AwSW続編『Angels with Scaly Wings, part2』正式発表
※AwSW2の情報は本編のトゥルーエンディング後を描く性質上、前作のネタバレを多分に含みます。前作未プレイの場合はネタバレに十分ご注意下さい。
"Angels with Scaly Wings, part 2"、次回作の正式名称です。既に公開済みのティーザーや去年のエイプリルフールのジョークで気づいていた方も多いと思いますが、これで正式発表となります。AwSW2の舞台はAwSWのトゥルーエンディングから4年後。一件の殺人が、新世界に作られた3つの都市の脆い勢力バランスに亀裂を入れてしまいます。
今日はAwSW発売から5周年です。続編の経緯と現在の状況を説明するのにはちょうどいいタイミングでしょう。実のところ、続編の構想は前作AwSWの開発中から既にありました。シナリオ執筆中、トゥルーエンディング後の世界でキャラクターたちに起こる出来事についてのアイディアがたくさん浮かんできて、私はそれを全てノートに書き留めていました。やがてこのアイディアが大きな一つの物語として形を成してきたのです。AwSWの発売も間近に迫り、続編を出したいという気持ちは膨らんでいきました。唯一の問題は、AwSWが続編を作れるくらい成功してくれるかどうかでした。AwSWでシークレットエンディングを用意したのはそのためです。トゥルーエンディングは物語の終わらせ方として良い着地点だったと思いますが、続編が作れなかった場合に備えて、シークレットエンディングの中に続編でやりたかった内容の示唆を含めておきました。言い換えれば、Angels with Scaly Wingsは、もっと巨大な一つの物語だったのです。
AwSWが発売された直後、トゥルーエンディング後の最初の展開は既に私の中にあり、すぐに続編に取り掛かりました。続編のストーリーはどんどん巨大化していき、制作には想定よりも長い時間を要すると認識を改めました。
Angels with Broken Hearts(スピンオフのコミック)を用意した理由の一つはそこにあります。続編をプレイしてもらう前に、プレイヤーに世界観やキャラクターを詳しく知ってもらい、重要な点を押さえてもらう良い方法を模索していたのです。続編の物語の導入だけでも大変なことでしたから。コミックの中でもレザ編は特に欠かせないものでした。続編の舞台としての人間世界やレザの物語をより深く知ってもらう必要があったのです。
続編の制作と同時に、日本語版の翻訳とコンソール版の発売が重なってしまいました。続編だけに集中することは難しく、続編の制作スピードは鈍りました。制作の進捗はセクションによって様々です。例えば音楽や背景、キャラクターデザインはほぼ完成していますが、CGやプログラミングはまだそれほど進んでいません。
続編はあらゆる面でパワーアップした作品にしたいと考えています。より多くのスタッフが関わり、アセット(絵や音楽など)の制作に携わっています。素晴らしいスタッフのおかげで続編のレベルが大きく上がることに疑いの余地はありません。前作で関わった多くのスタッフを続編のスタッフロールでも確認できることでしょう。
レビュー等を通じて、AwSWの物語に感動したという暖かいメッセージをたくさんいただきました。AwSWの世界観や物語が私にとってどれだけ重要なものとなっているか、言葉では言い表せません。Angels with Scaly Wings, part2の発売日は2023年(可能な限り早く)を予定しています。続編のプレイ時間はAwSWよりもかなり長くなるはずです。コンテンツの量が大幅に増えていますから。
AwSWの次の物語を皆さまにお届けできる日が楽しみで仕方がありません。残念ながら、その日はもう少しだけ先になりそうです。しかし、こうして続編が正式アナウンスされた今、続編についての情報ももう少し詳しく明かせるようになりました。様々なティーザーを今年中に何度も投稿していく予定です。
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本記事はAngels with Scaly Wings, part2の発売アナウンス記事の非公式日本語訳です。元記事はこちら。
訳:Luptas