2024 上半期 ベストアルバム

『2024 上半期 Best of Best』
Tyla / Tyla

【一覧】
[メタル]
Alterium / of War and Flames
DragonForce / Warp Speed Warrior
SUNBURST / Manifesto
illumishade / Another Side of You
Smash Into Pieces / Ghost Code
Blind Channel / Exit Emotions
Shokran / duat
Imminence / The Black
Eidora / Eviscerate
Tesseract / War of being
Erra / Cure
Too Close To Touch / For Keeps
Normandie / Dopamine
If not for me / Everything you want
Makari / Wave Machine
Immortal Disfigurement / King
Nestor / Teenage Rebel
Amaranthe / Catalyst
Hiraes / Dorment
Exhorder / Defectum Omnium

[電子音楽]
Serph / Weather Underground
Actress / Statik
Salute / True Magic
Gorgon City / Reverie
Tchami / Veni,Vidi,Vici
Anyma / Genesys II
Tinlicker / Cold enough for snow
Nills Hoffmann / Running in a dream
Helsloot / Never Tried
Sultan + Shepard / Endless , Dawn
Vintage Culture / Promised Land
John Summit / Confort in Chaos
Fred V / Luminous
Forbidden Society / Lonely Road
Current Value / Dream Noire
Crystal Skies / Stardust
MitiS / Unity
Vastive / Bite Back
SVDDEN DEATH / Harbinger
The Chainsmokers / No Hard Feelings


[その他(ロック、ポップス、R&Bなど)]
Frail Body / Artificial Bouquet
Stand Still / steps ascending
Imagine Dragons / Loom
Cage the Elephant / Neon Pill
METZ / Up on Gravity Hill
Shellac / To All Trains
DIIV / Frog in boiling water
Dead Poet Society / Fission
The Marias / Submarine 
Chevon / Chevon
ハンブレッダーズ / はじめから自由だった
メトロミュー / Something Mew
Magic! / Inner love energy
Jordan Lakei / The Loop
Andra Day / Cassandra
Tems / Born in the wild
Normani / Dopamine
24KGOLDN / Growing Pains
Otto A. Totland / Exin
森ゆに / Solitary


【各アルバムコメント】
[ベストオブベスト]
Tyla / Tyla
R&Bをベースに様々なジャンルをミックスした音楽性が話題を呼んだ。その一要素でありつつも個性を振りまくアマピアノというジャンルが一際異彩を放つ個性たっぷりのアルバム。


[メタル]
Alterium / of War and Flames
女性ボーカルの正統派メロスピ/メロパワ/シンフォメタルバンド。これ嫌いなメタラーいる?ってくらい王道。音質良いしデビューアルバムでいきなりメジャーディール獲得するしフリーダムコールの人にプロデュースされちゃうし、今後ビッグアクトになるのほぼ確定じゃないかな?

DragonForce / Warp Speed Warrior
やっぱりドラフォといえばこれだよね!って期待通りのアルバム。曲のスピードも速いしギターのリード&ソロも速い。歌メロキャッチーで楽しい。

SUNBURST / Manifesto
正直ニューアルバムが出るとは思っていなかったので驚きました。ダークなプログレッシブメタルで妖艶な男性ボーカルとシュレッドギターが特徴。ガス・ドラックス、いいギタリストだなぁ。

Illumishade / another side of you
女性ボーカルと壮麗なキーボードがメインなんだけど、この手にありがちな"ギターがコード鳴らしてるだけ"にならずに主張が結構あるのが特徴。
歌メロはキャッチーだし、音も良いし、これは将来ブレイクするかも?

Smash Into Pieces / Ghost Code
メロディックヘヴィロックバンドの新作。
ダンスミュージックやポップスの影響を取り入れたモダンなメタル。マイルドで聴き心地はほぼメロハー。激しいシャウトがないのも古参メタラーにとって聞きやすい。

Blind Channel / Exit Emotions
フィンランドのLinkin Parkと呼ばれているらしいニューメタルバンドの5作目。古き良きラップメタルを今様ポストハードコアとうまく混ぜているところが非常に好感。Linkin Parkが今の時代に音楽性を変えずに活動を続けていたらこうなっていたかも…と妄想してしまう音です。夢がある

Shokran / duat
djent系メタルコアバンドの新作。荘厳かつドラマチックで激烈かつラウドでメロディアスでもあるし、勿論超絶テクニカルでもある。あらゆる面に突き抜けた傑作。

Imminence / The Black
メタルコアバンドの新作。ストリングスで彩ったドラマチックなサウンドに激烈なシャウトやバンドサウンドが乗る作風で、完成度が高く今まで聴かなかったものの新作で好きになりました

Eidora / Eviscerate
今回の新譜で初めて知ったバンド。
基本的にはノーマル声で歌われるキャッチーなポストハードコア/メタルコアなんだけど、ギターを主体にドラムもベースもバカテクに突っ走るスタイル。でもプログレッシブとかdjentとかそういう方向には走らない。ユニークですね。
(スワンコアというらしい…)

Tesseract / War of being
djent系プログレッシブメタルコアバンドの新作。
来日公演は会場満杯以上の大入りでパフォーマンスも素晴らしく、良い思い出になりました。
ライブの予習も兼ねて個人的には最も再生回数の多いアルバムとなりました。

Erra / Cure
djent系プログレッシブメタルコアバンドの新作。冒頭2曲がグルーヴィーかつどヘヴィで、浮遊感やメロウさが少ないので面食らいますがその後はいつも通り。テクニカルでエモーショナル。

Too Close To Touch / For Keeps
ボーカルが2022年に亡くなって、録音済みの曲を活かして作られた遺作。僕にとってはまだ知ったばかりのバンドでしたが、美メロで歌ウマで最高でした。

Normandie / Dopamine
美メロポストハードコア。しゃがれ声ながらもシャウトほぼなしマイルド歌ウマ。R&Bぽい感じも入ってる系。つまりは好きなやつ。

If not for me / Everything you want
美メロポストハードコア。Bless the fallやif i were youが比較にあがっていたり、Rain City Driveと同じレーベルだったりと聞くきっかけとしては十分。聴いてみたらやっぱり好きでした。ボーカル歌ウマ!

Makari / Wave Machine
Monumentsに加入したことで話題になったAndy Cizekがそれ以前から在籍しているバンドの新作。こちらはプログレッシブメタルぽさもなく、ヘヴィさもなく、クリーントーンのギターが空間的なプレイをする綺麗なポストハードコア。Built On SecretsやSecret & Whisper、Saosinを思い出します。ボーカルもシャウトなしでどこまでも美しいロック。
ポストハードコア関連では、こ れ が 1 番 好 き でした。

Immortal Disfigurement / King
サインズオブスワームやLorna Shoreなどデスコア界の著名バンドを渡り歩いてきた名ボーカリストCJ McCreeryによる新バンド。早くもギター兼メイン作曲担当が抜けてしまったらしいけれども、アルバムのほうは素晴らしい出来。音楽性はLorna Shoreと似ているけれどこちらのほうがシンフォ感がやや強めかな?

Nestor / Teenage Rebel
89年結成ながらも夢を一度は諦めた男達が再び集まってデビューしたメロハードリームなバンド。30年以上もの間あたためてきた情熱、そしてその間練りに練ってきたのであろう楽曲群はさながら結成30年のベテランによるベスト盤のよう。全曲クォリティもテクも極上。

Amaranthe / Catalyst
安定のアマランス印。煌びやかでサイバーでダンサブルでキャッチーで、でもしっかり激しくメタル。しかも今回はいつもより更にクォリティ高い感あります。

Hiraes / Dorment
"Arch EnemyよりArch Enemyらしい"というキャッチコピーにしたらピッタリだろうなというハイクォリティメロデスバンド。女性ボーカルの迫力凄いし、ギターを中心に楽器隊も上手いし、似ているけど説得力十分。

Exhorder / Defectum Omnium
90年代から活躍しているベテランスラッシュメタルバンド。落ち着いたり音楽性が変わったりなど他のベテランスラッシュバンドは色々あるけどエグゾーダーは不変。安定のヘヴィで速いパワフルおじさんで今回も一安心。良いバンドだ…


[電子音楽(テクノ/ハウス/ドラムンベース/ダブステップなど)]
Serph / Weather Underground
今年はエレクトロニカをあまり聞いてなくて。唯一入ったのがSerph。今回はドラムンベースだそうですが、そこはSerph。ファンタジックなイメージを想起させる音を散りばめた作風は唯一無二。

Actress / Statik
話題になっていないようだが、実験的テクノ作家の新作。今回はアクトレスに求めるサウンドそのものが提示されていると感じた。つまりそれは靄がかかったような不気味なサウンドメイクであり感情を排したような冷たく暗い空間のような音でもある。それでいて情緒的でもある。

Salute / True Magic
Disclosureと似たタイプのハウス。garageとかテクノとか他のジャンルを取り入れてるのかな〜?とにかく体に効きます。ダンスミュージックはやっぱりこうじゃなくちゃ!

Gorgon City / Reverie
遅まきながら、前作でファンに。
新作はリリース日に聞くくらい楽しみにしていました。前作ほど一発で好きにはならなかったけど、何回も聞いたら結果的にハマってます

Tchami / Veni,Vidi,Vici
この新作で初めて知ったアーティスト。
フューチャーハウス(というジャンル名)の生みの親だそうな。スタイル的にはベースハウスっぽいけどちょっと違うような。クールでかっこいいです。

Anyma / Genesys II
派手さのない、クールなハウス。
ジャンルはディープハウスかな。
Tale of usのソロだけどクォリティ高い!

Tinlicker / Cold enough for snow
エレクトロユニットの新作。もともとはダッチトランスだったらしいが、新作は普遍的なエレクトロポップに。しかしこれがまた出来が良い。アンビエントのような落ち着いた雰囲気にしっかりと踊らせるビートを組み合わせるのが見事。

Nills Hoffmann / Running in a dream
2400万回以上のストリーミング回数で大ヒットだとか。前作もとても良かったけど、新作も安定の出来。作風はanjunadeepらしい感じのメロディックハウス。ほんと、超!良いです。

Helsloot / Never Tried
素晴らしいデビューアルバム。メロディックでディープなハウスです。今後にさらなる期待

Sultan + Shepard / Endless , Dawn
拡がりのあるサウンドに素晴らしい歌メロ。こちらも美しいメロディックハウス。
そしてSpotify有能過ぎる。関連アーティスト聴いてるだけで好みがどんどん見つかる。

Vintage Culture / Promised Land
既に大ヒットしているディープハウス系アーティストの待望のデビューアルバム。媚びてない作風がかっこいいです。

John Summit / Confort in Chaos
既に大ヒットをしているらしい新人ハウスプロデューサーの初アルバム。メジャー感漂うテックハウスで、昨今のテクノブームもあってこりゃ人気出るだろうなという感じ。個人的にも否定する要素全くなくて勿論即ファボ入りしました。

Fred V / Luminous
前身時代からずっと聴いているけど、新作も期待通りのリキッドファンク。とてもFred Vらしいし、ホスピタル印でもあるなぁと。

Forbidden Society / Lonely Road
前作アルバムでは少し迷いが見えた感じもあったFSおじさん。新作はきっちりダークステップ本流に戻ってますね。ちょっとだけ前作を引きずっているのもなくはないけど、全体的には僕らの求める路線かと。ダークでシンプルでハード。かっこいいです。

Current Value / Dream Noire
1年に1枚は確実、下手すると2枚リリースしちゃう化物おじさんのやっぱり出てた新作。もう、この人の音源追いきれない(笑)
新作も相変わらずぶっ飛んだ作風でこの人ならでは。実験的ドラムンベース極まる。

Crystal Skies / Stardust
遂に出た!メロディックダブステップの決定打!1曲目から美しさ極まってます!最高!

MitiS / Unity
メロダブ豊作!
これまた綺麗なアルバム。超好き(d'u')b

Vastive / Bite Back 
ほぼメタル。ラウドなシャウトボーカルや激重のドロップなどかなり激しい仕上がり。

SVDDEN DEATH / Harbinger
激しいダブステップではこれが決定打かな。

The Chainsmokers / No Hard Feelings
原点回帰を謳い自分たちの新章の始まりとして発表されたep。
原点回帰ではあるけど決して古くさくなく今のEDMとして普通に聴けるのがまた良いです。


[その他]
Frail Body / Artificial Bouquet
カオティックハードコア。ブラックメタルっぽいところがあったりグラインドコアっぽいところがあったりと激しい。ボーカルは高音喚き散らし系。とにかく超かっこいい。

Stand Still / steps ascending
エモーショナルなメロディックハードコアバンドのデビューアルバム。Taking Back SundayやLifetimeが比較対象に挙がっている。

Imagine Dragons / Loom
イマドラ好きになって初のリアタイリリースということでめちゃめちゃ楽しみにしてました。
期待通りのチャラい音楽性(笑)キャッチーでイケイケ、だけどどことなく影がある感じ。これが好きなんすよね〜。先行配信曲がずば抜けて強烈だけど他もなかなか!
シンガロングさせようとしてる部分とかハンドクラップ誘うような場面も多くて、世界的に人気なバンドはこういうライブ映えも考えてるところが上手いな〜と思います。
メタル以外ではタイラに次いで再生回数個人的トップでした。

Cage the Elephant / Neon Pill
ボーカルの声の近さやギターやドラムの音作り、リフ、フィル、歌メロ、ベースのうねるフレーズ…もうどれをとっても見本のようなインディ・ロックで。コレだよねー!こういうどこを切り取っても疑いようのないくらい潔くいかにもロック!っていうのを待ってるのよ、僕たちは。素晴らしいです。

METZ / Up on Gravity Hill
安定。ノイズを撒き散らすギターとしゃがれ声のボーカル、金属的なベースと、手数多めのドラムによるガレージロック/ノイズロック。

Shellac / To All Trains
実は過去作ほぼ聞いたことない。オルタナ〜ポストロック関連のプロデュースで有名なスティーブ・アルビニがギターとして在籍していたバンド。遺作となってしまいました。
生々しい感覚の(ポスト)ハードコア。
今のエモみたいなポストハードコアじゃなくて、実験的なハードコアパンク。凄い。

DIIV / Frog in Boiling Water
今作でメジャーデビュー。しかし変わらぬ音楽性。シューゲイザーとグランジの間を行くような陰鬱で気だるいノイズロック。光なんて要らない。

Dead Poet Society / Fission
80年代ハードロックのように煌びやかでアリーナロックのようなスケール感がありつつ、ゴスロックのようにダークで、ヘヴィロックのように重く、オルタナのように一筋縄ではいかない個性もある。凄いバンド。凄いアルバム。

The Marias / Submarine
普段聞かないジャンル、ドリームポップ。サイケソウルとも言われているらしい。没入体験とかシネマティックとか音楽性を表現されているのも納得。

Chevon / Chevon
やっと出たか、という気持ちです。
ちらほら聞いてはいたけど、アルバムが出るとやっぱり違うなぁと。これから本格的にファンになっていこうかなと思います。
自分は"普通"じゃないなと思いながら生きている全ての邦ロックファンに聴いて欲しい。

ハンブレッダーズ / はじめから自由だった
結成15周年ライブも好評だった邦ロックバンドの新作。新メンバーも馴染んできて幅を持たせた方向性も良いけどやはりこのバンドらしい疾走曲がアルバムの中でも光っている印象。キャッチーでシンガロングあるしライブでこれは盛り上がるだろうなとライブを想像しやすい作品です。

メトロミュー / Something Mew
宇宙を一人旅をしながら曲を地球に届けるバーチャルシンガーソングライターの新作は久々のEP。キラキラと反響音を煌めかせるサウンドメイクが相変わらず素敵なエレクトロポップ。ボーカルはウィスパーボイス。所謂kawaiiサウンド。この路線で今後もお願いします。

Magic! / Inner love energy
カナダのレゲエポップバンドの新作。
1stアルバムがヒットしすぎなバンドはその後が苦しくなるものでこのバンドもその例に漏れることがない。何を作ってもなかなか評価されないが、今回も作品は変わらず良い。

Jordan Lakei / The Loop
70年代のソウルやファンクを主な影響源に挙げつつ、80年代のブラックミュージックや現代のモダンな音楽も好むというラカイの音楽的素養の深さが自身の作る音楽にも現れていると感じる1枚

Andra Day / Cassandra
オーガニック&ナチュラルなバンドサウンドと、ハスキーなボーカルが魅力のジャジーなソウル。小難しいこともせず、気も衒わず聞きやすいのにちゃんと自分のものとして鳴らせている辺りが素晴らしいです。

Normani / Dopamine
デビューアルバムまで時間がかかったようですが、ここまでの歩みを重ねた分アルバムは素晴らしい出来。伸び伸びとしながらもキレの良い歌を中心にした王道のR&Bはネクストビヨンセとして人気を博していきそうな気配をビンビンに感じます。

Tems / Born in the wild
ナイジェリア出身のシンガーソングライターによる初のアルバム。R&Bに南米要素をミックスするという意味でタイラと共に上半期を象徴する作品だったと思います。こちらも感動的に素晴らしいアルバムでした。

24KGOLDN / Growing Pains
基本的にヒップホップは聞かないんですが、歌メロのラインが綺麗なラッパーの作品は好きです。ロックも取り入れながら、綺麗な歌声を聞かせてくれる24KGOLDN。Iann Dior同様若いので今後が楽しみです。

Otto A. Totland / Exin
ニルス・フラームのスタジオで作られたという新作。少しリズミカルな曲があったり、クラシックに寄っているものもあったりと若干幅を持たせてはいるものの全体として作風は安定。メランコリックかつミニマルなソロ・ピアノアルバムで、音とメロディにじっくり浸れる。

森ゆに / Solitary
ポストクラシカル系シンガーソングライター、森ゆにのニューアルバム。いるようでいない音楽性と思います。ピアノのみの弾き語り。ギターもドラムもベースもなし。素朴な美しさ。

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