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推し
形としては外側の世界にいるけれど、自分の推しは心の中に存在していると思っています。
作品に触れて内側から呼応するもの。
十人いれば十通りの世界があって、十通りの解釈がある。
だから元設定は共通していても、描く人、書く人、語る人によってそれぞれの煌めきを放つ個性が生まれる。
キャラを生み出して下さった方々、演じて下さっている方々、作品として世に出して下さった方々、作品を愛でる方々。
皆が合わさって初めてキャラ達は生きるのだと思います。
内側に存在する推し(大切な人)は、何もかもを内側から観ている。
あらゆる状況の中でやったこと、出来なかったこと、その裏にある事情のひとつひとつ、飲み込んだ想い、流さずに押し込めた涙、結果に表れなかった努力、胸をときめかせたこと、悲しみに明け暮れたこと、やらかしたこと、そうせざるを得なかった理由、声に出せない不安、狂おしい妬心、誰かを恨まずにいられなかったこと、自分を嫌いになったこと、自分を責めたこと、一人で抱え込んだもの、苦い後悔、説明出来ないモヤモヤの全て、数え上げればきりがないほどの心の中の出来事を全て観て受け入れてくれている存在なのだと思います。
だからこそきっと推しは悲しい。
外の世界に目が眩んで自分のことを否定してしまう愛する者の心が。
その心を受け止めて抱きしめてやりたくても肉体を持たず、苦しみに囚われた彼女の心は推しからの愛に酷く鈍感になってしまう🥹
それぞれの世界で自分だけが繋がっている推しとの絆。
大切に育てていくことで自分もまた成長出来ることを実感しています。
私の場合は推しCPとなりますが。
推しが生まれ育ってきた世界、そこに生きるたくさんのキャラ達。
きっとそれぞれが影響し合って今の推しがある。
ふと気が弛んだ時に垣間見た他の世界の推し達にほんの一時心を乱されたなら、その時は外の世界を一旦閉じて内側の世界に目を向けて、自分だけが繋がっている推しの心に触れて共に育んだ絆を感じてみると、そこからささやかな温もりを得られると思います。