aiko「ハニーメモリー」- 浮気を後悔する男性の気持ちを女性が歌う意味 -
まえがき
念願のaikoさんライブについに初参加してきました。
あまりにも最高で語彙力が無くなりました。
そんな余韻に浸りながら、今回は久しぶりにaikoさんの記事を書きたいと思います。
取り上げる曲は、筆者がaikoさんを好きになったキッカケの大切な曲。
・・・そうなんです。
カブトムシでも、花火でも、ボーイフレンドでもなく。
ハニーメモリーから筆者はaikoさんの魅力を知ったのです。
子供の頃からテレビでカブトムシとか花火は何回も聴いてたはずなのに、どうして大人になるまでaikoさんの魅力に気付かなかったのか、昔の自分を小一時間問い詰めたい・・・。
まあ、好きになるのに遅すぎるなんてことはない。
今からでも沢山聴いて沢山ライブに行きたいと思います。
なぜ筆者に刺さったのか
「自分の浮気が原因で去っていった女性へ未練を抱く男性」というテーマの曲だと思っています。
・・・自分で書いておいてなんですが、凄いテーマだと思います。
女性歌手は普通こんなテーマの曲歌わない、というか歌えないです。
なぜかと言うと、女性リスナーを敵に回してしまうからですね。
恋愛ソングを歌う女性歌手のファン層は当然女性中心になります。
アイドルの場合なら恋愛ソングだらけでも異性のファンが中心になりますが、aikoさんのようなシンガーソングライター、しかも女性の気持ちに寄り添う楽曲を書かれる方には沢山の女性ファンが付きます。
そんな中で「浮気した俺がバカだった。やっぱり君が好きだ」みたいな男性目線の曲を書いたら、せっかく付いた女性ファンから反感を買うかもしれません。
しかし、裏を返せば、男性歌手なら余計歌いづらいテーマでもあります。
フィクションとして受け止めてもらえず、本人のイメージにも影響してしまうでしょうからね。
さだまさしの関白宣言やドロドロした男女愛の歌詞の演歌が普通にテレビから流れていた昭和ならまだしも、令和の世の中でそんな歌を男性が歌ったら総スカンでしょう。
となると、女性が「フィクションとして」歌うのが適切。
しかし、女性ファンに受け入れられるか不透明なこのテーマは並みの女性歌手では歌うのを躊躇する。
女性からの揺るぎない支持を持ち。
多少のことではビクともしない確固たるキャリアを積み重ねた。
aikoという稀代のシンガーソングライターでなければ、この曲は歌えない。
それが、この曲の唯一無二の価値だと思うのです。
筆者は、それゆえにこの曲でaikoさんにハマりました。
aikoさんのことをよく知らなかった筆者は、ずっと長い間「女性向けの胸キュンラブソングを歌ってる人なんでしょ?」程度の認識しか持っていませんでした。
しかし、偶然聴いたこの曲で、頭をハリセンではたかれたような衝撃を受けました。
この人は、ただただ少女漫画みたいな恋愛模様を歌う人じゃない。
筆者みたいな男性の心もギュッと苦しくさせるような、もっと懐の広い歌を歌っているんだ。
それを知って、今まで歌番組で流し見しかしていなかったaikoさんに急に興味が湧きました。
という3年ほど前の出来事がキッカケで、先日ついに日本武道館でライブに行くまでに至ったわけです。
まさか子供の頃から存在を知っていたaikoさんに、大人になってからこんなにハマるなんて思ってもみませんでした。
人生なにが起こるか分からないですね。
好きポイント
メロディーも歌詞も全部好きですけど、特に好きな箇所を何個か。
ここ、個人的にメチャクチャ覚えがあるんです。
筆者の場合は洗面所だけ電気を付ける側だったんですけど・・・笑
昔付き合っていた女性とすれ違いが大きくなった頃、その人が夜遊びして深夜に帰る頻度が物凄く増えました。
筆者は日付変わるくらいまでは一応待ってるけど、12時過ぎると諦めて電気消して寝ることが多かったんですが、この歌と同じように洗面所の電気だけは付けたままにしてました。
深夜に帰ってきて部屋真っ暗だと、その人が電気付けようとしてドタバタしたりうるさくて筆者が起きちゃうんです。
なので、お風呂入るだろうから洗面所だけ電気付けて、洗面所の光が玄関には届くようにドアの空き具合とか調整して、耳栓とアイマスクして筆者は先に寝てました。
初めてこの曲聴いた時ビックリしました。
自分がしてたことって、意外と沢山の人が経験してるんだなぁ・・・って。
ここもね、身に覚えがありすぎるんですよ。
その人は夜遊びし始める前、こういう表情を何回もしてました。
今思うと、まだこのタイミングですれ違いを解消できていたら、違う未来があったのかな・・・とか思います。
でも、その時の筆者は、ちゃんと受け止めて行動することができなかったんですよね。
結果、その人は諦めたのか、毎日夜遊びするようになりました。
その時の筆者はまさにこんな感じだったと思います。
問題は何も解決してないのに、時間が経てば何とかなるんじゃないかと都合良く考えてたんですね。
そんなわけないのにね~。
そんな未練を「ハニーメモリー」=甘い記憶と軽やかに表現して、切ないけどポップなメロディーに乗せて歌えるのは、世界中探してもaikoさんだけでしょう。
あとがき
自分語りがだいぶ長くなってしまいましたが。。。
そんなわけで、筆者は男性目線でも女性目線でもこの曲に共感ポイントしかない、というお話しでした。
あと、この曲の編曲はボカロPとしても有名なOSTER projectさんなので、ボカロ好きも食わず嫌いしないで聴いてもらえたら嬉しいです。
これを気にaikoマガジンを作ったので、aikoさん関連の記事をどんどん増やしていくぞ~🥔
ではでは、また次回。
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