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ランチパック ビーフシチュー(東京都清瀬市産にんじん入り)
清瀬市のホームページを見にいったら、情報が多くて驚きました。
特に気になったのは、市制55周年を記念して映画を製作するとのこと。
ナニコレおもしろそう。
よく、実在する町を舞台にした脚本が映像化されて、その「聖地」として自治体が協力するようなことは聞いたことがありますが、映画そのものが自治体発信なのは、壮大なPRですね。
内容的には清瀬市の魅力発信となるもの、とのことですので、確かに壮大なPR、長尺のCMみたいな位置づけなのだとは思いますが(どう転んでも、殺人ミステリーや、地場の呪い系ホラーにはならないでしょう)、自治体ホームページで「映画作ります!」というコピーは注意を惹くものと思いました。
そして、清瀬駅が100周年。これはランチパックとコラボした直接のきっかけですね。
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Date:2025/02/05
No.536
清瀬市は18%が農地で、関東ローム層の質を生かした根菜の栽培が盛んだそうです。
にんじん |地域資源紹介記事 | 東京都 地域資源(TOKYOイチオシナビ)
関東ローム層は、火山灰起源の粘土質の土です。
その特徴は、
粘性土は一般的に含水比が高く、透水性が低いとされますが、関東ロームは含水比が高く、且つ、透水性も高いのが特徴です。
(中略)
また、関東ロームは赤褐色をしており、赤土とも呼ばれますが、これは火山灰に含まれる鉄分が酸化し赤褐色に変色したためです。
ですが、課題もありました。
関東ロームの上層にはよく黒い土が堆積しています。これは黒ボクと呼ばれる土で、触ると感触がボクボクしていることからこの名がついたといわれています。黒ボクも関東ローム同様、火山灰由来の土ですが、有機物を含むため黒い色をしています。
(中略)
黒ボク土は関東ローム同様、保水性と透水性に優れ、鉄やアルミニウムを多く含んでいます。一見、作物に適した土壌のように思えますが、鉄やアルミニウムはリン酸と結合し、固定化します。
そのため植物はリン酸の吸収がしにくくなり、生育不良になります。古くから関東地方は不毛地帯として農作物の育成が困難でしたが、黒ボク土がその理由なのでした。
これを解決するべく動いたのは、なんと徳川綱吉。
関東ローム層が耕作に適していない理由は、作物に必須のリンを鉱物として土中に固定してしまうために、作物が吸収できないことにある。だから、リンを肥料として与えることができれば、この柔らかい土壌は素晴らしい畑作地となる。
そこで綱吉は、農家が江戸の市中から有償でリンを多量に含む下肥を引き取るシステムを作り、またリンが豊富な干鰯も肥料として利用した。これらの施肥によってリンを土壌に補給することが可能となり、リン不足で耕作不適地であった武蔵野台地の土壌改良が進んだ。こうして武蔵野台地でも野菜栽培が盛んになった。
藤井一至著「大地の5億年」(ヤマケイ文庫)の中に、このあたりの事情を描いた川柳が紹介されていたので、本日はこちらで締めたいと思います。
小便が 野菜と化ける 京の町 (誹風柳多留 より)