AI画像生成とワールド制作
AI画像生成
1日中AI画像生成で遊んでしまったので、せめてまとめをと思い勢いに任せて記事を書きます。
自己紹介
Luraです。
普段はVRChat向けのワールドを制作している3DCGデザイナーです。
自宅用に使えるワールドをBoothで販売してたりします。
ワールド制作の役に立つかなー、と思ってAI画像生成に手を出してみた、という次第です。
DALL·E
以前からAI画像生成自体、ワールド制作の何かに使えそうだなー、とうっすら考えていたところ、DALL·EというAI画像生成のサービスの噂を聞き、Waitlistに並んで3ヶ月ほどが経ちました。
そして先日、ついにアクセス権を手に入れた…!!
とりあえず試してみると…
いや、なにこれ、すご…
もうなんにでも使えるじゃん。
よっし、いろいろ試すぞー!!!
…となっていたところだったのですが、ベータテストと方針が変わり、無料体験分を使い切ると15$で115回分のチケットを購入する、という方式になっているようでした。
まー、そりゃそうだよねー。サーバー負荷とかすごそうだし…
凄い画像を生成できるならそれでも安いかー
でもベータテスター達は1日の回数制限はあるものの、残チケットを気にせずかなりたくさんの画像を生成してトライ・アンド・エラーの経験を積んでたのいいなぁ…!
ん…めっちゃ羨ましくない……??
無限にトライ・アンド・エラーして強くなりおって…!!!(無限ではない)
うぉぉぉーー!これが「ビーター」に対する嫉妬というやつかーー!
…と超節約しつつコマンドを入力して、エリクサー症候群を発症しながらも、細々と画像を生成していました。
でもやっぱり残弾数を気にしながら画像を生成するのはトライ・アンド・エラーが基本のAI画像生成と相性が悪すぎる…!
高くてもいいので何卒定額プラン、定額プランをお願いしますーーー!!!となっていたところです。
Midjourney
が、ここで別のAI画像生成サービス、Midjourneyというものが一般開放されたという話を聞き、即座に登録しました。
こちらは長期間の待機が不要で、今は誰でもすぐに参加できるようです。
25回分の体験チケットが無料でもらえます。
こちらはDiscordを使って画像生成するという不思議なスタイルですが、慣れてくるとこれはこれで使いやすいです。
そしてなんと驚くべきことに、Midjourneyには定額プランがあります…!!!
Standard Membershipに契約すれば月額$30で使い放題…!!!商用利用可能…!!!!!
ということで即座に契約しました。(円安キツイです)
そして早速使ってみます。
DALL·Eと遜色ないじゃん…!
いや、なんならこっちの方が使いやすいまである…???
ということで、DALL·Eのビーターの方々と同等の力を手に入れたことに満足し、魔法使いになるためのコマンドをとにかく入力していろいろと試してみました。
凄すぎる…
知ってたけど凄すぎる。
途中まで楽しく出力してましたが、今後のアーティスト・デザイナーはこんなとんでもないクオリティの大量のアウトプットと戦っていかないといけないのか……ということを考えるとなかなかに絶望的な気分になってきます。
こいつと正面切って戦うのが筋が悪いとなると、今後生き残るためにはこの化け物を飼いならして活用するのが良さそうです。
ならば…
素材、リファレンス生成機として役に立ってもらおうじゃないか…!!
素材生成
まずはワールド制作の素材生成機として使えないか試してみました。
AIめっちゃ使えるじゃん…!!!!!
こんなんもうチートだぁ…
守備範囲広すぎでしょ…
これを3D空間で使うのはまた別の技術が必要とはいえ、これだけの素材があれば使い方はいくらでも思いつくというものです。
こういう強めのアート素材は自分で作るには時間がかかりすぎるし、フリーの素材を使うと権利的に怖いし、ということで、AIが生成したものはとても使いやすいです。
出力されたものをそのまま使うのは微妙でも、Photoshop加工とか、Substanceでの加工とかと組み合わせればもう可能性は無限です。
フォトバッシュ素材としても好きに使えるなぁ…
AIという化け物を敵と捉えるよりも、3Dデザイナーの強い味方と考える方が建設的ですね。
リファレンス生成
もう答えは出てる感じですが、リファレンス生成機としての可能性も探ってみます。
はい便利…!!!
リファレンスとしてめっちゃ便利…
自分の外側にあるアイディアを引っ張ってきてもらうのにちょうど良いです。
アイディアを考える時ってどうしても1つのアイディアにフォーカスしてしまって凝り固まって動けなくなってしまうことがあるので、そんなときに大量の差分を見せてくれて、別の風を吹き込んでくれるのは頼もしいです。
ただ、クリエイターがこれに頼りすぎると自分で考える力が無くなってしまいそうなので、ほどほどにしておく必要はあるかもしれないですね。
…とはいえ今後は、好む好まざるとに関わらず、大量の高品質のアイディアを相手に勝負しないといけなくなる時代が来るのであれば、早いうちに共生しておくべき、というのはあるかもしれません。
プロンプトウィザード
ここまでの画像、簡単に出しているように思えるかもしれませんが、それなりに試行錯誤して出力しています。
欲しい画像を出力するためには、単語やワード、文のそれぞれが持つ意味空間ベクトルを操作、調整する必要があり、人類にとって未知のテクニックが必要なようです。
いい感じになるような命令の言葉を練り上げるって、もうそれ魔法の呪文…
ということで、AIによる画像出力に長けた人はMidjourneyではどうやらプロンプトウィザード(Prompt Wizard)と呼ばれているとかなんとか。
今後デザイナーとして生き残っていくためにはプロンプトウィザードとしてのスキルもそれなりに重要になってくるかもしれません。
という建前をおきつつ、これ普通に楽しいのでもっと遊んでみようと思います!
ではでは!Luraでした!