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麻酔から目を覚ましたら、ガンと告げられた...

産婦人科1件目で、心が折れ...
紹介状を持って、2件目の婦人科へ行った。
そこで言われたのは、聞き慣れない病名の子宮腺筋症、子宮内膜症 (内膜症性嚢胞)。
子宮腺筋症は子宮以外の筋層内でも出血する病気で、月経痛、月経過多、貧血はこの病気が原因だった。
今、振り返っても、あの生理痛を思うと大抵の痛みは耐えられるっていうくらい辛く、仕事にも支障をきたしていた。食べても吐いてしまい、出血量も多く、生きた心地がしなかった...
手術は、片方の卵巣が腫れているので、それをとる手術をしましょうということになり、この病院では、開腹手術しかできないため、体に負担の少ない腹腔鏡手術ができる病院を紹介してもらった。

3件目にして、やっと手術をする病院が決まったが、手術は順番待ちで半年後。。。
その間に飲んでいた薬が合わず、生理中にレバーみたいな塊がでることがあると思うんですが、あの塊がお風呂場でどんぶり1杯分くらいでて、とまらなくなった。あの時は恐怖で、涙を流しながら片付けたのを覚えている。
そりゃ、そんなに出血していたら貧血になりますよね。ヘモグロビン値がこのままの数値だと手術できないと言われ、毎日、貧血注射を打ってから会社に出勤していた。食べ物もレバー等、貧血にいいと言われる物ばかり食べていたが、全然、数値が良くならなかった…。何とかヘモグロビン値が7くらいにあがったので、手術をすることができた。

手術前日に、家族も一緒にドクターから手術前の説明があった。婦人科なんて、男性は来づらい場所だと思うが弟も仕事が終わってから駆けつけてくれ、一緒に説明を聞いてくれた。

手術当日は、手術着に着替えて、家族に手を振って歩いて手術室に向かった。
3時間くらいの手術予定で、2週間で退院して、すぐ仕事に復帰しよう‼︎と、不思議とあまり緊張もしていなかった。

全身麻酔のため、希望のリラックスできる音楽を1分ほど聞いた後は、全く記憶はなく、「終わりましたよー」と肩をトントンされ、目を覚ました。

なぜだか、その瞬間、人間の第六感とはこのことか、いやーな予感がしたんです。異常なくらい、優しく声をかけられ、心配そうにみられていた。
ドクターから「早めに話したいことがありますが、話していいですか?」と言われたが、私の口からでた言葉は「嫌です。後にしてください」あまり拒否をすることができない性格なので、自分でもびっくりしたが、本能で聞きたくなかったんでしょうね。
それでも、ドクターは話を続け、最初に言われたのは謝罪の言葉だった。

検査では発見できなかったが、腹腔鏡で中をみたら、よくない物が見つかり、急きょ回復手術に切り替え、色々な箇所を切り取り、術中に迅速病理にだしました。病理の結果は悪性腫瘍だったため、ご家族の許可を得て、子宮卵巣全摘、大網、一部のリンパ節の触れている部分の全て摘出しました。抗がん剤治療を頑張りましょう。

術後、すぐのボーッとしている私の脳みそで理解できたのは、要するに、がんで子供が産めなくなったってこと。3件も病院まわったのに気づいてもらえなかっんだ…

そんなことってある⁇
ガン⁇って、死んじゃうの⁇
仕事できないし、恋愛も結婚もできないし、これからどうやって、生活していけばいいのか…。いや、死んじゃうから、心配しなくていいのか…。

頭が真っ白になり、絶望とはこういう事なんでしょうね。ただ、ただ、涙が止まらなかった。

結局、手術は8時間以上かかった。
母は、泣き叫び、倒れたらしい。
家族に尋常じゃないくらいの心配をかけてしまったなぁ。

次回は、その後の状況と心の変化を…

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