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ドラフトデッキ講座

はろー、TCGサークル裏町田会の総帥、月海だよ。

 ドラフトはとにかく強いカードを取って使え、と言うのが前回のお話だったので今回は強いデッキを作るためのお話。例によって例の如く基礎の基礎のお話で退屈かも知れないけど、暇潰しにでもなれば幸い。

 さて、強いカードを取る事とどんなカードが強いかが解ったなら次は具体的なピックとデッキ構築になる。これについてもやはり結論から言おう。迷ったり環境が解らないなら恐竜ドラフトに行け、だ。

 予めセットに用意されたシナジー(アーキタイプ)を意識したピック・構築をアーキタイプドラフトと呼ぶ。これはピック・構築の指針が明確な反面

アーキタイプのパワーレベルや強弱関係の把握が必要
他のプレイヤーとカードの取り合いになった場合に充分なカードが確保できない

等の手間やリスクを内包している。特に取り合いのリスクが厄介だ。
取り合いの察知
他のアーキタイプへ逃げる決断
その為の保険を用意しておく序盤のピック
と言った数々の負荷が発生する。時にプロプレイヤーでさえ失敗するほどの高負荷だ、初心者ならばなおの事避けたい。
 そこで奨めるのが恐竜ドラフトだ。シナジー重視のアーキタイプドラフトに対し、パワーで圧殺するのが恐竜ドラフト。とにかく強力な(主に緑の)クリーチャーを確保して戦場に繰り出し、戦闘で優位に立つ。力こそパワーと言うわけだ。
 一定数の中重量級クリーチャーをかき集める必要は有るが、それ以外のピックの制約は緩く、アーキタイプドラフトでしばしば頭を悩ませるシナジーとカードパワーのジレンマとも縁が少ない。
 色も、デカければなんでも良いと割り切れるなら最悪緑で有る必要さえない。出現率=確保し易さを考えれば、取れるなら緑を取るべきでは有るが。

 もちろん大型クリーチャーをひたすら取るだけでは駄目だ。デッキ全体のバランスについても考慮しながらピックする必要がある。細々と考える事は有るが、概略としては『大型を押さえつつ3~5マナ域を厚く取れ』という事になる。
 2マナ以下のクリーチャーの多くは賞味期限が短い。パワーが2を超える事は稀で能力についても控えめ、終盤に不利な状況で引いてもあまり嬉しくはない。全くないと序盤に何もできず巻き返せない盤面を作られてしまうし、中には終盤こそ役に立つ(大量のマナを要する能力を持つなど)クリーチャーもいるので、多少は欲しいが、候補として10枚程度ピックして実際のデッキ投入は6枚以下に抑えるくらいになるだろう。
 3~5マナは2マナよりも戦場に与える影響が大きく、パワー3以上や強力な能力もこのあたりから増え始める。いつ引いても一定以上の効果が有り、低マナ域のカードと合わせての複数展開やインスタント構えなどの状況に応じた選択が取りやすくなる。その為この帯域を一番分厚く取りたい。
 6マナ以上は強力ではあるが、序盤に引きすぎて何も出来ないのでは困るし、唱えられるようになってもコレ1枚にマナを全て持っていかれて他のアクションが取れないなどの問題も発生する。やはりこちらも枚数を抑える必要があるだろう。理想としてはパワー7以上または6以上でトランプルか何かを持つクリーチャーを4枚前後投入したい。
 以上を踏まえた上での構築の一例が冒頭の画像だ。成績は記録し忘れたが、わざわざリストを残す程なので4勝以上しているはずだ。少ないように思うかもしれないが、損益分岐点が4勝(参加費<使用パック+景品)なのでこれでも充分、まずは4勝を目指そう。これまでの基礎を踏まえていれば決して厳しい目標では無くなっているはずだ。
 今回については以上。参考か暇つぶしになったなら幸い。何か書きたい事が出来たらまた書くかも知れない。良いMTGライフを。

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