Vinculum 「ウィンクルム」の意味
「五阿弥ルナ ワンマンライヴ Vinculum 〜ウィンクルム〜」ご来場ご視聴ありがとうございました!ずっと会えなかった会いたい方たちに会えて幸せでした。
改めましてセットリストとメンバー紹介を。
フライヤーを画像化したものなのですこし見にくいですがぜひ。
・有田易弘氏 Gt. Prg.
→ものすごい仕事量多かったと思う。
打ちこみの調整やらマニュピレーターからバイオリンの一部譜面用意まで。ギター練習する暇なかったよね。でもおかげさまで空間を掌握するような素敵な音でした!ありちゃんがいなかったら全部無理でした。
・平泉 佑真 氏 Ba.
→ライブ開催にあたり、何度もメンバーに相談するたび、佑真はすぐに返事や意見をくれた。そこには冷静さと温かさがあって、私も最適解を探す勇気を常に持てた。今回も素晴らしいベースプレイをサンキュー!当日フライヤーの入稿用原稿も爆速で作ってくれた。電子音が佑真のベースに置き換わると、めちゃかっこいいよね。
・狩野丈二 氏 Dr.
→小さなお子さまもいらっしゃる中、リハや出演自体不安でないはずないのに、丈二さんはいつも笑顔で優しい。それなのにドラムは生命力に溢れ鬼神のよう。打ちこみとのバランスが難しい曲から、リズムが要な生演奏まで、素敵なプレイに感謝。丈二さんが楽屋で「やっぱりライブはいいね!これだよ、これこれ」って仰ってて、嬉しかった。
・河合晃太 氏 Vn.
→今回のセットリストでは、バイオリンがある意味演奏の主役でした。超絶技巧を要する曲が少なくとも2曲、ほかは同期とのバランスから、しっとりしたギターと歌との三重奏まで。
恐ろしいほどに仕事が出来る方で、判断も正確で、リハでもいつも穏やかに的確に音楽を導いてくれた。ちなみに、譜面一切私用意してません…河合さんの耳コピと採譜です……神…
全員、「どんな決定だろうと、私についていく」と言ってくれた。それがすごく心強かった。
そして。自分で作詞作曲してきたオリジナル曲のほか、今回は作詞や歌を担当した思い出深い劇伴曲も演奏できて、お客様も喜んでくれて一安心でした。
・林ゆうき様
・橋本由香利様
・岩崎琢様
・横山克様
・岡部啓一様
(楽曲権利管理:スクエアエニックス様)
・森健司郎様
という錚々たる皆さま・関係各所のご許可、ご協力にも改めて感謝です。
みなさんお忙しい先生方なのに、チケットを通常購入してライブ配信を見てくれた方もたくさんで、嬉し泣きそうでした。
私自身、このライブは林ゆうきさんのコンサートの「劇伴食堂 弍 」の本番翌日でもあった。ふしぎな高揚感と忙しさの中での開催でしたが、音楽の力に守られるような心地よい感覚でした。
岩崎さんからは立派なお祝いのお花が届いていて本当にびっくりしました。嬉しくて嬉しくて、夢みたいでした。連れて帰りました。つぼみだった百合の花、リビングで今咲いています。
さて、裏側。ここから先は、書かなくても良いかな〜と思っていたけど、
一生にこんな機会もなかなかないだろうな〜って感じなので書いておこう。
コロナ禍、ライブを2回中止にして、満を持して半年ほど前にワンマンを決めたのが今回でした。ワンマンにした理由は色々あるけれど、感染症対策を自分のコントロール化でできる、というのが理由のひとつ。対バンだと責任が持てない。思想もさまざま。でもワンマンなら、私が主宰者であり、出資者。慎重派の私は、考えうるだけの安全策を打とうと思っていた。とはいえだんだん事態は悪化。過去中止にした時より、史上最悪のタイミング。増える感染者。2年近くライブ開催を待ってくれているお客様。
個人開催なので実はスタッフなんておらず裏側はもちろん私1人、ライブハウスとの調整や予約管理、お客様問い合わせ、デザインや特典手配など、音楽以外の作業が多く、スケジュール的にも楽ではありませんでしたが、音楽面、素晴らしいミュージシャンメンバーやライブハウスのご協力に本当に助けられました。
それに、準備、楽しかった。
今回も中止にするわけにはいかない...と思いつつ、感染症対策は悩みに悩んで、色々な策を講じました。
1/3の集客キャパシティ(収益もつまり1/3…会場費すら厳しくなるということ)、出演者全員PCR検査も当然実施。大赤字を覚悟。それでもお客様をこれ以上待たせるよりは良い、と判断して。
ライブハウスNEPOや、オーナーのお一人で昔からお世話になっている森さんに何度も何度も確認したり相談したり。森さんはいつも快く相談にのってくださり、ライブハウスはお客さんの座席にまでアクリル板が設けられました(これはもともと、現状のNEPOのデフォルト仕様なんです。すごいよね。このようなライブハウスはなかなか無いと思う。)
https://nepo-kichijoji.tumblr.com/
しかし、ご来場予定の方でコロナ陽性になってしまった方がいたり、体調を崩された方がいて相次ぐキャンセル。このような時期だからお客様の気持ちの負担にならないように、ある意味気軽にキャンセルできるように、事前決済を導入せず、当日決済としていた。
キャンセルはもう仕方ない。どうせ赤字なのだ。それより体調を崩したあの人もあの人も大丈夫だろうか、と心が苦しかった。
前日、アクセスや感染症対策へのお願いメールをお客様全員に送った。不安を煽ってしまわないだろうかと、ドキドキしながら。
本番当日には「エアロゾル感染」がトレンド入り。ああ、皆、きっと怖いよね、もしかしたら、会場には誰もきてくれないかもしれない。本番日にもキャンセル連絡が来ていた。会場に向かう電車の中でスタッフのふりをして返信をした。大丈夫だろうか。私も怖いな。それでも、やろう。配信で見てくれる方がいるなら。そんな風に覚悟していました。
元々配信はやらないつもりだった。
生とは全く違うから。どうしたって、届けられるものは1/100くらいになるから。見せたい見せ方もできないから。
でも、行けないけど見たい、と言ってくださる声が多くて、やりました。
蓋を開けてみたら。
まず、連絡なしにキャンセルした方は誰一人としていませんでした。お客様もすごい。そして、会場はあたたかく、笑顔があり、歌っていて初めて泣きそうになってしまった。やっと会えたな、と思った。
バンドという意味でもライブでは、正直ブランクも感じたけれど、お客様が楽しんでくれていて、終演後、SNSには感想があふれていた。
そして、精算のとき。
オーナー森さんが「スタッフ中ざわついたんだけど、配信視聴率がNEPO今年1番だったよ。こんなの見たことない」と教えてくれました… 感激だった。
結果、コロナ前に実施したライブを上回る黒字だった。また良い創作をするぞと、五阿弥は思いました。来てくれた、見てくれた皆のおかげです。
まだまだ、小さいのですが、ここからだなあ、そう思いました。
配信だけでも凄く楽しんで下さった方が多くて、思った以上に配信で観るのも良かったという感想を沢山いただけて、ああ、やって良かったな、と思いました。
びっくりするくらい音が良くて臨場感も素晴らしかった、という感想が多かったのですが、NEPOのシステムとスタッフさんのお陰です。
PAの勝山さんが、映像操作も兼任してくださっていたのです。
正直手が回らなかったところも、悔しいことも、至らないところもたくさんでしたが、
メンバー、ライブハウスの皆様、そしてお客様、応援してくれた皆様にも感謝です。
そういえば、ライブのタイトルに掲げていた「Vinculum」(ウィンクルム)は、ラテン語で「絆」の意味。
来年はもっと良いライブを、コロナのない世界で開催できるように、がんばります〜〜!
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