプは、閉め切ると先端のニードル部分を壊してしまう為、止め弁として使用出来ないので注意が必要です。
またCv値と流量の関係が適切に選定がされないと、ハンドルを少し回しただけで流れ過ぎてしまったりと、調整がうまくいかない事もあるので、Cv値があまり大き過ぎないバルブを選定する事も大事です。
メーカのカタログでは、よくハンドル回転数とCv値の表が用意されている場合がありますが、設計上の目標としては、ニードルバルブの持っているCv値の半分位の時、目的の流量になる様なニードルバルブを選定すると、システムとして調整しやすいのではないかと思います。
流量とCv値の関係の計算はswagelok社のホームページに、数値を入れるだけで自動計算してくれる所が有るので、ここでは式を載せません。
swagelok社のホームページに自動計算が載る前は、いちいち手計算してました。
実際のところ、流量計メーカからニードルバルブ付きを入手する場合、メーカの方に全てのCv値に対応できるだけの種類のニードルバルブを持っている訳では無く、微量流量の時などはバルブを少し開けただけで振り切ったりした事があります。
流量計メーカへCv値の値を問い合わせてみて、合わないようでしたら、ニードルバルブを別に選定した方が良いと思います。
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