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「日本人です」が最強スペックになる時

所変われば価値も変わる

先日、日本語ができない外国の方の仕事をちょっとお手伝いする機会がありました。
仕事内容はというと、日本語での簡単な作文です。
特別なスキルを必要とするわけでもなく、日本人でさえあれば誰でもできそうな内容でした。
まさに「朝飯前」です。

ですが、その外国の方にとっては、これがまるで魔法のように映ったらしく、大変感謝されました。
満面の笑みで「あなたのおかげで本当に助かりました!」と言われたとき、私の心にふとある考えが浮かんだのです。

私の「当たり前」が、他の場所では「スーパーパワー」になるのでは?

日本では当たり前、でも世界では特別

例えば、履歴書に「日本語が母国語です」と書いたところで、日本の企業で評価されることは普通ありません。
しかし、日本語が母国語でない方々にとって、それはまるでレアカードのようなもの。

そういえば、先日、ある食事会で知り合った方が、
副業で、インバウンド客を対象とした日本料理教室を始めたところ、大変繁盛していると言っていました。
その方は、日本料理屋で働いていたわけでも、日本料理の勉強をしていたわけでも全くないそうです。
では、どんな料理を教えているのかと聞くと、
「卵焼きとか、お味噌汁とか・・・」
とのこと。
でも、日本の滞在先のホテルで、卵焼きやお味噌汁を初めて食した外国人にとっては、
それら「未知の料理」を作ることができるというだけで、
料理教室の先生として一目置かれる存在になるわけです。

要するに、同じスキルでも場所が変わるとその価値が激変するんですね。
日本では「ありきたり」でも、海外では「ユニークで貴重」。
これは何も日本語に限った話ではありません。
例えば、趣味でやっている編み物やゲームのスキルだって、見る人が変わればプロ級の評価を受けることもあるのです。

環境を変えれば人生も変わる?

もし、「自分には何の取り柄もない」と落ち込んでしまったら、
環境をガラッと変えてみるのも手です。
今いる場所では埋もれてしまう才能も、別の場所では輝くことがあります。

たとえば、あなたが日常的にやっている何気ない行動――たとえば、正確なタイピングや料理の盛り付けセンス、SNSの投稿のセンスなども、見方によっては貴重なスキルです。
場所を変えるだけで、あなたの普通が誰かの「すごい」に変わるかもしれません。

「ここには私の居場所がない」と感じたら、まずはその視点をちょっと変えてみる。
あるいは大胆に場所を変える。
それだけで人生が新しい方向に進むきっかけになるかもしれません。

今日のまとめ

所変われば価値も変わる。
自分では当たり前と思っていることでも、他の人にとっては特別なスキルになることがあります。
自分の価値を再発見するために、時には環境を変えてみる勇気を持つことが大切ですね。

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