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同僚のつぶやきから見える、5年前のリアリティ

いま勤めている会社で働き始めてもう5年近くになる。
入社時点で私の上司は28歳やそこらで、だいたい5歳くらい年下の人たちが多かったし、続々と入社するプレイヤーたちは10個下でも不思議じゃないくらいの若さ。

ただ、みんな同時に年をとる。
ようやく、ボリュームゾーンが、わたしが入社した年齢と重なってきた。

ところで、弊社はコミュニケーションツールとしてSlackを起用しており、「times-」と冠につくチャンネル(ある特定のトピックスについて会話する部屋のような存在)が多数ある。

「times-」の後にはメンバー個人の名前がついて、例えば「times-瑠奈」といったものだ。

そのチャンネルでは独り言や個人的なメモやタスクの進捗など、基本的にはその人のための公開部屋のようなものなので、言ってしまえば、社内版X(twitter)だ。

そこで最近、ちらほら、複数のチャンネルで似たような投稿を見る機会が増えてきた。

「すぐ疲れるようになった」「一晩寝ても疲れがとれない」といったようなものだ。それに対して周りが同調する、というところまでがセット。

正直なところ、私はそれらの投稿がかなりの衝撃だった。だって、わたしが5年前から言い続けてきたことだったから。

入社当時、むしろ、年下先輩から「るなさんが素直に疲れたと言ってくれるようになって、疲れたって言っていいんだ!ってラクになりました」なんて言われていた時代があった。

そして5年経った今、方々で「疲れた」という言葉がでる。

これはもしかすると、私が作り上げた文化……ではなく、ただただ“疲れがみえやすい年齢”の人が「疲れた」と言っている、という現象なのでは、と気づいてしまった。

あの時、「ラクになりました」と言っていたのは本意かもしれないが、一方で今思うと「君たち、その時別に疲れてなかったんじゃない?」とさえも思える。

要は、私が「疲れた」と言っていた年齢に彼ら彼女らが実際になった今、ようやくリアルな言葉として湧き出ているのである。

そんな彼ら彼女らに、私は「それを放っておくとどんどん持久力がなくなって、8時間働くので息切れするから、ちゃんと意図的に運動しろ。“自分は大丈夫”と思っていると痛い目にあうぞ」としつこいくらいに言っている。

フルリモートで働くからこそ、集中もできるけれど、その分エネルギーも使う。エネルギーを放出し続けることに技術なんていらず、基礎体力だけでまかなえる、なんて時期は30代初頭まで。……ということ自体、私だけにしか起こってないことで、私が弱い人物なのかと思っていた。でももしかしたらそうじゃないかもしれない、ただ社内の課題先進人間といだけなのだ。

同僚の顔色や声色が簡単には感じ取れない環境だからこそ、自分自身が自分の状況をケアしてあげないといけない、ということを、とにかく老婆心(すごい字面)マックスで伝えまくっている日々なのです。

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