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フェティッシュの基準
「フェティッシュなものをただひたすら集めて並べる」というコンセプトなので、まずはここで言うところの「フェティッシュ」とは何かについて書いておきたいと思います。
一般的に“フェティッシュ“といえば心理学的なものや性的なものがイメージされたり、フロイトをはじめとした難しい学問的な領域に入っていったりしてしまう傾向がありますが、ここではもっと簡単にざっくりと、
「ある物に対して見たり触れたりした時に、心が本能的に痺れてしまうほどに素敵なもの」(真城七子基準)
といったものを指すことにしようと思います。
では、どういったものに痺れを感じるのか?
自己分析した結果、私は以下のようなものに痺れを感じる傾向があることがわかりました。
①色っぽいもの
「色っぽい」と感じるために必要なのは、
1. 全てのものに打ち勝つことを想像させるような力強さ
2. その存在そのものを脅かすほどの危うさ
この二つの矛盾し合う条件が揃った時に、最も「色っぽい」と感じます。
②人工的であること
よくできた細工物のような、繊細で細かく作り込まれたもの、硬質なもの。
③強固な世界観があること
「個」の輝きが強いもの。
それそのものの中で完結できる、独自の宇宙の法則を形成しているもの。
現実にあるよく知っているものとは全く別次元の法則によって成り立っているもの。
④コレクション、陳列、カタログ的なもの
厳選されたものが沢山並んでいるさま。
これら4つの条件は、全て揃っていても、この中のいくつかしか揃っていなくても、成立することができます。
このフェティッシュの基準で物事を眺めてみると、お馴染みのものでも、通常時とは少し違ったニュアンスで見えてきます。
そういったものの陳列室(“陳列室“というのもまた、フェティッシュの基準④にあたる、とてもフェティッシュなものだ…)を作りたい、というのがこのNOTEのコンセプトです。
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