FAQ17 パンデミックの扱い方が違っていたら、自然に消滅していたと思いますか?過去のパンデミック(スペイン風邪やポリオの流行など)でもそうだったのでしょうか?また、そうだとしたら、パンデミックが消え去るまでに多くの人が死ぬことが予想されるのでしょうか(あなたが現状と呼ぶ自然なパンデミックと人工的なパンデミックの違いは一体何なのでしょうか)。
このテーマに関する私の講義をご覧ください。Sars-CoV-2は無症候性キャリアを介して感染する可能性があり、また無症候性感染者が多いことから、より感染力の強い亜種への「自然な」進化は避けられないと私は考えています。過密状態で個人や環境の衛生状態が悪くなければ(例えばインドのように)、感染予防対策はより感染力の強い亜種の選択と適応につながる可能性が高い。どのような状況であっても、大量のワクチン接種キャンペーンは、循環している亜種の感染性をさらに促進し、最終的には、ワクチン用の抗体や過去の自然感染の結果として誘発された抗体に対する耐性をもたらします。自然のパンデミックとは対照的に、人工的なパンデミックは、大規模な感染予防策や大量のワクチン接種キャンペーンなど、前例のない大規模な人間の介入によって特徴付けられます。1918年に起きたインフルエンザの大流行や、2002年から2004年にかけて起きたSARS-CoV-1の大流行(これは実際にはパンデミックというよりもエピデミックであった)とは異なり、Sars-CoV-2の自然な大流行は、鎮火するまでに人命を奪う割合がはるかに高いと私は考えている。感染力が高まるという自己増殖サイクルのため、このようなパンデミックは、残りの人口の大部分が、感染力の高い亜種でさえももはや突破できないレベルの生来の免疫力を持つようになって初めて終息する可能性があります。しかし、自然のSars-CoV-2パンデミックの進化は、殺菌免疫を誘導するワクチンが開発されるまでの時間を確実に長くするでしょう(より感染力の強い亜種の数とそのウイルス感染力のレベルが急激に増加することはないからです)。
ポリオや天然痘に関して言えば、これらの予防接種キャンペーンが成功したのは、弱毒性生ワクチンの導入によるところが大きいことを忘れてはなりません。今回のCovid-19パンデミックとの戦いで使用されている現在のワクチンは、いずれも生ワクチンではありません。
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