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板金設計製作のポイント 7

1. 換気口について

 今回は、キュービクルや小型のボックスで使用した、換気口の紹介をしたいと思います。

 キュービクルは大抵の場合、換気口を設けます。内部の機器から発生する熱を逃す等、いろいろ役割はあると思います。
 設置場所は天井と側面下部、または扉下部に付ける事も有りました。

 分析計には、水素ガスや窒素ガスを使用する事も有り、換気は大事な点でもあります。

 使用した換気口は、組立業者さんに紹介していただいた物で、それ以降、良く利用しました。
 その当時、ネットで見付からず何処の製品かも、わかりませんでした。
 換気口の包装されたケース等にはU.Kとしか書かれていなく、組立業者さんから毎回購入していました。
 組立業者さんも、近くのホームセンターで購入しているようでした。

 今見るとネットに出ていました。宇佐美工業さんだったのですね。図A

 ガラリ部分は屋根などに板金屋さんに、お願いして加工してもらう事もありました。
 自作ガラリの場合、板金屋さんの持っている型に合わせて加工となるため、図面に書く時、板金屋さんの持っている型の寸法を聞く必要が有りました。

 周りの雰囲気が悪いため、又は防爆として、内圧を掛ける事も海外向けのアナライザハウスではよく有りました。
 アナライザハウスで使用する送風機はいつもシロッコファンのタイプだったのですが、羽のタイプより強力なのでしょうか?
 ファンを動かすと扉を閉めるのが大変と感じる程、室内の内圧の高まりを感じました。

 海外向けのアナライザハウスでは、25Pa (水柱2.5mm) 以上の内圧を上げるシステムを設けましたが、国内向けでも内圧を掛ける事も有ります。大抵の場合、圧縮空気を使用しました。小型のボックスの場合、計装空気という事も有ります。

 図A の換気口はシャッターが付いていて開け閉めが出来る事、網が有る為、虫が入らない、材質がステンレスで難燃材料という点が気に入っています。
 内圧を上げる場合に、この換気口を利用して、シャッターを閉じて使用という事もあったと記憶しています。

 使い方は、レジスターを付ける側にレジスターの枠側に有る溝寸法に合わせた角鋼を貼り、そこに固定出来る様にします。外側のガラリはガラリの枠側に有る溝寸法に合わせた角ゴムを用意すれば、うまく固定する事が出来ました。

2.    25Pa の内圧を上げるための、空気のパージ量の計算方法

          図A 換気口

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