36) 過去日記 ー癖・絶対ー
癖って怖いね
一緒にいられない日は
「起きたよー おはよ-」
「家出るー」「仕事ー」「だるいー」「終わったー」
「誰々と何処行くー」
「今から帰るー」「家着いたー」
「寝るよー おやすみー」
一緒にいられる日でも
「好き」「逢いたい」「待ってるー」
嫌ってほど送ってたMail
切れた瞬間に
癖が絶望に変わったの
隣にいないと携帯を開いちゃう
起きて
携帯を開いて打ちかけてやめる
家を出ようとして
携帯を開いて打ちかけてやめる
お店に着いて
携帯を開いて打ちかけてやめる
仕事が終わって
携帯を開いて打ちかけてやめる
寝ようとして
携帯を開いて打ちかけてやめる
そんな癖を治せるまで
何日間、何十日間
いったいどれだけ続いたっけ
昔も今も変わらないはずなのに
盲目が消えたのはど-して..??
当時の日記を見てて思い出した
あの頃は
ずっとがない事に怯えてた
いつかくるさよならを
浸すら思って浸すら泣いた
好きだよ
って泣いてたんじゃなくて
いつかくるさよならに怯えて
ただ浸すら泣いてたんだったよね
本当はお店に行く事が嫌だった
一緒にいると必然と彼の出勤に着いて行く
お金なんて殆ど払った事なくて
だからそれが嫌だった訳じゃなくて
ただ彼のお客さんと被る事が嫌だったの
最後まで残される事が嫌だった
他のお客さんは私を邪魔者扱いしたから
『あの子が居るからあたしが先送りなんだね』
『ど-せあの子と帰るんでしょ??』
そんな下らない事で彼とお客様達が
揉めてるのを見るのが嫌だった
ーーーーー
解ってんなら愚痴愚痴言うなよ
糞客死ね
ーーーーー
って書いてあって
これ見てさすがに笑ったけど←
笑えるよね
私だって別にあなた達と大差ないのに
ちょっと関係性が違うかも知れないだけで
お店に行ってる以上あくまで私も彼の客
殆ど払った事なくても全くなかった訳じゃない
友達と行った時とか払ってたよ
比べたら微々たる金額かもだけどね
きっと本当は一緒に棲みたくない理由は
一緒に棲んだところでなんにも意味がない事
一緒に棲んだところでなにも変わらない
お互いに水商売してる以上は
彼と一緒に棲まなくても
それで距離が開いたとしても
離れないよ
きっと ずっと
彼は彼を好き私が好きだから
彼の中の『絶対』と
私の中の「絶対」は
それはきっとずっと変わらなくて
きっとずっと交わらない
彼との子供は欲しいけど
彼がいない未来がいい
『ねぇ、なな、子供が欲しい 』
「うん でも1人で育てるよ」
これが私の中の「絶対」