ジョージア(グルジア)の魅力について
3週間ほどジョージア(グルジア)の首都トビリシに滞在していた。
ジョージアを訪れたのはこれが2回目で、初回はジョージア出身の友人の結婚式に招待されて2年前の夏に来たのだけど、それ以来この国に魅了されてしまった。この記事ではジョージアの魅力について書きたいと思う。
トビリシ
住んでいるベルリンからイスタンブル経由で往復270ユーロくらい。今回は8月半ばに来たからか日中は気温が32度くらいあり暑かった。9月に入ってからは大分涼しくなったけど。
街の真ん中には大きな河があり、市街は山に囲まれている。このくらい山や丘が間近にある首都をそれまで訪れたことがなかったため、最初に来た時にはとても新鮮に感じた。
車の運転が荒くて横断歩道がほぼないという欠点を別にすれば、トビリシは歩いて回るのが楽しかった。中心部には写真の橋のようなモダンな建築物もあるけれど、個人的には特にソビエト時代を感じさせるような雰囲気のある建物が気に入った。
特筆すべきは、物価の安さとジョージア料理の美味しさだ。
中心部のホテル(のようなゲストハウスのような)に泊まっていたが、トイレ・シャワー付きの広い個室、キッチン付きの大きなベランダ、かなりボリュームのある朝食込みで何と一日11ユーロ(約1,400円)だった。
ただ、15階建の最上階で眺めが最高なのは良かったけれど、ちょうどエレベーターの改修中で、滞在の後半まで階段を使う羽目になった。
それから最近日本でもシュクメルリが知られているようだけど、ジョージア料理は重いながらもとても美味しい。特にメジャーなのはハチャプリ(チーズ入りパン)とヒンカリ、それとジョージアワインだろう。
私は大きめの小籠包のようなヒンカリに完全にハマってしまい、ほぼ一日おきに食べていた(写真下)。これを手で持って、中のスープがこぼれないようにして食べる。むしろこの夏のトビリシ旅行はヒンカリ目当てだったと言っても過言ではない。日本人の口にも合うと思うので、もっと流行って欲しい。
ただ、ジョージア料理はチーズと肉が中心で全体的に重く、外食のみだと胃がもたれてしまうかもしれない。実際に私は初回のジョージア旅行で体調が悪くなってしまったので、今回はできるだけ野菜や果物を取るように心がけた。
余談だけど、ジョージアの女性は綺麗な人が多い。私の友人もモデルをしていたし、彼女の友達や家族も、街を歩いている女の人も、とても綺麗なので驚いてしまった。多分今まで旅行した中で一番綺麗な女性が多い国だと思う。
メスティアとウシュグリ
ジョージア旅行のハイライトは、何と言ってもスヴァネティ地方のメスティアとウシュグリだ。
トビリシからメスティアへは車で8時間ほどかかるけど、長い時間をかけてまで訪れる価値は十分にあると思う。
塔のある小さな街を散策したあと、朝食を取ってスキー場のリフトに乗った。目の前に見えるのは5千メートル級の山々で、言葉に尽くせないほど美しい。
メスティアから高山地帯のウシュグリまでは車でさらに2時間。標高2200 mの所にあり、ヨーロッパで最も高い地点にある村と言われている。(ラピュタのモデルとも言われているとか)
これまでずっとジョージア人の友人の車に乗せてもらっていたのだけれど、この道は悪路すぎるので4WBのタクシーに乗ることにした。
舗装されていないガードレールもない山道を、21歳のドライバーが時速80キロくらいで飛ばしていたので本気で死ぬかと思った...が、着いた先には天国のような光景が広がっていた。
村を歩いていると馬や牛に出くわす。ここの住人のスヴァン人は今でも伝統的な生活を守り続けているようだ。
非現実的に美しい山の景色から、別世界に来たようで不思議な感覚に陥った。写真ではうまく伝えられていないかもしれないが、山への光の当たり方が何よりも美しかった。
この地方に滞在したのはほんの数日だったので、次に来る時ははもう少し時間をかけて泊まってみたい。ジョージアは本当に行く価値があるのでぜひ訪れてみて欲しい。
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