
浪人という「どん底経験」から学んだこと
こんにちは、るるです。
今日は「どん底経験」について書いていきたいと思います。
皆さんは、「どん底経験」ってありますか?
人によってどん底の深さは違えど、辛かったこと、そこから這い上がった経験は少なからずあるんじゃないでしょうか。
私の場合、高校3年時に大学受験に失敗し浪人生になったことが私にとってどん底だったなと感じます。
なので年齢で言うと18歳。
この時に人生でインパクトのあるどん底経験をしてると思ってます。
逆に言うと、この経験が最もセンセーショナルな出来事であり、それ以降も様々な辛かったことがあるのですが、この浪人経験に比べれば大したことないなと思うようになりました。
なので自分にとって浪人経験は正当化できる苦労であったし、できることなら浪人なんてしない方がいいかもですが案外悪いものじゃないよ、と言うのは声を大にして言いたいところです。(あくまで自分の場合は、ですけど)
浪人時代の辛さ
浪人すると言うことは、当たり前ですが1年間受験のために勉強することになります。
勉強するだけならいいのですが、受かるかどうかも分からない志望校を目標にして勉強し続けないといけないです。
この受かるかどうか分からないという不確定な要素が多分にある中、1年間もがき続けないといけないことが確定している状況は自分にとって絶望だったなと振り返って思います。
さらに社会的地位も浪人生って低いんだなと思った出来事があります。
それは、インフルエンザのワクチン注射の優先順位が最下位だったということ。
ワクチン注射はエッセンシャルワーカーや受験生が優先され、今年受験の浪人生は「無職」に該当することから、無職は最下位だったと記憶してます。(もう10年以上前の話です)
当時これに対しての怒りとか全くありませんでしたが、浪人生ってめちゃくちゃ立場が低いんだなとネタのように振る舞ってた気がします。
受験当日のリアル
第一志望は某名門国立大学でした。
かなり高望みしててセンター試験が良ければワンチャン…とか思ってましたが、センター試験がボロボロで絶対受からないレベルでした。
1年浪人してセンター試験がボロボロって、浪人した1年が全否定された気分でトホホ…な気持ちにもなりました。
ちなみに国語は点数がかなり下がったし、最後まで攻略できない科目でした。
この経験で、伸びないものは伸びないと割り切る大切さも痛感しました。
時間をかければいいとわけじゃないと。
なので、実質第一志望はとある某有名私立となりました。
この某有名私立も割と難関で予備校の先生からは私が受かる確率は50%より下、と思われてたと記憶しております。
自分は過去問を解く限り7割くらい勝算があると感じてました。
受験前日は試験会場近くのホテルに泊まり、パラパラと今までやった参考書を眺めて時間を潰しその日は眠りにつきました。
そして受験日当日を迎えました。
試験科目は英語・数学・物理です。
当日は覚醒したかのように冴にさえまくりました。
英語で大部分を占める長文読解は読めたし問題も解けた、数学は奇跡的に前日眺めた参考書の内容が出題された、物理はひらめきが功を奏しました。
試験終了の合図で解答用紙は回収されていきましたが、そこそこの手応えがあり、これはもしかしたらもしかするぞ….といった感じでした。
試験が終わりホテルまでの帰り道、少し興奮気味で親に「やばい…受かるかもしれない…」と電話しました。
親からの回答は、「まずはお疲れ、まぁあまり期待しないように」と言われ、私の高まる感情を少し落ち着かせてくれた気がします。
結果発表
その後、合格発表当日を迎えます。
合格発表時間は昼12時。
朝起きたはいいが前日から興奮気味でよく眠れませんでした。
両親は、結果がわかったら教えて、と残し仕事に向かいます。
一応、別の国立大学も受験予定だったので勉強は続けてましたが合格発表当日は全くやる気が起きず、ひたすら時間が経つのを待ってました。
そして合格発表の時間、ネットで番号を検索。
すると….私の番号がありました!!!
「うぉおおおおおーーーー!!!!あったーーーーー!!!」
リビングの座布団に顔を思いっきり埋めて衝動的に叫び続けました。
結果は親や友人へ電話で伝え、かなり興奮状態だったと記憶しております。
浪人で得られた経験
自分の人生を振り返ると、いろんなところでターニングポイントはありましたが、浪人経験が一番のターニングポイントだなと感じてます。
この成功体験が全ての自分の土台になっていると言っても過言ではありません。
浪人経験で得られるものはたくさんありましたが、特に以下の点で浪人の経験は良かったなと感じてます。
王道ルートを外れることの恐怖心がなくなる
自分でなんとかする力が身に付く
少し解説を加えたいと思います。
王道ルートを外れることの恐怖心がなくなる
浪人をしなければ、高校を出てそのまま大学へ入学し、そのまま就職という王道ルートがあると思います。
私はこの王道ルートを18歳の時に踏み外したので、他人が敷いたレールに乗って人生を歩むことができず、自らレールを敷いて歩むしかないという環境に身を置くことで精神的にたくましくなりました。
自分の道は自分で決める、という意思決定を無意識にできるのは浪人時代の経験からくるものだと思ってます。
己のレールをスクラップアンドビルドができる ようになったのは強みだなと感じます。
これはその後の転職経験がそうで、今いる会社が適切なんだっけ、この瞬間に辞めて新たな道を自分で作る方が最適かも、と自分を疑い実行できる決断力と道を踏み外す勇気を培われました。
何歳になっても王道を外れる勇気を持てず、とりあえず現状に居座るという意思決定をしてる人は年齢を重ねれば重ねるほど道を踏み外すという挑戦をしにくくなります。
なので道を外れるという経験は早ければ早いほどいいと感じます。
自分でなんとかする力が身に付く
仕事であれば上司や部下が助けてくれることもありますが、受験となると自分でなんとかしないといけない、言わば「完全自己責任の世界」へ飛び込むことになります。
勉強すれば成績は上がるが、サボって勉強しなければ成績は下がるという当たり前体操です。
自分以外の誰かが成績を上げてくれることはないので、成績を上げるには自分でなんとかするしかないです。
この「自分でなんとかする力」は社会人になってとても重要です。
受験は答えのある問題を解くゲームですが、実社会での問題は答えがなく、解法も無限にあります。
あらゆる手段を活用して、なんとかすることを求められます。
また前述したレールを外すにも関わりますが、自分でレールを外れるということは自分自身でなんとかする、責任を持つというのとセットです。
浪人生活を経て、退路を断ち自分で決めた道が正解かわからないけど、意地でも成功させるという意思が芽生えた感覚があります。
最後に
色々書いてきましたが、大学受験が私にとって人生最初の大きな成功体験です。
1年に渡る暗闇浪人時代でなんとか出来たという自負があるので、社会に出てからの無理難題はなんとか解決できるという自信にも繋がり、正直それ以降苦痛だったと思うことはほぼありません。
もちろん辛いことがありましたが、自分一人で向き合うことなんてほぼなく、多くのケースで仲間や周りの人が助けてくれたりします。
それに比べると日頃起きる問題は対して問題じゃなかったりします。
この「自分でどうにかできる」というマインドセットを持ってるからこそ、いろんなものに挑戦できるし、そこでなんとかするしで成功の連鎖が生まれやすくなります。
このような挫折して這い上がった経験は若い時に経験すべきだと個人的には思います。
ダラダラと自分の浪人記を書いてみましたがこれが誰かの参考になれば幸いです。
おしまい。