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今こそ振り返るZETA DIVISION シンデレラストーリー① ~概要編~

こんにちは、Lです。


だんだん寒くなってきましたね、、皆さん体調は大丈夫でしょうか?私の住んでいる地域は朝晩冷え込んできたので、遂にマフラーと手袋を解禁してしまいました…エアコンの暖房はまだ我慢してます笑
今年も残り約2ヶ月。あと8回日曜日を迎えたら2025年がやってくるみたいです。今年のクリスマスは平日なのでちょっと残念ですね…クリスマスがやってきたと思ったらすぐ年越しですから、、みなさんも素敵な年末をお過ごし下さい🌙

年が明けるとVALORANTの競技シーンも本格的にシーズンがスタートします。インターナショナルリーグが開幕し国内大会も続いて始まっていきます。特に来年のPacificリーグは多くのチームがメンバーを変更し、オフシーズン大会の様子から今年よりも強くなりレベルが上がったと言われているため、試合を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
特に日本の2チームは先日のRed Bull Home Ground APAC Qualifierの内容からもリーグでの好成績を期待する人も増えたと思います。来年こそ日本チームが世界大会に出場する姿を見たい!!
そんなワクワクが高まる反面、日本チームの世界大会といえばなかなか勝てていない印象がついていると思います。しかし、忘れてはいけない"物語"がありますよね。それが、ZETA DIVISION シンデレラストーリー。長く競技シーンを見ている方も最近競技シーンを知った方も、それまでVALORANTやeスポーツを知らなかった方もこの物語は覚えているでしょう。2025年シーズンのZETAからこのときと同じような雰囲気と勢いを感じるという声が多い中、時が経ちだんだんと忘れかけてきた今こそ、もう1度このシンデレラストーリーを振り返ってみませんか…?
ということで、私も書きながら記憶を呼び覚まし、私なりに思い出に浸りながら振り返っていきたいと思います。全何回になるかわかりませんが最後までお付き合い下さい😊
 

さて今回は第1回として、このシンデレラストーリーの舞台となった「VALORANT Champions Tour 2022 Stage 1 Masters Reykjavík」の全体概要を振り返っていきます。(もう3シーズンも前なんだ…)
 



■ 大会概要

2022/4/10~2022/4/24(日本時間では2022/4/11~2022/4/25)の期間、アイスランドの首都レイキャビクで開催された「VALORANT Champions Tour 2022 Stage 1 Masters Reykjavík」。2022年シーズンは現在のようなインターナショナルリーグはなく、世界7地域での戦いを勝ち抜いた12チームが集結する仕組みでした。この7地域の中に日本リージョンがあり国内大会で優勝した1チームが参加できるというルールで、VCT 2022 Japan Stage 1 ChallengersでZETA DIVISIONがCrazy Raccoonを倒し日本代表としてMastersに挑むという結果でした。当時のZETAはDep選手、TENNN選手、SugarZ3ro選手の3名が新たに加入するという大幅なメンバー変更を行い、Laz選手とcrow選手と共に新生ZETAとしてこのChallengersに挑んでいました。コーチ陣はXQQコーチ、JUNiORコーチ、gya9アナリストの3名。当時のVC動画も話題になりましたね。TENNN選手の「マッチョ!!」からDep選手の伝説のオペレーター3killまで、、皆さん覚えていますか…?

新メンバーを入れて臨む初の世界大会。オフライン経験が少ないことや海外遠征となること、世界と比較したときの日本の評価の低さなど、多くの不安要素がある中で、彼らは我々の想像と期待を遥かに超える"世界3位"という結果を残してくれたのです。

日本とアイスランドの時差は-9時間。現地で試合が始まる頃には日付けが回っていて1試合目で0時過ぎ、2試合目が2時頃、3試合目が5時頃というスケジュールでした。

Group Stageから始まりPlayoffからシードを持つ4チームが参戦する形式

当時の私は大学生で1限がある日は5時起きというハードな生活で、なかなか1試合目は見れないな…と思っていたのですが、待てよ、逆に起きたら試合やってるパターンじゃん!とこの期間はハッピーな通学をしていた記憶があります。翌日1限がない日は2試合目まではどうにか見るという感じで、ZETAの試合はほぼリアルタイムで観戦していました。当時配信を見ていた人はもっと観戦するのが難しかったと思いますが、時間を削って見る人がZETAが勝ち進むに連れて増えていきました。あの時のファンの熱量と団結力はこの先超えることはない気がします…✨
 

■ 参加チーム

話が少し逸れましたが、ここでMasters Reykjavíkに参加していた12チームを見てみましょう。

EMEA - G2 Esports、Fnatic、Team Liquid
北アメリカ – The Guard、Optic Gaming
韓国 – DRX
APAC – Paper Rex、XERXIA
日本 – ZETA DIVISION
ラテンアメリカ – KRÜ Esports
ブラジル – LOUD、Ninjas in Pyjamas

世界7地域はEMEA、NA、韓国、APAC、日本、ラテンアメリカ、ブラジルで、ラテンアメリカ地域とブラジル地域でLCQが行われ優勝した1チームが参加するという形式でした。それぞれの地域で出場枠数が決まっており、EMEA、NA、APAC、ブラジル地域から1チームずつがシード権を持ちPlayoffから出場。Group Stage・Playoff共にBO3のダブルエリミネーション、Lower FinalとGrand FinalはBO5というフォーマットで行われました。
参加チーム一覧を見ると現在でも世界大会常連のロゴがあれば、あまり見ないロゴもありますね。出場している選手の名前も見るとレジェンドだらけですよ✨ちらっと写真を載せておきますが、このあたりは今後振り返るZETAとの試合編で触れていきたいと思います。

ZETA DIVISION Dep & SugarZ3ro & Laz & TENNN & crow
DRX BuZz & Rb
Team Liquid Nivera & ScreaM
XERXIA sScary
OpTic Gaming yay & Marved
Fnatic Boaster
G2 Esports Mixwell
LOUD aspas & Sacy
Paper Rex f0rsakeN & Jinggg & Benkai
KRÜ Esports Mazino
The Guard Sayaplayer
Ninjas in Pyjamas cauanzin

 

■ シンデレラストーリーの軌跡

当時の日本のeスポーツシーンに大きな衝撃と希望をもたらしたZETA DIVISION シンデレラストーリー。その軌跡をざっくりと振り返ります。

優勝はOpTic Gaming

ZETA DIVISIONは初戦、韓国代表のDRXと対戦。2マップ合わせて5ラウンドしか取ることができず惨敗してしまいますが、ここからFNCとNIPに勝ち日本チーム初のPlayoff進出を決めました。世界大会での"1勝"を目標にしていたZETAはFNCにストレート勝利後、NIP戦ではマッチポイントを取られてからの逆転勝ちを果たし、目標以上の結果を残しました。NIP戦勝利後のLaz選手の嬉し泣きも忘れられませんね…😭

キャスターからの声掛けに涙するLaz選手

Playoffはやはり強豪チーム揃いで、最初に対戦したG2に負けてしまいまたもLowerから這い上がる形に。負けたら終わりの追い込まれた状態からZETAは名門チームTLに勝利、そして初日に惨敗したDRXにリベンジ成功、さらにアジア最強チームPRXにも勝利を収めTOP3入り。"1勝"が目標だったはずが気がつけばここまで5勝、、世界3位以上が確定し"優勝"を新たな目標に掲げて挑んだBO5のLower Finalでは、OpTic Gaming相手にストレートで負けてしまいましたが、それでもeスポーツの世界では劣っていた日本にとって大きな快挙であり、国内外問わず世界中のファンを魅了し多くの感動を与えました。決勝はOpTic Gaming vs LOUD、3-0でOpTic Gamingが勝利し世界王者となりました。
そしてこの大会中話題となったのが、ZETAがラウンド取得した際に言う"NICE!"。メンバー全員がチームを鼓舞するように声掛けする"NICE!"は世界中で人気となり、公式からその"NICE!"を使って"NICE.mp3"が作られました。

特に気迫のこもった"NICE!"を連発していたLaz選手の表情がリズムに合わせて多く使われています。この音楽はその後の試合でZETAが勝利するたびに流れ、"NICE!"はZETAを象徴する言葉となりました。
Masters Reykjavíkではこの他にも"SugarHero"の誕生や多くの名実況が生まれ、大会が終わった後も歴史に残り続けています。


ZETA DIVISION シンデレラストーリー、だいぶ思い出してきたでしょうか?
当時のZETAのVlogも懐かしさ満載なのでぜひ見てみてください。


ということで今回はZETA DIVISION シンデレラストーリーの全体を振り返ってみました。次回からはちょっとずつ試合を振り返っていきたいと思います。専門性はなくいちファンとして見ていくので気楽に読んでいただけたらと思っています。


それでは、また次回。

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