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色と空とシャーマンと

色即是空、空即是色。


この古代から伝わる仏教の教えは、物質世界と無形の宇宙、すなわち「色」と「空」が実は不二の関係にあることを示しています。この哲理は、私たちが日常経験する現象の全てが、宇宙の根源的な空虚性と不可分であるという深遠な理解を促します。

シャーマンやヒーラーとしての役割は、この深い真理に光を当て、人々が自らの煩悩や限定された認識の檻から解放され、真の自由へと導くこと。


『ヨガバシシュタ』の教えによれば、すべての想念を手放し、観世の立場から全てを見ることで、私たちは宇宙との一体感を現実のものとして体験することができるとされています。

この一体感は、普通では宇宙の観世の非存在性を理解した人だけが体験できるものですが、シャーマンやヒーラーの導きによって、この体験がより身近なものとなるのです。


この「空」は、限定された知性が一点から他へと旅する間に遭遇する無限の空間としての存在を意味します。シャーマンがアクセスするこの空間は、身体を超えた無限の領域であり、そこでは我々は何者にもなり得ます。この空間への「着地」は、創造の新たな波を生み出します。色則絶空と空則絶識の間の相互作用は、創造の本質そのもの。

空への目覚めは、解放や啓発の始まり。
そして再び色の世界が始まり、神聖なるものを私たちの物質的な体内で見出すプロセスへと繋がっていきます。


色と空のバランスを見出すことは、人間としての本質を探る旅です。どちらか一方だけを真実とすることは、自己の半分を否定することになりかねません。

したがって、空も色も、それぞれが持つ目的と価値を認め、両方を鍛錬することが重要です。
認識できずとも完璧な存在が、個でそれを現すことことこそがの試みであるとも言えます。

このプロセスを通じて、真のメッセンジャーや時代を超える人々の姿が形作られるのです。


シャーマンとしての役割は、この調和を促進し、人々が自己の限界を超え、より深い意識の領域へと進む手助けをすること。それを、菩薩行だと教わりました。


色即是空、空即是色の教えは、私たちが外の世界と内なる世界の両方で真の平和と調和を見出すための羅針盤。わたしの旅はまだまだこれからです。

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