2度目のがんになっちゃったお話し。
卵巣がんから5年。39歳。
自分自身も家族もあの頃を振り返ると、仕事ができて、美味しいねってごはんを食べられるようになり、ふつうの日時生活が送れるようになった。
こんな日が来るなんて、奇跡だと思っている。
元気になったとは言え、ステージⅢの卵巣がんだったため、いつも転移してないかと恐怖を抱えながら定期的に検診に行っていた。
あれから5年経ったなぁと、やっと安心できるようになった矢先の出来事...
会社の健康診断で甲状腺の精密検査の通知が届いた。
ひとまず、健診に行ったが、再検査しましょう...
なんだか嫌な予感...
ドクターの表情と話し方で何となく察しがついてくる、きっとよくない知らせ。
「悪性腫瘍が見つかりました。甲状腺乳頭癌です」
あの苦しい日々が蘇り、やっと5年経ったのに、どうして30代で2回もがんになっちゃうの...
ドクターの前でポロポロと涙があふれてきた。
今回、2度目のがんになり、色々な人と話す機会もあり、じっくり自分と向き合った。
まずは食生活。
3食しっかりとり、調味料は無添加・手作りの物を使い、野菜多めのバランスを考えている。間食で甘い物はとりすぎているかも...
疲れやストレス。
特段感じてはいないが、仕事が接客業で帰りも遅くなることがあるが、以前よりは働き方改革で早く帰れるようになった。片道1時間の車での通勤は少しストレスかな...
思考。
思考は現実になるとよく言うように、気づかないうちに思考のクセがあるのかもしれない。
なかなか変えられるものではないが、ムリのないよう、明るく前向きに考えるようにしたい。
よくも悪くも、病気になると、色んな方が色んな意見を言ってくださる。
心配していただき、ありがたいと思うが、その意見はあくまで参考に、自分で納得してから手術をしたい。
やはり体にメスを入れるため、症例数と実績のある県外の病院を選んだ。
健康診断で指摘された部分とは反対側の場所に悪性が見つかり、早く見つかってラッキーだったね。
もし、他の肝臓、腎臓に転移して症状がでてからでは手遅れになることもあるからと言われた。
結局、甲状腺を全摘し、一生涯、薬と付き合っていくことになった。
コロナ禍のため、お見舞いNGで一人でいるのは気が滅入ったが、患者さんはみんな同じ状況。
病気で苦しんでいる方ばかりなので、情報交換したり、連帯感がでてきて、うちの息子の嫁に来て欲しいとまで言っていただけるほど、仲良くなった。
卵巣がんの傷跡はお腹なので、目立たないが、体力、食欲、普通の生活に戻るのにかなり時間がかかった。
甲状腺がんは、首は動かしづらいが、わりかし元気だ。まだ生々しい傷跡が鏡を見る度に目に入るため、女性としてはツラいものがある。
体に残った2つの傷跡を見る度に思う。
不平等だなーって。30代だよ。
神様は2回もこんな苦しみを与えなくてもいいのに。
でもね、この年齢でこんな体験してる人って、あままり多くはないはず。
何か理由があって、私にやってきた病気。
私にしか出来ないことがきっとあるはず。
そう思い、まずはnoteを始めてみた。
2回のがんを通して、伝えたいこと。
私が思っていたように、どこかの誰かの大変な病気の話、それが身内の話だったとしても、自分も気をつけようとは思うけど、それはその時だけ。
1度がんを体験し、もうこれ以上の苦しみはないだろうと思っていた私にも2回目の試練はやってきた。
忙しいあなたほど、がんばり過ぎるあなたほど、自分の心と身体に耳を傾けてください。
手遅れになる前に、会社の健康診断、自治体の検診、ちょっとした体の不調のサインを見逃さず、自分を大切にしてください。
周りの家族、友人、恋人、大切な人を悲しませないためにも。
そして、あなた自身の幸せな未来のためにも。
そして、今、病気がわかって不安な気持ちでいっぱいの方。
今も病気と闘っている方。
私よりも大変な方はたくさんいらっしゃると思うけど、気持ちがぐちゃぐちゃで、生きてる意味が見出せなくなりそうで、不安いっぱいな気持ち、とっても分かります。
それでも、今ある命を大切にしてほしい。
あなたが生きていること、笑顔、あなたとの楽しい未来を待っている人のために。
今、私はまだ病院のベッドの上。
昨日は、2月14日のバレンタイン。
すっかり忘れていたが、病院食でチョコレートが出てきて、ほっこり幸せな気持ちになった。
そんな小さな幸せを大切に、ここから出たら、何をしようかワクワクしています‼︎