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宇多田ヒカル「何色でもない花」と「君が心をくれたから」と「ストレートなラブソング」と


まえがき

みなさん、MV観ましたか?

賛否両論ありますが、僕は好きです。
観てて自然と映像に引き込まれました。
しかし、これは自分が小難しい映像が好きなタイプだからなので、広く受け入れられるかとはまた別です。

また「映像としては綺麗だけど曲に合ってるの?」という意見ももちろんあるでしょう。
ペコペコお辞儀とか確かにシュールだしね
まあ、こういう論争もきっと時間が解決してくれると信じて、ひとまず新曲リリースめでたいね。と改めてお祝いを🎉

ストレートなラブソング

そんな新曲「何色でもない花」に対して、宇多田さん御本人はこんなコメントを残されています。

宇多田ヒカルがフジテレビ系月9ドラマ「君が心をくれたから」の主題歌として書き下ろした新曲「何色でもない花」が本日1月8日に放送されたドラマ第1話で公開された。
宇多田は楽曲について「こんなにストレートなラブソングを書いたのはいつ振りだろう。何かを信じることが怖い人に届いてほしいです」とコメントしている。

実際にリリースされた曲を聴いてみるとやや哲学的にも感じたこの曲が「ストレートなラブソング」である。

今回の記事は、これについて自分でモヤモヤ考えてみたことをちょっと整理してみたよ、という内容になります。

君が心をくれたから

逢原雨(永野芽郁)は、かつてただ一人心を通わせた男性・朝野太陽(山田裕貴)と高校時代以来の再会を果たす。
しかし、再会を喜んだのも束の間、太陽が事故に遭ってしまう。
悲しみに暮れる雨の前に、“あの世からの案内人”を名乗る男・日下(斎藤工)が現れ、“奇跡”を提案する。
それは、「雨の五感を差し出す代わりに、太陽の命を助ける」というものだった。
そして雨は、太陽のためにその“奇跡”を受け入れた。

ストーリー 第2話 | 君が心をくれたから - フジテレビ

五感を失うラブストーリーという中々すごいお話しですね。
令和の月9は色々攻めてます。
ちなみに、大変恐縮ですが筆者はドラマは観ていません。。。
宇多田ヒカルオタクの歌詞オタクが歌詞だけ読んであーだこーだ考えてみたよ、という立ち位置の記事になりますので、予めご了承頂ければ幸いです。

何色でもない花

好きな人を見ることも、声を聞くことも、触ることもできない。
一切の意思疎通ができなくなる。
相手がどんな表情なのか、どんな気持ちなのか、そもそも今自分の横にいるのかすら分からない。

五感を失った状態の恋愛って、もはや想像が付かないですね。
確かめる手段は無い相手の気持ちを、とにかく信じるしかない。

でも、普通の恋愛だってそれは同じだよね?
というのがこの曲のメッセージなのではないかと思いました。

相手の表情が見えて、言葉で「愛してる」「ずっと一緒だよ」って言い合って、身体を何度も触れ合っても、相手の心の奥底の本心というのは結局分からないわけです。
目に見えない触れない、実体のない確かめようがない「心」というものに一喜一憂するのが恋愛だとすれば、それって五感が有る人でも無い人でも実はあまり変わらない。

確かめようのない相手の「心」を信じることからしか、恋は始まらない。

それはまるで量子力学の「シュレディンガーの猫」のように、実際に観測するまで確かめようのない幻のような存在かもしれないけど。
それでも信じてみよう。
朝日が昇るのもただの物理現象じゃない。
あの人と約束したから明日が来たんだ、って嘘でも信じてみよう。
嘘みたいなことを信じて、今日も「好きだよ」って伝えよう。

「こんなにストレートなラブソングを書いたのはいつ振りだろう。何かを信じることが怖い人に届いてほしいです」
何回か聴いてみて、確かにこのコメントの通りだなと納得できました。

あとがき

こんな感じで宇多田ヒカルさんの歌詞について何曲か記事を書いてますので、もしご興味あれば他の記事も読んで頂けたら嬉しいです。

ではでは、今後ともよろしくま “(`(エ)´)ノ彡☆

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