衆議院環境委員会の参考人になった
4月26日、衆議院の環境委員会に参考人として意見陳述をしてきました。1か月以上経ってしまった!
私は今22歳で大学4年生です。学生で参考人になるのはほんとに珍しくて3人目とからしいです。
「若くても国会で発言できるんだ」と全世代の人に思ってほしいので、長めですがよかったら最後まで読んでみてください。準備の話や当日のことを書いてる(^^)
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学生/若い人が参考人になることはほぼない
参考人とは
公民の授業を思い出すと、法案て国会に提出されたら衆議院→参議院で通るみたいなのあります。その工程の一部に参考人質疑というが組み込まれてます。
今回私が参加したのは、地球温暖化対策を進める法案の改正案(以下、温対法)です。衆議院の環境委員会で話されているので、参考人として出席しました。
参考人について参議院のキッズページにはこう書いてありました。
学識経験者・・・!
たしかに私以外の人は大学の先生や事業をやられている方でした。
当日のスケジュールはこんな感じ
9:30 衆議院集合
10:00 委員会 参考人パートスタート
意見陳述(15分×4人)→各党の議員から質疑応答(10分×4議員。)
12:00 終了
国会での議論のイメージは、怒号が飛び交ってるとか当然紛糾している場面ですよね(?)正直、厳しい質問が来たらどうしよう、怒られたらどうしようと追い詰められてました
「若くて気候危機に対して色々やってる」枠で呼ばれたのかも
私は5年前ぐらいから気候危機を軸にいろいろ活動してきました。今回、参考人は「#選挙で聞きたい気候危機」(以下、センキキ)という活動で声がかかり、いろいろあったのち私が出席することになりました。
選挙権・被選挙権を持たない人でもできる「候補者インタビュー」のアクションをしてきました。2021年衆議院選挙のときに発足し、今まで150人のレポーターの方たちに参加してもらいました。昨年は、マニュフェスト大賞特別審査員賞を受賞しました!
運営は現在高校生~大学生・社会人の4名でやっています。(最近大きい選挙なかったから少なめ💧)
地球温暖化→気候危機において、「若者」は被害を受ける立場であり、今まで政策に声が届いていない存在でもあります。
「若者の意見も必要だよね」ということで声をかけてもらいました。
準備期間は1週間…!台本をつくる
参考人は4人呼ばれており、意見陳述(1人15分)と質疑応答(10分×4議員)があります。
出席が決まったのが1週間前!
限られた時間で準備しないといけませんでした。法案の知識もないし、温対法に対して活動していたわけではないので意見もまとまっていませんでした。
委員会を頻繁に見てるわけではないので参考人のイメージもわきません。
台本にくわえ、配布資料も作ります。
台本は4500文字(大学のレポートより長い)
そもそも15分もぶっ通しで話した経験はそんなにないです。いろいろな心配はありましたが、悩んでいる暇もないのが現実でした。
台本を書くために調べたのはこんなこと
法案について(温対法を法令検索、環境省HPなど)
環境委員会(議員プロフィールや過去の発言、直近の議論など)
過去の参考人が何を言っているか(環境系のシンクタンク・大学教授など録画と議事録を見まくった)
今回の論点は
二国間クレジット(手続きの手間を減らします)
再エネ促進区域(手続きの手間を減らします)
ライフスタイル(カーボンフットプリント大事だよね)
の3つ。カッコの中は改正される部分をざっくり解釈。
私レベルで言えそうだったのは「再生可能エネルギーを拡充しよう。そのとき地元の意見とかちゃんと聞いて反映させよう」「個人のライフスタイルの変革よりも、政策は社会の仕組みを変えよう。時間ないよ」。
これに加えて「気候変動対策やるときは、若者の意見を政策に反映させよう~~~~~~!」をメインに持ってきました。呼ばれた理由もそこだし、自信もって言える部分でもある。
台本の構成はこんな感じ。自分の話→自分の周りの話→社会の話(法案の話)の順番です。
気候危機の活動をするようになったきっかけ
選挙で聞きたい気候危機やほかの活動の話
今回の改正案についてコメント
政策決定プロセスに若者を入れようの話
ぶっちゃけ台本は完成しなくて、当日の朝手書きで付け加えた!!
配布資料もつくる
私はできませんでしたが、参考人は大体「2ページをご覧ください」という感じで配布資料を活用しながら話します。
私にそんな話す技術はなかったので、議員の皆さんの手元になにか残ればいいなと思って、手紙みたいな存在として配布資料はつくりました。
環境省資料のレイアウトをまねしました
文字は12~14point、基本太字、フォントはメイリオだよ
作成より大変だったのが印刷!!
50部持ってきてくださいとのことだったので、両面の上下開き?でホッチキス印刷機に頼んで…!これはもうググるしかない
衆議院の人に、前日の昼ぐらいまでに送ってねと言われてました。(提出したあとミスを見つけて焦って再提出。ごめんなさいm(_ _)m)
余裕で国会のプレッシャーに負けた
当日の朝、お腹痛いし食欲ないしえっっっっぐいどきどきして国会につきました。早くついてしまったので、台本の最終調整を衆議院の受付みたいなところでやっていました。たまに修学旅行中の中学生がぞろぞろ来て国会見学の説明を受けてた
集合時間になって委員会がやってる部屋の横にある待合室に案内されます。この待合室がめちゃくちゃ豪華。
落ち着かない!!!
ぐだぐだしているうちに参考人質疑の時間に。
委員会の部屋に入った瞬間目に入ってきたのは、大きい政治家の肖像画。誰かわかんなかったけど肖像画の圧がすごい!
すぐ参考人の意見陳述がはじまりました。私は4人いる参考人のうち2番目です。私の前に話すのは、大学の先生でもある吉高まり先生です。普段から大変お世話になっていることもあり、心強かったです。
発言にはルールがあって、自分の番になったら「はい」と手を挙げて、委員長に名前を呼ばれてから動きます。
話し始めた途端、足と膝がガクガク震えて15分話しきる前に倒れるんじゃないかと思ったのを覚えています。でも、とりあえず大丈夫でした。緊張全然わかんなかったって言われますが、緊張したら声大きくなるタイプなだけだった。
とにかく被害を受ける人の意見を政策に反映させることが大切と、いろんな角度で話したつもりです。(発言内容は録画を見て)
質疑応答は脳みそフル回転
質疑応答で聞かれたことはこんな感じ。(発言順)
堀内詔子議員(自由民主党・無所属の会)→私宛の質問はありませんでした。「日本のグレタさん目指して頑張ってください」と声かけていただきました。
屋良朝博議員(立憲民主党・無所属)→気候変動対策と若者の関係とは?
杉本和巳(日本維新の会・教育無償化を実現する会)→石炭火力(高効率)はどう思うか?/プラントベースの食生活についてはどう思うか?
中川康洋(公明党)→若者が政策決定に参画する意義・必要性とは?
怒られなくてよかった。笑(というか優しかった)
質問内容のメモは必須で、質問を聞きながら回答も言いたい項目をなぐり書きした。頭が真っ白になっても大丈夫なように!
質問にちゃんと答えることより、言いたいことを全部言うことを意識しました。「気候正義」「公正な移行」「個人の行動<社会システムの変革」が意見陳述で盛り込めなかったので、無理やり感が半端ないですが、議事録に刻もう(?)と決めていました。
質問されることも事前に知らせられないのが難易度高い。(あたりまえだけど)
激疲れ、国会の威厳やばい
発言時間30分もないのにめーーーーちゃ疲れました。
違うことを言いたかった人もいるだろうし、私の言い方がぬるいと怒った人もいると思います。
「若い世代」枠であれば、今度誰かが出るのは数年後かもしれません。でも、数年後じゃだめだから日常的にいろんな人に席が与えられるようになってほしいし、政策に意見が入っていてほしいです(意思決定層よろしくね★)
そして、もっと大人数で話せる場所が必要です!!信じられない緊張を感じる場所じゃなくて、安心して言いたいことを言えるところがいいと思うな!
さいごに、無事出席を終えられたのは、準備を一緒にした選挙で聞きたい気候危機のみんな、情報や意見を教えてくれた活動仲間、ゼミ、インターン先のみなさまのおかげです。(聞かなかったらやばかった!!!)
国会などで発言した経験がある方や、法案について詳しそうだと思った方にも「どうしたらいいでしょうか」と聞いて回りました。
ご協力いただいたみなさんありがとうございます!!!
今年はエネルギー基本計画の年!議論偏ってます!声上げていきましょう💪❤️🔥
選挙あったら候補者に気候変動対策どう思ってますかインタビューしましょう🎙
記事集
書ききれていないところがたくさんあります。ご了承ください。