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【体験談】海外大学院進学を賭けたセブ島留学実録をここに記す

こんにちは。

普段このアカウントでは、留学エージェントとして留学に関するTipsなどを書いています。

今回はかなり個人的な体験についてお伝えしようと思っていまして、私(セブ島留学ルナリアの中の人)が実際にしたセブ島留学の目的と成果などを赤裸々に語っていこうと思います。

セブ留学体験記は留学生の方がたくさん発信していらっしゃいますが、その後語学学校のスタッフや留学エージェントスタッフを経験している私が、自分の体験を改めて業界の人間目線で振り返る少し特殊な記事になると思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。


セブ島留学を決意した経緯

まず、私がセブ島へ留学しようと思った経緯についてお話しします。

私は新卒で入社した航空・旅行関係の会社を退職した後、海外の大学院への留学を目指していました。

特に文化体験などを目的とするサービスや施設のマーケティングやマネジメントなどが学べる、いわゆるビジネススクールのようなカリキュラムを持つ学校を探し、いくつかピックアップして受験を検討していました。

大学院と言っていいのか議論の余地はあるかもしれませんが、取得学位としては修士にあたるため、分かりやすくここでは大学院と呼びます。

特にアメリカやイギリスなどの英語ネイティブ国以外のビジネス系の大学院では求められる英語の要件が低いこともあり、IELTS6.0程度で応募が可能となっていました。

(セブ島留学+海外大学院進学に興味がある方はカウンセリングにてご相談ください)

IELTSの受験において最も辛かったのは、アウトプット系のテストで必要な得点を得るのがとても大変だったこと!

IELTSはListening、Reading、Writing、Speakingの4分野の試験を行うのですが、模擬テストで必要な得点が得られていたのはListeningとReadingのみでした。

スピーキングやライティングは独学で進めるより学校に通った方が効率が良い!というのを勉強を進めていくうちに肌で感じたこと、また応募までに2ヶ月程度しかなくなるべく効率よく英語力を上げる必要があったことから、語学留学を決意しました。

ちなみに当時の英語力はTOEICで700点程度。リスニングやリーディングの力も足りてないな…と今振り返ると感じます…。

セブ島を選んだ理由

まず始めに某留学エージェントさんのカウンセリングを受けたところ、オーストラリアの語学学校への留学を勧められました。

確かにオーストラリア英語はIELTSで使われるイギリス英語と発音などが似ていて、かつ費用もそこまでべらぼうに高くないということでそこそこ希望に合致していましたが、1つ懸念がありました。

それは1日のレッスン数が少ないこと。

私は大学時代にフランスに語学留学していたのですが、午前中の3時間しかレッスンがなく、授業時間が少なくて現地到着後にレッスンを増やしたりした経緯がありました。

紹介されたオーストラリアの語学学校もIELTS対策はできそうでしたが、1日3〜4時間しか勉強できないなら航空券代も含めるとコスパ悪いな…。と思ってしまいました。

もっとレッスン多い国ないんかい!!といろいろ探していくうちに、「セブ島の語学学校はマンツーマンが多くてスピーキング対策に良い」という情報を見つけました。

そこでセブ島の語学学校を調べていくうちに、マンツーマンで1日6コマなどのレッスンが受けられることを知り、コレだ!!と思って即申し込みをしました。

留学申し込み〜渡航まで

私が申し込みをした学校はコロナ禍で廃業してしまったため名前は出しませんが、日本人のスタッフさんがいてイギリス人講師が在籍する学校でした。

海外留学経験や旅行経験もそれなりにあり、学校のホームページは日本語でしたので留学エージェントを使わず直接申し込みをしました。

すごくフラットな立場でこっそり申し上げると、留学エージェントを使っても使わなくても、セブの語学学校であればどちらも変わりません

ただここがポイントで、例えばサポート手数料がかからないエージェントなら、留学エージェントを通しても通さなくても金額は同じ。

そうすると結果的には、どちらでも同じなら使っておけばよかったかなと思います。

同じ金額で相談できる人が増えるなら、使わないことにメリットがないような気がするからです。

セブ留学は準備や手続きが楽?

それはさておき、その後の渡航までは正直言ってフランスへの語学留学よりもはるかに楽でした。

現地に日本人スタッフがいるし、空港まで迎えに来てくれるし、わからない事があったら現地に着いてからも聞ける。

海外経験をしたいというより「英語力を上げる」という大目標があった私にとっては、海外で経験するハードシングス的なものはできれば避けたかったので、セブ島はその意味でも余計なストレスがなく渡航まで進んだのは最高でした。

セブ島留学、ぶっちゃけどうだった?

では、実際にセブ島へ留学したときのことを振り返っていきましょう。

当時の1日のスケジュールはこんな感じ。

6:30 起床
7:15 朝食
8:00~8:50 レッスン(マンツーマン・スピーキング対策)
8:50~9:00 休憩
9:00~9:50 レッスン(マンツーマン・スピーキング対策)
9:50~10:00 休憩
10:00~10:50 レッスン(マンツーマン・リスニング対策)
10:50~11:00 休憩
11:00~11:50 レッスン(マンツーマン・ライティング対策)
11:50~13:00 昼食・昼休憩
13:00~13:50 レッスン(マンツーマン・ライティング対策)
13:50~14:00 休憩
14:00~14:50 レッスン(マンツーマン・リーディング対策)
14:50~15:00 休憩
15:00~15:50 レッスン(イギリス人講師グループ)
15:50~16:00 休憩
16:00~16:50 レッスン(イギリス人講師グループ)
16:50~ 自由時間(ライティングの宿題を1日2〜3時間程度やる)

マジでキツかった〜〜〜〜!!!!

よくご相談いただいたお客様にもお伝えしているんですが、マンツーマンレッスンって想像以上に負荷がかかります。

1日6コマのマンツーマンで1週間やると、おそらく最初の週は脳が疲れて溶けそうになります。

意外と慣れてくるので2週目以降はそれほどでもないですが、レッスンの入れ過ぎには注意ですね。

私は1ヶ月(4週間)の留学で申し込んでいましたが、2週目から自分でも分かるくらい英語力、特に話す力が変わってきたのを実感しました。

今までこんなに英語を話す(話そうとする)機会はなかったので、脳が英語への切り替えに対応し始めているのが実感できたんだと思います。

レッスン以外の楽しみがあった

私の目的がとにかく英語だったので、正直あまり期待していなかったんですが、英語のレッスン以外でも楽しめることがセブでの留学中にはたくさんありました。

まず、アクティビティがたくさんあったこと。ウェルカムパーティーやヨガなど、気晴らしになるイベントが多かったのには驚きました。

一人で黙々と自習する合間にこういうイベントに参加すると、リフレッシュ効果がすごくあることにとてもびっくりしたことを覚えています。

そういう意味でセブの語学学校の全体のプログラムはよくできているなあと今でも思いますね。

卒業・目標へ

4週間の英語特訓を終え、帰国する頃には「もっとセブにいたかった〜!!」と思うようになりました。

これにはいくつか理由があると思っていて、

・リゾート地であるセブの穏やかな風土
・とにかく親しみやすいフィリピン人
・英語が話せるようになる快感

が挙げられます。

特にセブの学校独特の文化ですが、フィリピン人の先生たちと食事などに出かけるのはとても楽しかったです!

欧米の学校だったら考えられないようなカルチャーショックでしたが、日本食を食べてもらって反応を見たり、レッスンでは話さない深い文化の話を聞いたり教えたり、セブにいる間で最も有意義な時間は先生たちと過ごす時間だったと感じます。

ただ英語ができるようになるだけでなく、全く文化や習慣の違う外国人と互いを尊重した上で会話を成立させるのは想像以上に難しいこと。

こういう生の経験ができるのは素晴らしいの一言に尽きます。

肝心の英語もライティング・スピーキングともに成果が出て、無事IELTSのOverall6.0を取る事ができ、2校の海外大学院から合格をいただく事ができました。


ステップアップのために何が最も効果的だったか

海外でのキャリアを作り出していくためにセブ留学が有効だったと思う点は2つ。

一つ目は、やはり英語力。スピーキング力です。

欧米と違いマンツーマンでレッスンできるのは絶大な効果があり、自分のターンがひたすら続くのはとても良いトレーニングになります。

グループでは発言機会も限られているので、考えて長文を話したり相手の答えに対して深掘りして会話を展開していく事ができません。

マンツーマンでのレッスンができるセブならではの強い英語力が培えたことは、海外で勉強したり働いたりする上で極めて効果的なことでした。

もう一つは先ほども述べた、リアルなコミュニケーション能力。

単純に英語が話せるだけでなく、本物の外国人相手に自分の意見を述べたり、時には言葉やトピックを選んで話したりするのって、初めてだとすごく難しいです。

例えば海外では年齢や容姿、宗教や家庭事情につっこんでいくことをよしとしないケースも多々ありますが、こういうことは日本にいて日本人と話しているだけでは学べません。

海外で働き始めて即変人扱いされる、みたいなことを避けるには「知る」ことが大切。
そういう訓練ができたのはめちゃくちゃ財産になりました。

読み書き以外のホンモノの英語を学ぼうぜ

留学って金かかるし、英語の勉強なんて家でできるじゃん。
シャドーイングすればスピーキング力は上がるよ。

いやいや、英語を使ったコミュニケーションができてこその英語力です。

言語としての英語はあくまでツール。それが使えても、適切な場で適切な方法で使えなければ何の意味もありません。

ツールの使用方法を知り、ツールを扱う術を体験する。おまけにツールを自由に扱える喜びを知る事ができる。

これが留学だ!という感じで今回は締めさせていただきます。

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