朝起きると義妹がいて、
お久しぶりです、○○です
前回、家に美青が来てから約3ヶ月程経ちました
…いやぁ…夏も終わりましたね
季節はもうすっかり秋に変わりました
前回、美青が来たのがちょうど初夏ぐらいでそれから今までの間、櫻坂のLiveやフェスに行くために大阪と東京を行ったり来たりしてとても忙しい日々でした
行かないと何処からともなくメンバーからの圧が届くので…
まぁ、そんなひと夏を過ごしていたのですけど
先日、大阪で3期Liveがありました
東京公演もメンバーの圧によって行きましたが、その前に開催の発表を受けて
もちろん地元の開催ですから楽しみに応募したんですよ!
まぁ…結果は両日落選でしたけど…
そんなショックを抱えて、東京公演に行きLive後になんか黒い服を着たガタイのいい人に捕まり、
怪しいダンボールを渡され、ホテルに戻って中を開けると、あらびっくり!
チケットと共にグッズがいっぱい入ってるではないですか!
誰が首謀者かは知らないけど、多分一人がやり出したのを見てどんどん人が増えたんでしょうね
量が多すぎて持って帰られずに、宅急便に発送してもらいましたからね
そんなこともあり、先日の大阪公演も2日とも楽しんできたのですが
改めて櫻坂、そして3期生って最高だなって再認識しました
それぐらい最高な2日間を過ごし、また今日も余韻に浸りながら気持ちよく寝ていたのですが…
ガチャ……スッ…
??:おにぃ寝てるよね…
??:…お邪魔しまーす
それを邪魔をするのがまた一人…
○○:ふわぁ……さむっ…
朝晩が冷えるここ最近
夏の名残で使っていたブランケットを洗濯し、毛布に切り替えているのだが
○○:…腕が痛い
左腕に走る痛みに違和感を覚える
と言うよりも痺れていて力が入らない
○○:それに…
約3ヶ月ぶりに見る、確実に誰かがいる膨らみ
それに確実にいるであろうそれは毛布の中で僕に抱きついている
○○:またかぁ…
腕も痺れている中で、ほっておく訳にも行かないので
3ヶ月ぶりの膨らみに、お久しぶりですと告げながらゆっくりと毛布をめくると
理子:スヤスヤ…
…天使がいた
○○:…ん?
目の前に広がる景色に疑問を抱いたので、一度毛布を直し、まためくると
理子:スヤスヤ…
僕の左腕を枕に寝る天使がいた
○○:…なんで理子が
天使…もとい、妹の理子が僕と同じベッドにいる
僕の知ってる理子は、少なくとも僕と同じベッドで寝ようとするような子ではなかった
むしろ、理子が櫻坂に入る前は反抗期真っ最中でツンデレ…というよりもツンデレになりきれず、ツンとデレの塩梅が下手の不器用な子だった
そんな理子が僕と一緒に寝ている
正直、僕の中では結構大きめな事件の一つ
○○:…やっぱり可愛いな
色んな事を考えている時にふと理子の顔を見ると、目の前で幸せそうに眠るその寝顔に頬が緩む
○○:…柔らかそう
理子のほっぺに目がいく
一度も触ったことのない理子のほっぺ
テレビやSNSを見る度にフォーカスされる理子のほっぺ
幸いにも本人が寝ている今、
○○…触るチャンスだよな
寝ている理子のほっぺにそっと手を伸ばし、一摘み
ムニッ…
柔らか!
肌のツヤとか色々あるけど、とにかく柔らか!!
赤ちゃんと言われているだけにもち肌すぎて柔らかい!!!
ムニッムニッムニッ…
左腕を枕にされていることで片手でしか堪能出来ないのが残念だが、それでも充分な破壊力がある理子のほっぺ
○○:やばいな…推しのほっぺも触ったことあるけど柔らかさに関してはレベルが違う…
まぁ玲ちゃんのほっぺも良かったけどね!!
理子のほっぺを堪能していると、次にぷっくりとした唇が目に入る
○○:…いいのか
○○:いくら義兄とはいえ…犯罪にならないか?
欲と理性が大喧嘩をしていると…
○○:えぇい!触っちゃえ!
欲が圧勝してしまい、ゆっくりと理子の唇に手を伸ばす
5cm…
4cm…
3cm…
と理子の唇と指先が近づいていく
…2cm
ゴクリ…と喉がなる音がする
…あと1cm
○○:…いよいよ
理子:パチッ
…あっ…やばい
理子:…んっ…おにぃ?
理子:なにしてるの…?
○○:なんにもしてないよ!
すんでのところで理子が起きてしまい、急いで指を引っ込める
…ん?…おにぃ?
○○:…なぁ理子?
理子:んっ?
○○:今、お兄ちゃんのことなんて言った?
理子:おにぃだよ
んー?おにぃ?
○○:櫻坂入る前はなんて呼んでたっけ?
理子:おにいちゃん
○○:だよね、今は?
理子:おにぃだよ
なんでだ!
なんか知らん間に妹からの呼び名がおにぃに変わってるんだけど!
いや!嬉しいよ!嬉しいんだけどなんか違う!
だって櫻坂に入る前の理子は甘えてくるような子じゃなかったのに、今では起きてもまだ尚僕に抱きついている
はっ…!まさか……今の理子は…
○○:…ドッペルゲンガー?
理子:何を言ってるのおにぃ
○○:うわぁ!
考え事をしていると理子の顔が近づいてることに気づいて驚く
理子:驚きすぎだよ
ニコニコと楽しそうな理子
○○:…あの…ちょっとだけ離れない?
元々可愛かった理子が櫻坂に入って、より可愛いに磨きをかけたことで動揺が止まらなくなる
理子:…おにぃはりーと離れたいの?
グフッ…
至近距離での上目遣い、そして困り顔
メンバー慣れしていなかったら死んでいたかもしれない…
それぐらいの破壊力
○○:いや…離れたいというか…兄妹の距離感じゃないというか…
理子:りーはおにぃのこと好きだもん
グハァ…
なんだこの天使は…
天使が死んだ人を誘うのは聞いた事あるけど、直接人を殺しにくる天使は聞いたことがない…
理子:大丈夫おにぃ?
ガハッ…
ゼロ距離天使からのハグ
もはや、理子が天使の皮を被った小悪魔にしか見えない…
○○:ほんとにごめん!
理子:むぅ…
兄としての尊厳のために何とか理性を保ち、理子と距離をとる
でも僕の背中に回された理子の手は離れてない
○○:ふぅ…
寝起きから天使の誘惑に何とか耐えて、本題に入る
○○:…なんで理子がいるの?
理子:おにぃに会いたいが理由じゃダメ?
…本当にこの天使は一撃一撃がクリティカルヒットすぎる
○○:そうなんだ…ありがとうね
理子:うん!
はぁ…可愛い…
理子の可愛いを浴び続けているせいで、どうでも良くなりかけたが一つだけ疑問が残る
○○:…どうやって家に入った?
毎度恒例のこの疑問
推しはピッキング、幼なじみは鍵の破壊、そして後輩の侵入方法だけ分かっていなかった
どんな方法で入ったとしても家主に無断で入っている時点で犯罪だが、理子を犯罪者にしたくない
鍵の閉め忘れで開いていただけ…なんていう理由を期待していたら
理子:これで入った!
ポケットから取り出したそれを僕に見せる
非常に見覚えのある形状
理子からそれを借り、ベッドを降りて机に置いてある既視感の正体と照らし合わせる
○○:…理子?
理子:ん?
○○:…なんで理子が僕の家の合鍵を持ってるの?
そう、理子が持っていたのは僕の家の合鍵だった
理子:貰ったの
○○:…誰から?
理子:美青
○○:…なんで僕の家の鍵がメンバー間で出回っているんだ
衝撃的事実に驚きが止まらない
○○:…美青もこの鍵を貰って入ったんだな
胸に突っかえていたモヤモヤがさらに大きいモヤモヤに変わったが、知りたかった疑問は消えた
○○:…てか、誰か美羽にもこの鍵を貸してやれよ
○○:あいつのせいで鍵の修理費高かったんだけど…
新たに増えた疑問に不満をこぼしていると、
理子:…ねぇおにぃ
理子に呼ばれて後ろを振り向く
○○:…どうした?
理子:昨日、一昨日のりーどうだった?
少し俯きながら聞かれる
○○:…どうって…初期に比べたら物凄く成長してたよ
理子:…りーね、この3期生Liveすごく頑張ったの
理子:麗奈ちゃんが怪我で出れなくて、純葉も楽曲に制限があって、先輩たちもいなくて
理子:新参者の時とは違う、成長した私たちを見せないといけなかったから
顔は上げずに、ポツリと呟くように話し続ける
理子:…それにね、次の3期曲のセンターにも任されたの
理子:だから、今まで以上にこの3期Liveに向き合ってた…
理子:…りー、頑張れてたかな?
俯く理子の上に伸し掛る重み
その全てが見えた気がした
○○:…理子は頑張ってるよ
今にも潰れそうな理子をそっと抱きしめる
抱きしめている間も腕の中で聞こえる理子の想い
理子がどれだけ3期生を、櫻坂を想っているか
それが伝わってくる
出会った時から人見知りな部分があった理子は、自分自身をさらけ出すのに時間がかかっていた
僕自身も理子と打ち解けるまでに時間がかかった
そんな子が櫻坂に入って、慣れない環境で慣れない事をし続ける日々に少なくとも不安はあった
でもLiveを見て分かった
理子にとって3期生という場所がどれだけ大事で、どれだけ自分を出せる場所になっているかを
だから、自分の大好きな3期生の大事な楽曲を台無しにしたくないという思いが強くなってそれがどんどん伸し掛ってしまう
本当に不器用な子だと思う
だからこそ、この相談をメンバーじゃなくて僕にしてくれたのかもしれない
この小さな身体で背負うとしているもの
それは計り知れない
でも今だけは、それを一身に背負わなくていいように
一緒に背負えるように抱きしめ続けた
理子:…ありがとうねおにぃ
暫くして、落ち着いた理子からそう声をかけられる
○○:もう大丈夫?
理子:うん、おにぃに話したおかげでこれからも頑張れる気がする!
理子:ありがとうおにぃ、りーの相談に乗ってくれて
○○:理子は僕の妹だから、いつでも頼ってよ
理子の頭を撫でる
理子:へへっ、やっぱりおにぃのこと大好き!
調子を取り戻した天使からの一撃
やっぱり理子には笑顔が似合うよ
なんて考えてたら、
理子:でもなんでおにぃの部屋にりーのグッズがないの?
鋭い突きが刺さる
理子:ここに飾ってるアクスタもタオルもりーがダンボールに入れたやつだよね
○○:…えっとぉ
理子:りーよりも、美青たちのグッズの方が多いし…
理子のほっぺにどんどん空気が溜まっていく
○○:…それには事情が
理子:大園さんのグッズ率高いし…
○○:玲ちゃん推しだから!
…あっ…やばい
出た言葉に一瞬で後悔する
理子:むぅ…もうおにぃなんか知らない!
グワァ…
理子の一言がアッパーのように刺さる
○○:…もうダメだ…せっかく反抗期がなくなったのに…また嫌われた
自業自得な発言で部屋の隅で蹲っていると
理子:だからこれあげる
スッと差し出されたものを見ると、それは理子のアクリルキーホルダーだった
理子:りーが居ない時でもそれを肌身離さず持ってるっていうなら許してあげる
あぁ…やっぱり理子は天使だ
大天使様に感謝しながらキーホルダーを受け取ろうとすると、それをヒョイと躱され
理子:約束破ったら…分かるよね
天使の皮を被った小悪魔が微笑む
○○:…肝に銘じときます
理子:ふふっ、よろしい
またいつもの家族に戻る
理子:もうそろそろ帰るねおにぃ
○○:もう帰るのか?
理子:うん、帰りの新幹線もあるし、ホテル抜け出しておにぃの家に来てるから
いたずらっ子な笑顔を浮かべ、楽しそうな理子
○○:それは早く帰らないとな
名残惜しさを感じる
理子:また次に会うならアニラだね
理子:ちゃんとりーのタオルとペンラ振って応援してくれないといやだよ
○○:任せとけ、誰よりも理子にアピールしてやる
理子:ふふっ、またねおにぃ
○○:あぁ、またな理子
パタンと扉が閉まるまで理子の背中を見続ける
知らないうちに大きくなった背中
また次見る時にどれだけ成長しているかを楽しみにしながら…
○○:ふぅ…もう少しだけ寝ようかな…
寝る前に理子のキーホルダーを飾ろうとアクセサリーが置いている棚に向かう
○○:あれ?…ここに香水を置いてなかったっけ?
○○:…まいっか
○○:頑張れよ、理子
キラリと輝くキーホルダーに言葉を送り、また眠りについた
東京…
里奈:おつかれ〜みんな〜
3期生:お疲れ様です!
大阪から東京に戻った3期生が先輩メンバーに会いに行く
美青:あれ?理子って香水付けてたっけ?
理子:実は大阪のお土産でね
美青:いいなぁ、私も欲しかった
美青と話しながら廊下を歩いていると、
理子:あっ!お疲れ様です!
美青:お疲れ様です!
??:おつかれ!
先輩メンバーとすれ違う
スタスタスタ………クルッ
??:理子ちゃんのあの匂い…
??:ふふっ、ダメだよ○○
??:せっかくあげた香水を勝手に理子ちゃんに渡したら
??:…これはお仕置しないとね
また新たな朝起きの予感…
fin…
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