muuuさんの質問への回答
muuuさんの質問
近くに試験のことで聞ける人がいないので、YouTubeで視力測定について流れを勉強していたのですが、それが以下のような流れでした。
ですが、その方法だと雲霧する回数が多く時間が掛かってしまい今回の試験ではバランステスト中、球面度数をあげていくところで時間切れとなってしまいました。
どのような流れであれば正解にしてもらえるのかもわからない状態です。教えて頂きたいです。
①裸眼視力測定
②PDメーターで測定
③等価球面度数の決定
▪オートレフの値に+1D付加
(視力で0.5〜0.7を目指す)
・乱視 C−1.25以上なら半分程度の乱視を入れる。1D程度ゆるめたもの。
▪雲霧状態の確認
Sたす0.5Dを付加しもっとボヤけるか(=雲霧状態であるか)確認
▪雲霧状態からマイナスをする時の視力向上確認時、たて1行を1つずつ次々下へ読んでもらう。マイナスを付加しても視力向上が見られなくなったところで横一列を過半数判別出来るか視力判定
☆クロスシリンダー法を選択
④乱視軸の決定
⑤乱視度数の決定
⑥遠用完全矯正度数の決定
▪乱視検査後の球面度数に+0.50D付加し、雲霧状態にする。
(『マイナス乱視度数を2つ上げて+球面度数を1つ加える』調節中、もしかしたら焦点が眼後にズレてしまった可能性があるため)
▪最高視力が出るプラス寄り球面度数
で決定
▪調節介入を避けるレンズの入れ方をする。
▪円柱度数(軸)は交換しない。
⑦両眼調節バランステスト
☆交互遮蔽法を選択
▪両眼同時に+0.75D雲霧する。
0.5〜0.8程度の視力表を提示して雲霧状態を確認。
▪遮眼子で目を交互にカバー
▪左右の見え方が同じ位になるよう度数に微調整。見やすい方にS+0.25D付加して両眼で同程度になるまで行う。
雲霧状態を解除していく。
▪両眼同時にマイナス0.25Dずつ付加する。左右当時に雲霧をときながら最高視力を確認。
▪両眼調節バランスがとれた最高視力の出るプラス寄り度数を決定。
とここまでがmuuuさんの質問
ここからが、質問に対する回答
なるほどと納得しました。
結局は時間切れなわけですよね。
今回の手法で行えば、多分誰がやっても時間切れになると思われます。
③等価球面度数の決定
とありますが、ちょっと意味が分かりません。
掛け枠にAR値の度数をセットし、レッドグリーンテストで行えば充分と思われます。
乱視検査に入る前の球面調整は、乱視の最小錯乱円を網膜に持ってくることが最も重要です。
最小錯乱円は、前焦線と後焦線の間に有り、それを網膜上に持ってくるということです。
そもそもレッドグリーンテストとは、まさに最小錯乱円を網膜に持ってくることができる最も簡単なテストです。(トアールでもできますが)
一つ注意点は必ず過矯正気味にすることが必要です。
特に若い人を検査する場合、赤緑同じくらいより緑が強めの方がいいです。
少々過矯正でも、調節力が充分あれば、自力で最小錯乱円を網膜上に持ってこれますから。
少々の遠視の子は遠くがよく見えますよね。
反対に弱矯正は絶対にダメです。自力ではどうもならないからです。
ということで、この時点での雲霧は意味がないし時間の無駄といえます。
乱視検査の時は過矯正で構わないといいました。
ということは乱視検査後は過矯正になっているはずです。
雲霧を掛けるとき4段階(+1.00D)では雲霧が掛かりきらないので、6から8段階(+1.50~+2.00)ほど雲霧を掛けるほうが結果早く検査できます。
実は、以前の記事でも書いているのですが、時短には予測を行うことが有効です。
裸眼視力をはかったと思いますが、視力0.4なら(-1.00D)付近が最高矯正と覚えておいてください。
0.2なら-2.00D 0.1なら-4.00D 0.8なら-0.50D 計算式)0.4÷視力=-XD
このことから、雲霧の時ターゲットを0.4VAにしてください。
予測は(-1.00D)の近視状態と考えられるので、乱視検査が正しければ2段階上げたときに視力0.8に達し、あと2段階上げたら最高矯正に達します。
走り書きですが、意味が伝わったでしょうか?
ココがわからないということがありましたら、またコメントに書き込んでください。