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続・望廊杯環境振り返り

どうも、水月 狂華です。
前回に引き続き、望廊杯2nd環境を振り返っていきます。

前回のあらすじ
懐かしの青黒クレバスを再び手に取った狂華は、あの頃の情熱と共にメタゲームの嵐に飛び込んでいった。微かな手応えを得て、今再び魂のデッキで猛者たちに挑む決意をしたが…

待ち受ける試練
勝手に★プレリーグに気を良くした僕が次に挑んだのは、ちゃぶー堂鵑王位リーグだ。対戦表事前公開のシングルエリミネーション1本勝負と言う特殊な対戦形式。この時点で考えていたことは…

・半端に見えている対戦表に振り回されないようにする
・丸く調整して確定したこかげさん、ちゃぶーさんを意識する
・ちゃぶーさんが赤青融解でなければ早いデッキ2連戦

この3つくらい。細かく考えすぎて構築が歪んではいけないと考え、これ以上思考の迷宮に入りこむ事は避けた。或いは恐れず踏み込むべきだったかも知れないが、今改めて考えても迷宮を抜ける道は見えなかったのでやはりこれで良かったのだろう。

【ユニット】
2×《ケット・シー》(V-1 No.49 禁呪1)
2×《突き刺す人形シェリー》(V-2 No.208)
2×《調整体ノゼ》(V-1 No.43)
2×《錯乱時計パニックヴォイス》(V-1 No.52)
2×《レディ・アルストロメリア》(IV-3 No.26)
2×《闇の天使アポカリプス》(V-2 No.62 禁呪1)
3×《幽魔タスヴィーリー》(V-2 No.68)
3×《堕天使ムリエル》(III-4 No.77)
3×《封じる時のフリーズクロック》(III-4 No.78)
3×《香魔マナカ》(V-2 No.82)
2×《断裂の魔氷クレバス》(IV-3 No.56 禁呪3)
【ベース】
3×《時空城砦》(III-4 No.81)
2×《密閉されたサイバーワールド》(IV-4 No.54)
【ストラテジー】
3×《失恋の痛み》(V-1 No.74)
2×《無限凍結》(III-2 No.88)
1×《時空侵食》(III-4 No.82)
3×《不運の始まり》(IV-4 No.59)

サイドボード
【ユニット】
1×《突き刺す人形シェリー》(V-2 No.208)
2×《メロー・カード》(V-2 No.58)
2×《愛撫の魔煙フェザー》(V-2 No.56)
3×《大陸アルドのマーメイド》(V-2 No.92)
【ストラテジー】
2×《ツイン・ヴォーテックス》(V-2 No.216)

一応のリストは上記の通り。詳細は省くが前回と比べ早いデッキにたいしてわずかながら意識を向けた構成に。

が、迎えた当日は

侵入者ホワイト・レディに首を絞められてクレバスは2枚目のTGFに絡め取られてGG。無惨。

続く鵑王位第2節でも、こかげさんに敗北。回収能力を失った状態で、自分のクレバスのドローに絞め上げられて、タスヴィーリーの強引な突破も破砕されてGG。

この頃から「自分の握るクレバス」に限界を感じ始める。

さよならクレバス
この頃から私生活の問題も在って調整練習の時間も十分に取れない中でのコントロールデッキを握る事は、恐らく無理があると考え始めていた。
(この場では完全に余談だが、学生時代から長く応援してきたロックバンドに絡んで不快な話が幾つも荒波のように襲ってきて、精神状態も最悪だった。経験上、そう言う時に僕はコントロールを握れる人間ではない)
それでも半ば意地のようなものも有って東京予選に青黒クレバスを持ち込む。
結果は0-5。
限界だ。クレバスは封印しよう。僕は決断した。

クレバスの構造的限界
これだけだと「負けが込んでブチ切れてクレバス辞めた」みたいに見えそうなんで(まあ2割くらいはそうだが)、当時真面目に「クレバスが青黒コントロールのフィニッシャーに不適」と考えた理由も書いておこう。

・コストが8
言うまでもなくこれはTGFに引っかかる数字だ。と言うかそれで負けた、より正確には負けを返せなかったのは既に述べた通り。TGFとカードプールで同居する限りこの問題を本質的に解決することは出来ない。TGFを躱すなら7コストのタスヴィーリー、立ち向かうなら9コストのドラゴンゾンビと競合する。
・除去の信頼性
クレバスの除去は一見、「あらゆる除去耐性を無視した絶対除去」のように見えるが、それは「確実に1体処理できる」だけのことだ。同コストが2体並ぶか、バトルで1体処理しない限り2体以上処理することは出来ない。3体以上除去して劇的な大逆転など稀な話、実際の期待値は1.5体だ。
・タスヴィーリーとの比較
除去耐性を持たない6コスト以下のユニットを相手にする限り、タスの瞬間的な除去期待値はクレバスと並ぶ。自ターンに2歩進めるパターンまで加味すれば1.7体と言ったところ。
加えてクレバスにはない速攻性も有る。
・ドラゴンゾンビ
コストを分散された時のクレバスの期待値は1.5だが、配置をどう分散されてもドラゴンゾンビの期待値は2以上だ。実戦での優劣は状況で異なるだろうが、期待値で優れる点は大きい。

以上の理由で青黒クレバスは現環境に不適と判断した。尤も、後に鵑王位に青黒クレバスを持ち込むプレイヤーが表れるのだが…それはまた別のお話し。


青黒クレバスを手放し、新たなデッキを模索する狂華。ストレスとメタゲームの狭間で生み出す次のデッキは…
次回番外編 赤緑自爆特攻 ご期待下さい。


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