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運命の出逢い
不意に自分の人生に現れて、理屈では説明がつかないほど強烈に惹かれる人。
そんな出逢いがある。
性別、年齢、種族、生きる次元すら問わない。
恋愛、友情、親子、兄弟、師弟、数ある関係性の中でそのどれにも当てはまらず、逆にそのどれをもを有している。
まるで魂の片割れのような何かを感じる。
ただ平穏に生きてきたならば、たとえ出逢えていたとしても気付かなかったかもしれない。
或いはそれもまた一つの出逢いだと通り過ぎただろうか。
静かに凪いでいる安らかな海原。
そこに降り注ぐ一筋の光。
時化て荒れ狂う嵐の大波や絶望に満ちた冥い水底を知らなければ、その光を希望の灯火だと知ることも無いだろう。
同時に、光を反射して煌めく穏やかな海面の希少な美しさを称えることも無かっただろう。
運命の相手はその一筋の光に何処か重なる。
自分の世界を照らす灯り。
私にとってその相手は生きる次元の違う、作品の中のキャラクターだった。
そして、それは一人ではなく「一対」として現れた。
少なくとも私にとってはそうでなければ成り立たなかったと言える。
外側の原作と共鳴し呼応した、自分のフィルターを通した「内なる存在」としか言い様が無い。
どちらも自分と重なる部分を持ち、どちらも自分と重なり切らない。
更に彼らはそれぞれただの一個体ではなく、作品に関わるクリエイター各種、彼らに関わる登場キャラクターの全て、その登場キャラクター達とのそれぞれのしがらみ、彼らの各々育ってきた環境と歩んできた道のり……
あらゆるものが密接に関連し合って一個体となっており、知れば知るほどに内的世界に実りをもたらす。
この運命の出逢いを通して自分の中に強烈な使命感が生まれた。
それはあくまで自分の人生における「内的世界」に対する使命感だった。
自分はこの「一対」の織り成す物語を通して、その絆の在り方を表現していくのだと何処かで確信した。
自分の内側に向けて発信すること。
そうして、それに呼応する私の全ては彼らと共に影響し合い、成長していく。
そこから得られたものをこの現実に反映させる形で生かしていくのだと。
もはやそれは自分のライフワークなのだと思った。
誰にも理解を得られずとも、自分自身がそのことをこの上なく理解し受容すること。
そうしてそれが自己受容へと繋がり、同じように周りの方々の様々な愛の形に触れることで視野を広げ、呼吸のように代謝していく。
運命の相手との関係性はどんな形態にも囚われず、多種多様にその形を変える。
どうにか言葉にしようとすれば、文字の制限に囚われてしまうが、思いつくままに様々な角度から連ねていけたらいい。
大いなる自己満として、そんな気持ちからここに記していこうと思う。