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インドに行くと「人生観」は変わるのか??




インドへ1週間旅行してきました。

「インドに行くと人生観変わるよ!!」って
本当に、よく聞く言葉があります。

この言葉本当に正しいのか検証してきました。

先に結論だけ言っておくと、

「人による!」
「ただし、変わりうる要素は結構ある。」

という非常に曖昧な答えが出ました。

自分自身はというと、そんなに変わらなかった。
でも、それには理由があって。
2年前にエジプトを旅行したから。
その際に、結構人生観を変えられました。

でも、エジプトとインドは似ている点が多いなと思った。

そのエジプトでも経験が無かったら、人生観変えられていた可能性は多いにあったと思う。

では、一体何が変えうるのか?挙げていく。

①衛生環境



意味もなく、街を眺めてる老人は
どこの国にもいるっぽい。

どこの街を訪れても、とにかく汚い。そこら中にゴミが落ちている。
街ゆく人も、唾を平気で吐き、ポイ捨てもやり放題。牛や犬の糞もたくさん落ちている。スパイスの香りもそこら中で香っていて、それが糞と混ざり合って、基本、ずっと臭い。

旅行の最終日に、うっかり自分も道に唾を吐きそうになってしまった瞬間があった。日本では絶対しないのに。
余りにも、周りの人が吐くもんだから。「オレもいっか」って。吐きそうになっちゃったよ。多分あと1週間いたら、吐いていたかも。

②宗教が生活に根付いている



ガンジス川で沐浴する人

日本人は、たいがいの人が、特に特定の宗教を信じていないが、インド人は8割がヒンディー教を信仰している。

恐らく、通勤途中の男の人が、街に立っているガネーシャ像の前を通る際、手を合わせてお祈りをしていました。信号待ちで手を合わせている人もいました。

恐らく、本気の本気で神を信じており、それが心の拠り所になっているんだと思う。

特に聖地とされている、ガンジス川では、多くの人が、朝から沐浴をしていた。家族や友達と一緒に川に入って、楽しそうに水浴びをしていた。シャンプーや歯磨きをする人もいた。
最後は、ポリタンクみたいなやつに、川の水をいれて持ち帰る人もたくさんいた。神聖な水だからね。
ちなみに、水はムッチャ汚い。とっても濁っている。率直な感想は「この川には、入りたくないな~。」

そこから、数十メートル先には、亡くなった人の葬式のみたいなのが行われていて、川沿いには火葬場があり、火葬前に遺体を川の水で清めるらしい。
そこにいたのは、悲しみにくれる人たち。
ヒンディー教では、最期は神聖なガンジス川に流されたいと思っている教徒がほとんどらしい。
ガイドさんも「私も亡くなったら、この川に流されます」と言っていた。

たった、数十メートルで、幸せな光景と悲しみの光景が見れます。
これは、日本では絶対に見れないわな。
流石に、これには、衝撃を受けました。
個人的には、これが、一番人生観を揺るがす要素になりうると思った。

③だいたいの事がどうでもよくなる。


神様にお祈りしている間に、4万のブーツを盗まれてしまった友人


まず、トイレの個室には基本的に紙がない。もしあったらラッキー!!とガッツポーズだ。トイレの隅に小さいバケツがあり、それを使って、手でお尻を拭くんですって。ホテルに泊まった際も、風呂で、安定して最後までお湯が出る宿は1か所しかなかった。多分どこも、激安ホテル!って感じではなかったのに。そしてドライヤーがついている部屋は。ついに1つも無かった。まだドライヤーの概念が無いんではないか!?と本気で疑ったほどだ。

街にある商店では、基本店員さんはダラダラしているし、スマホで通話しながら接客は当たり前。

なんか、普段一生懸命に働いている自分が馬鹿馬鹿しくなる。

そして、街には人がとにかく多い。世界で一番人口多いもんね。
マーケットを歩いていて、「数の暴力」ってこの事か。って思った。

そして、そんな大勢の人がいるんじゃ、誰も他人の事なんて、気にもしてなさそう。周りの目なんて気にならなそう。そういう、意味では、自分を隠すには、とってもいいかも。


まとめ


寝台列車。このシートに3人も寝る!
もちろん、仕切りカーテン等は無い


これらの経験を20代前半とかに経験していれば、充分に価値観を変えられたと思う。

普段の自分たちが、どれほどに恵まれた環境で過ごせているのか。を強く実感させられるはずだ。

だから、「インドに行くと人生観変わるよ!」という人の気持ちは非常に分かる。そして、日本から割と近めで、これほどの経験が出来るのは、インドぐらいなのかも知れない。
オレは似たような経験を、エジプトで先に味わってたから、「あぁ、なんか似てるわ!」って思った。これのイスラム教バージョンがエジプトだっただけ。

でも、「エジプトに行ったら、人生観変わるよ!」は一度も聞いたことない。

そりゃ、エジプトに行った人よりも、インドに行っている人の数が絶対に多いからだろう。分母の大きさが違う。だから表題の言葉を、よく耳にするんだろうね。

オレは思った。「じゃあ、エジプトに行っても変わるね!!」と

でも結局は「いつどこで、何と出会うか」で人生は大きく変わったりする。一番は、タイミングがかち合うかどうか。
わざわざ海外にいかなくても、国内でも変わることもたくさんある。

昔、友達が「博多のとんこつラーメン食べて人生変わった!」って熱弁していた。当時は「それで変わるって、どんなショボい人生やねん!」って思ったけど。

そんな、500円くらいのラーメンで人生が変わる人だっている。
これも、タイミング。

それが、インドだった。って人が多いって話なんじゃないかしら??

とりあえず、インドのごはん(8割がカレーだった)が絶望的に自分には合わなかったので、滞在中、それがキツかった。

先に行っておくと、オレはカレーが大好きだ。
スパイス系のインドカレー屋さんも、普通に好き。
でも、あれとはまるで違う。スパイスのクセが強い。なんか、ハーブみたいな香辛料が強い。 

唯一、これはうまいかも!と思ったカレーがあったのだが、それは死ぬほど辛かった。涙がちょっと出るくらい。

日本にある、本場のインド人がやっているお店。
あのカレーは、やっぱり日本人用に味付けされている。


今まで、10カ国以上の国に訪れたが、「早く日本に帰りてぇ〜」って思った国は初めてだった。それも個人的には、衝撃だった。

11時間の寝台列車がキツかった。
車内で出されたカレー弁当は、冷たくて、全く美味しくなかった。でも、生きる為には食べなければいけない。3口ぐらい食べて、「うわ〜、ご飯も美味しくないし、揺れる車内でちょっと気分も悪くなってきた。。」って思いながら、泣きそうになっていたら、隣のインド人が「What's happen??」って声掛けてくれた。

そんな事を思い出しながら、帰国後に、はま寿司で味噌汁を飲んだ時に、また涙が出そうになった。


危なかった。。。



100円の味噌汁に、うっかり人生観変えられるところだった。