雪と魔法の夜
初めて長野県を訪れたとき、
真冬のさらさらふわふわの雪が街を覆っていて
「わぁ〜!生クリームの国だぁ!!♡」
キラキラ目を輝かせて眺めておりました。
……(当時) 20歳児の感想です。
いい歳の大人から「生クリームの国」って感想しか出てこないのはアレなんですが、純粋な本心をそのまま言葉にしたら「生クリームの国」だったのよ〜!!!
長野県で初めて迎えた朝、外に出てみると
枯れ枝の先っぽの朝露?雫が凍っていて
それが朝日で虹色に照らされて、まるで宝石の木みたいになっていました。写真ではうまく撮れなかったので、心の奥にしまってあります。
あれから10年。。10年!!??
未だに私の心は "女児み" を帯びています。
そのまま30歳児になりました。いぇーい。
ぬいぐるみが大好き。お菓子が大好き。
童話に出てくるような世界観が大好き。
何歳になっても、魔法使いになりたい。
(ITエンジニアになりたいと思ったのも、なんかちょっと魔法使いっぽいなと思って……プログラミングは呪文みたいだし、IT技術って魔法チックなところあるよね!!ね!??)
表面上はOLみたいなことをやっていて、
口では「雪とかマジ路面凍結も怖いし、電車が止まって帰れなくなったら困りますよね〜ww」なんて言いながらも……
雪が目の前に現れたら、どうしたってワクワクを抑えられなくなっちゃうんです!!!!!(普段雪国じゃない場所に住んでて珍しいから、ってのもある)
「銀世界」って、すごく綺麗な言葉ですよね。
夜なのに明るくて、いろんな音が雪に吸い込まれてとても静かで、いつもの夜と全然違うんです……
いつもの街が、
白と黒と灰色の世界になっている。
でもそんな中で、カラフルな風景がたまに顔を覗かせます。それはすごく綺麗な色なんです。
雪はきっと、すごく "創造の力" をもっていて
雪を見た人は思わず、いろんな "似てるもの" を思い浮かべてしまう。
そういえば雪って、雲から出てきたんですよね。
雲もソフトクリームに見えたり龍に見えたり、いろんなものに見立てて遊びたくなるもんね。
雪を踏む感触は歩く人を無言にさせ、
辺りにはただただ、雪を踏む音だけが響きます。
夜の深まりとともに、
世界はやがて白と黒だけに染められてゆきます……
冬の日の雨ってすごく冷たくて辛いけど
(雪のほうが冷たいはずなのに)雪だとなぜか温かくて、写真に夢中になっているうちに寒いことなんてすっかり忘れてしまいました。
どんなに靴がびしゃびしゃになっても
どんなにコートが雪だらけになっていても、
どんなに指先が雪で冷やされても、なぜか全然平気なんです!!普段あんなに寒がりなのに不思議!!
昔の私は夏よりも冬のほうが好きで
「さむいさむい〜!!」って縮こまりたくなるような感じや、空気がツンって澄んでいくような感じがすごく好きだったんですよね。
大人になるうちに、
気付いたら冬が苦手になっておりました。
寒いのが本当に無理になってしまいましてね……
でも、どんなに大人になっても
雪を見てワクワクしちゃう気持ちは変わらなかったようです。どうしてもワクワクしちゃうの。
本物の雪国に住んだりすると
きっとこの気持ちはなくなっちゃう気がするので、
いつまでも「生クリームだぁ!♡」という楽しい気持ちを失わないように、あったかい場所で暮らしてたま〜に雪と再会できるような感じで生きていこうと思います。
ただ「写真撮ったよ!!みてみて!!」したかっただけの記事でした。見てくれてありがとにゃん!!