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夫の心臓が止まったあの日

7年前の4月26日の午前4時30分過ぎ夫の異変に気づき119番通報。心臓が止まっていることを伝えました。

ベットから夫を下ろし、硬い床の上で電話越しの隊員の方の指示で心臓マッサージをしながら救急車の到着を待ちました。「大丈夫、私が絶対助けるから!」心臓マッサージをしながら叫んでいました。ADEを室内で3回、救急車の中で1回作動させ心臓の動きが戻りました。

いつ心臓が止まったのか詳しい時間が分からず、脳のダメージもどの程度なのか分かりませんでした。「今日、明日が峠だと思います。」救急搬送された病院でそう言われ、「ドラマだけだと思ったけど、本当に言うんだなー」っと思った事を今でも覚えています。

脳の腫れを防ぐ為、睡眠薬と筋弛緩剤を投与。身体を35℃以下に保つため、病室には季節外れの冷房、寝かされているベットはジェルマットが敷いてあり、循環式で冷たい状態を保つ装置付き。その他に脇の下にも保冷剤を挟んでいました。それでも体温が下がらず何度も保冷剤を追加されました。

再婚して2年が過ぎた頃の出来事。

両親は私が1人になったらどうしよう。一緒に住むことを本気で考えたと後になり話してくれました。今では笑い話になっています。

目が覚めてから問題行動が多くて暴れるような事があったら腕を縛って拘束しますとまで言われた事もありました。今までの様な生活ができないかもしれないと今まで見た事もない夫になっている状態を目の当たりにしてショックでした。

そんな状態が続きましたが、少しづつ状況も把握して問題行動も起こさなくなり、検査の結果全く後遺症が無いことが分かりホッとしました。でも、同じ年齢の人との心臓の動きを比較すると夫は30%しか動いていなくてペースメーカーを薦められて病院を転院して手術を受けました。

約7時間の手術を頑張って夫は生まれ変わりました。(笑)

手術を担当してくれた先生は手術前の説明で「医師の私が言うのもおかしな話ですが、これ程の状態だったのに後遺症も一切ないなんて本当に奇跡ですよ」発見が早かった事と、病院への搬送も早かった事が幸いした事も付け加えて話してくれた。

あれから7年。ペースメーカーの充電が無くなる日が近くなってきています。夏には手術の日取りを決める予定でいます。手術時間は2時間ほどと聞いています。コロナの影響で、入院中は会うことが出来ないのでわんこと夫の帰りを待つことにします。



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