自分は不幸だと思うとき、自分の希望と現実が少しずれている。自分の価値観で生きろ。

これは性差があると私は考えているのですが、女性の場合は特に他人の評価で生きることを幼い頃から強いられがちです。また、得意なのかもしれません。接客サービス業は女性の方が多いですからね。私も女性のサービスウーマンのほうが押しつけがましくなくこちらの表情を読んでくれるので、女性を指定することが多いです。

目の前の相手がニコニコしたり、やさしくしてくれたりするのはわかりやすいご褒美ですね。幸せです。しかも心根の優しい人は、相手に合わせようとしてしまいます。

そして若い子にとって相手のリアクションの最大のご褒美は「モテ」なんです。多くの女性が「望まれる女性像」を演じながら生きています。

しかしこれには副作用があります。そうやって小さいころから人のご機嫌を取りながら生きていると、相手の顔色がいいか悪いかが自分の評価軸になってしまい、自分が何が好きで何がしたいのかよくわからなくなるんですよね。

30過ぎると、いきなり美貌という評価軸がはずれて、モテなくなります。何をどうがんばっても男女問わず人間として見られることになります。いきなり荒波にほおりだされるのです。その時人の機嫌を取ることを中心に生きてきた人は困るんです。自分にとって何が幸せかわからない。モテなくなって、では自分が幸せになることをしようとしてもわからない。

毒親さんたちに様々なことを強いられて来た人たちも同じ症状を抱えています。親の意に沿わないと暴力振るわれるわけですから、とにかく自分のやりたいことより相手のやりたいこと。

ここから脱却するには年単位で時間がかかりますが、一つ、良いトレーニングがあります。

小学校の1年の時を思い出してみてください。自分が好きな授業はなんでしたか?どう過ごすのが好きでしたか?服はどんな感じ?テレビは何が好き?

性別や社会的役割をあまり意識しなくてすんだそのころの自分は、本来の自分なのかもしれません。

年齢を重ね、小学1年の自分にだんだん生活スタイルが戻ってくる自分を感じています。それは、人といるのが好きか嫌いかとか、本が好きかとか、そんな単純なものなのですが、振り返るとずいぶん「演じて」いるものだなあと思います。

苦しくなったら小さい時の原始的な自分をぜひ思い出して、その時の過ごし方、をしてみてください。

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