【告知】クラウドファンディングのこと
とうとうティラノフェス2021開幕しましたね!
皆さんの感想を見てほっこりしてます。
『インビジブル』と『シラクロ探偵』にも感想・応援いただき本当に嬉しいです!
年に一度のお祭り、今年は皆さんと楽しむことができて良かったなぁとしみじみ思います。
ーーさて、ティラノフェスで盛り上がっている中恐縮ですが、ここでひとつお知らせを。
突然で申し訳ないですが『10月20日(水)』より、『インビジブル』のシェア版『蒼のフラグメント』クラウドファンディングを始めます。
キービジュアルも、一部しかお披露目していなかったのを公開です。
ロゴは副題込みで、シェア版のために書き下ろしてもらっています…! 近々お見せできるかと。安心と信頼の藤沢さんクオリティ! デザイン超好みです。
『インビジブル』のエゴサが悲しいくらい機能してないので、今後は副題の『蒼フラ』で呼んでもらえるとエゴサしやすいです✨
クラウドファンディングとは簡単に言えば、ある企画に対して、面白い、実現してほしいと思う方が支援を行い、企画者が支援に応じたリターンをお送りするものです。
今回は『キャンプファイアー』様にて行います。
添削等、とても丁寧にしてくださり、よりよい記事の作り方なども教えていただき、とても参考になりました!
クラファンご検討の方、こちら本当にオススメです。
クラファンを行うに至った経緯について
タイミングがあんまり良くないかな、と思いつつも、今後のスケジュール的にどうしても今しかなくて、告知させていただきました。
シェア版を作る、となったあたりからクラファンをすることを視野に入れていましたし、そのための準備をいろんな方にお願いしてましたが、いざお知らせとなるとドキドキが半端じゃないですね💦
個人制作のフリーゲームのシェア版で、クラウドファンディングなんて……と思われる方もいらっしゃるかと思います。
シェア版は『本編フルボイス』『追加シナリオ』『画面の見やすさ改善』『ギャラリー等の機能追加』などの要素を入れていますが、本編シナリオはフリー版と同じです。なので、フリー版だけで物語は完結しています。フリー版でもいいじゃないか! という声もあるかと思われます。
でも、フリー版は今回のティラノフェス合わせで、かなりやりたいことを省略しましたし、完成させてから見えた改善点や、説明不足などの解消をしたいなとも思っています。
それから、ずっと夢に見ていたリアルイベントでの販売をしたく。イベントやお祭りの空気が好きで、自分の作品を持って、参加したかったのもあります。だからこその有償販売という側面もあったりします。
シェア版は、ご支援がなくても完成させます。シェア版のための収録や作業もかなり前から進めていますし、作ることは決まってます。
ですが、より良い形で悔いのないものを作り上げるにはどうしても自分の力だけでは、できないことがたくさんあります。
ここまできたら『インビジブル』は、最高の形で終わりにしたいです。
それからお手伝いくださった方へ、最低限度ではなくそれ以上のお返しを。
シェア版は、フリー版で諦めたことをすべてやりきって完成としたいので、ご支援くださる方がいれば、どうぞよろしくお願いします。
自分なりに考えて、実現可能な範囲でリターンもご用意しています。
シェア版後の『ルピナスパレット』
こういう流れになったことの一端に、ルピナスパレットおよび水原梓は『インビジブル』完成を機に、創作活動をしばらくお休みしたいと思っていることがあります。
インビジブルのシェア版終わる頃には、今やっている作品もすべて落ち着く見込みです。シラクロ探偵の本編と、どちらが先になるかという感じですね。
まだ公開できてない作品がいくつかありますが、水面下で着々と進めています。
もし、その時まだ完成してない作品があれば、もちろん最後まで見届けます。インビジブル含め、制作中の作品の完成が、私の現在の原動力です。
お休みをした場合、復活してからシェア版を作るとなったとき、今のメンバーと作ることはまずできないと思ってます。事実、制作陣はフリー版の時点で何度も入れ替わっています。
メイン絵師のあおい美潮さんも、ご多忙のためキービジュアルのみ、頼み込んでお願いしたという経緯があります。
創作活動を継続するって、とても大変なことです。いくら自分がやりたいと思っても、いろんな変化でできなくなることもあるわけで。時間が経てば経つほど、変化は無視できなくなります。
もし、また人を募って制作を再開したとして、それは『インビジブル』ではないと私は思ってます。
だからこそ、今シェア版を作るし、今支援が欲しいのです。
ゲーム制作をしながら辛いなと感じること、これからの活動を前向きに考えられなくなることが、数え切れないほどありました。挫折して、立ち直って、また心が折れてを何度も繰り返して。
作品を世に出すことはできたけど、その代償が大きすぎました。
創作には余裕が必要です。特に自分でこれだ!というものを作り上げるには。
時間的、金銭的、体力的、メンタル的、色々ありますけど、仕事でもない限り創作は余暇活動にあたると思います。
余暇活動で生活のバランス崩してたら意味がないって話です。私はまさにその状態でした。
ツイッターのアカウントを『白崎茉莉花』にしているのは、端的に言って水原梓という人間性の排除のためでして。すぐマイナス思考になっちゃう自分を、キャラクターの皮をかぶることで誤魔化してた感じです。
一番ひどい時、公開直前は意味もなく涙が止まらない状態にもなりました……。今振り返ると、結構やばいですね。
インビジブルとシラクロ探偵を公開し、振り返った時、削りすぎてきたものをゆっくり取り戻しながら、頑張ってきた自分を、支えてくれた人たちを少し労りたいなと思いました。
ですので、お休みを決めた当初は少しネガティブな気持ちでしたが、今はポジティブな気持ちでお休みしたいと考えています。
しばらくは制作者ではなく、プレイヤー側でゲームを楽しみたいです。素敵なゲームがたくさんあることを知れた、同志と呼べる制作者仲間の方に出会えた、なにより私の作品を好きと言ってくれる人がいる、それが知れただけで、やってきた意味はありました。
ただ『インビジブル』は心残りにしたくないので、最後までやり切ると、そう決めています。
『インビジブル』のこと
ほかの作品と区別するわけではないですが、『インビジブル』への思い入れは特に強いです。
私はもともとノベルゲームを作りたかったわけじゃないんです。
漫画でも、小説でも、ゲームでも、映像でも、それこそなんでもいいから『インビジブル』というものを形にしたかったから始めたことでした。
10年以上の付き合いです、学生の頃から小説を書くノートやフロッピーディスクを持ち歩き、暇さえあれば創作をしていました。
当初はインビジブルなんて名前ではなかったですが、キャラクターやストーリーを通して見せたいものは変わってないです。
私には残念ながら絵の才能はないので、漫画にも憧れはあったのですが、小説として最初は作品作りをしてきました。
ただ、小説で出しても埋もれてしまうし、その頃は上手い宣伝の仕方もわからず(今も試行錯誤なんですが)途方に暮れてました。
感想や、ダウンロード数、いいねの数がすべてじゃないです。人気の作品、作者になりたいとも思ってません。ただ、手前味噌ですけど、こんなに頑張って作った作品だから、私以外の人にも受け入れてもらえないだろうか、そう思ってはいました。
創作は私の数少ないコミュニケーション手段で、自己表現の方法だったから、作品が評価されないことと自分の評価をごちゃ混ぜにしてたのもありますね。今考えると本当に若いな(笑)
その中で、とあるノベルゲームに出会って、とても衝撃を受けました。私がやりたいことが、ノベルゲームなら叶うんじゃないかと思えたんです。
長編は読んでもらうまでが大変なので、文字だけでなくイラストや音楽、動きでそれを補えるノベルゲームは本当に画期的なものでした。
当然、人の力を借りなきゃいけない作業ばかりでしたし、ノベルゲーム制作ど素人が長編を作るという無謀オブ無謀だったので、進んでは戻ってを繰り返す2年になりました。
それでも最後までやり遂げたのは、私の無茶に付き合ってくれた皆さんの努力を無駄にしたくないからもありますが、それだけ『インビジブル』が好きだったんです。
やりたいこと詰め込んだストーリーも気に入ってますし、キャラクターたちは声をもらって生き生きとしていて、最高のものを作ったぞ! と心から思ってます。
私は、新しいことを始めるのが苦手です。
やったことがないことは、やったあとどうなるか想像できないから。
根っこがネガティブなので、いちいち上手くいかなかったらどうしようと思ってしまうから。
正直、クラウドファンディングなんてやるのしんどいです(笑)
公開して2か月程度、何作もゲーム出してる大御所でもないし、◯◯賞を受賞したなんて箔がついてるわけでもない、そんなサークルがクラファンなんかやって需要ある? 誰得? と他でもない私が心の中でツッコミを入れてます。
でも、インビジブルは完成したらそこから手を加えたくないので、妥協もやり残しはしたくない。でも時間も資金も気力も、すべては有限です。
それだから、頭を下げて頼むしかないのです。未来に、投資してもらえませんか、と。
作品を気に入ってくれた方や気になっている方、どうかよろしくお願いします。
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