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虐待によって幼少期の記憶が消えた話

私は幼少期(保育園年長さん前まで)の記憶があまりありません。
ただ一つ鮮明に覚えているシーンは、
保育園から自宅に連れて帰られる時…。
いつも自宅前の階段で泣き叫んでいました。

自宅に帰ると、なぜか母に暴力を振るわれるのです。
髪の毛を思い切り引っ張られたり、殴る蹴るは日常茶飯事でした。
母からの暴力を受け、泣き過ぎて、吐きながら眠りにつくこともしばしばでした。
布団の隅っこで嘔吐しても、母に叱られると分かっているので中々言い出せず、幼い私は処理の方法すら分からないので吐物の隣で眠る日々でした。
幼少期の家族の幸せな記憶というのも、全くありません。
というより、保育園年長までの記憶がすっぽり抜けているのです。大人になって考えてみると、解離性健忘なのではないかと思います。

解離性健忘とは、心的外傷やストレスによって引き起こされる健忘(記憶障害)のことで、自分にとって重要な情報が思い出せなくなります。記憶に空白期間がみられますが、その長さは数分から数十年にも及ぶ場合があります。

MSDマニュアル家庭版

解離性健忘という記憶障害があると知った時、人間の脳は上手いように出来ているなあ〜と思いました。
嫌な記憶は、出来るだけ残らない方が良いですよね。

幼少期の写真(親戚が何枚か撮ってくれた)を見ると、目が笑っていない写真ばかりで、何かに怯えているような引きつっているような笑顔でした。

大人になった今、その写真に写っている自分を見て
「今はとても辛いよね、頑張っているね。そのまま諦めずに生きてね。必ず報われる日が来るよ。」といつも心の中で話しかけています。

次の投稿では年長〜小学校までの事を書こうと思います。
読んで頂きありがとうございました!

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