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注文住宅、そのポイントで決めて良いの?

大事なポイントを見落としてる、と感じる事があります。既に有名な概念ですが、「スケルトン・インフィル」という考え方について、戸建を建てる際にも十分検討して頂きたく、改めてご紹介します。

・スケルトン・インフィル住宅とは


建物のスケルトン(柱・梁・床等の構造躯体)とインフィル(住戸内の内装・設備等)とを分離した工法で、鉄筋コンクリート造の集合住宅に多く見られる設計手法でしたが、戸建住宅でも同様の考え方が用いられています。
(`SI住宅'と略されます)

当然、スケルトンは土台となる構造部分なので長寿命となるよう造られる必要があります。
今では60年から100年の耐久性は欲しいところです。
一方、インフィルは将来的には「交換」など根本的な手入れが必要になる部分です。
エアコンや給湯器などでご経験がおありかと思いますが、大体15年程度で寿命が尽きますよね。
つまり、この「インフィル」部分は構造体から分離され、交換やメンテナンスが容易なようにされている事が重要です。
内装材も「インフィル」と考えられます。

.インフィルが決め手になっていませんか?

家を検討するポイントが、「空調」や「設備」になっている方によくお会いします。
勿論、空調や設備は非常に大切です。ですがそれは15年後には「交換」する部分ですよね。
「交換部品」で「家」そのものを決定する事に、違和感を感じませんか?
大前提として、「スケルトン」がしっかりしている事が大前提です。
「どこに頼んでもしっかりしているだろう」とお考えの方も多いかも知れませんが、建て方によってまだまだ大きな差は存在しています。
ご自身が「住まいを選ぶポイント」に挙げているポイントが「スケルトン」なのか?「インフィル」なのか?を今一度しっかり考え直して頂きたいと思っております。

.頑強なスケルトン、柔軟なインフィル

大切なスケルトン選び、「間取りの可変性」にもご注意ください。この考え方で重要なのは、柱、梁などの構造をしっかりさせる事で、部屋と部屋の間に「耐力壁」や「柱」を極力造らないことです。これにより、後で「間仕切り壁」を取り除く事ができ、間取りを変える事ができます。
近年、建て替えの要望をされる方も「住めない」ほど老朽化したのでは無く、「間取りを今の生活に合わせてリフォームしたいけど、間の柱や壁が抜けないので…」という理由が多く見受けられます。
先ほどの「設備」と同じく、「住まい方」や「家族構成」も、15年経てば結構変わります。
設備も「複雑な空調を入れたおかげで、後々のやり換えが大変で…」との声もありますよね。

「スケルトン」は出来るだけ頑丈で、内部のフリー空間を広く取る、そして「インフィル」は出来るだけ「交換」「メンテ」がしやすいようシンプルに作る事、を勧めします。
その上で、好みのインテリアを思う存分楽しんで、良いお住まいを実現して頂きたい、と切に願います。

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