土星牡牛座について考察
土星牡牛座の特徴として、腰が重い、強欲、継続が苦手、変化や失うことに対する恐れを抱いている…etcが挙げられることが多い。
そして、リスクや失うことを恐れず挑戦することやコツコツ継続することが課題となる…と書かれている。
私のネイタルチャートはASC牡牛座1ハウス土星。
とは言っても、上で挙げた課題に対してはあまりピンと来なかった。
人生経験の少なさ(サターンリターン未経験)はさておき、喜びや報酬なしに課題とか義務だけを押し付けられてもやる気になるわけがないし、ネガティブな人に対して「ポジティブになりましょう」というアドバイスするくらい不毛だからだ。
そこで、自分なりに納得できるように考察してみることにした。
まず牡牛座といえば五感で感じること。
ルーラーの金星なら楽しみ、喜びがキーワードだ。
食べることで例えるなら、
・空腹を感じる
・味、香り、食感を感じながら咀嚼する
・満腹感を感じる
・消化して栄養が自分の体になっていく
・そして体にとって要らないものを出す
結論として、そういった五感で感じる喜びを知ることがスタートだと考えた。
喜びや成長の実感を感じられなければコツコツ継続することはなかなかに難しい。
何かを手に入れようと努力するとき、こんな悔しくて辛い思いをするならもういいやと投げ出してしまう。
そんな満たされない思いが強欲さになり、不相応な満足を求めて理想ばかりが高くなる。
1に戻る。その過程でわずかに身につけられたことに執着し、失うことに恐れを抱く。
情けないが、私が挫折するときはいつもそんな調子なのだ。
継続できないとか何かを失いたくないの前に、自分が何が心地よくて楽しいのかを知らない。
その反面辛いことだけは明確だから続かないし諦めてしまうのだ。
具体的なエピソードとしては、幼少期はネグレクト気味で、家で決まった時間にご飯が出てこないことが多く、ご飯が出てきたら満腹だろうが無理にでも体に詰め込むような生活をして時々吐いたりお腹を壊していた。
そんなご飯に対する執着から調理師免許を取得し、体育会系かつ60時間残業の激務が当たり前の世界に飛び込もうとしていた。
当時の自分は引きこもりで体力がないのにもかかわらず。(結局挫折したが今は気ままに料理ライフをエンジョイしている)
私は、「ご飯を食べすぎたら気持ち悪い」「ご飯を落ち着いて食べると楽しい」「よく噛んで食べたときの心地のいい満腹感」「労働で感じる疲労の度合い」を知らなかった。
ここまで来るとさすがに、コツコツ継続とかリスクを恐れず立ち向かうなどと言ったそういう次元ではないが、やはり課題は取り組めるような基盤があってやっと正しいアプローチで取り組めるものだ。
まず、課題とされている「コツコツ継続する」とか「失うことを恐れず挑戦」のためには、自分の喜びや満足するラインの洗い出しが必要だ。
もちろん、喜びの洗い出しは五感で感じられるものをベースに考えていくのがルールだ。
また、自分が満足するラインを知ることで不必要に強欲になったり執着している物事に対する自覚ができる。
そうすると、自分に見合わない上に不可能な理想と現実の差が生み出す痛みを和らげ、目の前の自分ができる努力を積み重ねていけるのではないかと考えている。
つまり、満たされない思いを所有するのではなく、満足を積み重ねて所有するのが課題であり、それこそが牡牛座の「I have.」だと思う。