ボカロエレクトロに染まった、新たな人生。
2023年もありがとうございました。Lunabitt.です。
勝手ながらnoteを始めましたので、最初から長ったらしい文面になるようなタイトルですが、綴ってみます。
文章力皆無で拙い文章となっていますが、悪しからず。
1.旧名義「ルーナ / Ln」
実は作曲をする前からミクノポップやボカロエレクトロには触れておりまして、「tilt-six - エレクトロサチュレイタ」や「かめりあ - システマティック・ラヴ」など、そういったエレクトロ基調の楽曲が大好きでした。
そこから「自分も曲を作ろう!」ってなって、過去に今とは違う名前で活動してたんですね。
ちなみにパソコンは持ってなかったので、タブレット作曲でした。
しかし・・・
迷走や知り合いからの誹謗中傷などが度重なり、一度作曲への道を閉ざしていました。
一応3年くらいは続けていたのですが、私生活にも影響が及ぶほどメンタルをやられまして、やめざるを得ないという状況になっていました。
それでも、やめた数か月後に旧名義「ルーナ/Ln」を始動。
一度やったことは諦められませんでした。
実はその時にはパソコンを組んでいまして、中学校からの友達が最大限サポートしてくれていました。
全く音楽とかには関係ない人なのですが、その友達がいなければ今のように活動できてなかったかもしれないです。ほんとにありがとう。
そんなLnですが、最初はボカロエレクトロを作るどころか、存在さえも知りませんでした。
それこそ最初は音楽ゲーム向けな楽曲を作ったり、カッコいいDubstep系の音を作ったり・・・などと、どちらかというとインスト系のアーティストを志してたんですね。
そんなボカロエレクトロを知らない時期に、YUC'eさんを意識して作った「Icy Candy」という楽曲があるのですが・・・
めちゃくちゃエレクトロしてるやん!!!
って思います。
これを作ってからどんどん電子音楽系のボカロの沼にハマっていきました。
元々はOn Prism Recordsの「Prhythmatic」シリーズからボカロエレクトロのイメージを膨らませていたのですが、そんな中で
「Reno - Renovation!」
というアルバムにたどり着きました。
すごくキラキラしていて、kzさんを思い出させるような音楽性で、気付けば私の好みになっていました。
これが今の師匠であるRenoさんの音楽を知るキッカケとなり、NEXTLIGHTを知るキッカケにもなりました。
さらにそこから、更なる沼へ引きずり込まれるアルバムと出会いました。それが・・・
「picco - 東京フューチャガール」
これを聴いたときは衝撃的でした。
もともと好きだった「キラキラ系エレクトロ」「kawaiiサウンド」がふんだんに使われており、初めて聴いたときは鳥肌が立ちました。
「ボカロでこんなのも、ありなんだな」と・・・
ここから私の「NEXTLIGHT」へのあこがれが始まり、今のLunabitt.に繋がるキッカケとなっていきました。
もちろん、この時まではNEXTLIGHTに楽曲を収録してもらえるなんて、思いもしませんでした。
2.我流ボカロエレクトロを追及する。
そこから私のボカロエレクトロ探しが始まりました。
当時はAbleton Liveなど持っておらず、無料の「Tracktion Waveform」を使って必死に曲を作ってました。もちろんプラグインへの課金は一切ナシ。
今ではメジャーとなりましたが、Vitalというシンセサイザーを使い、サンプルは無料配布のものをたくさん使って作曲をしてました。
無償配布があればすぐチェック。インストール。
あの時のハングリー精神、今思えば一番楽しかったのかなとも思います。
とにかく、憧れに一秒でも早く近付こうと必死でした。
そんな中で作った初めての4つ打ちボカロエレクトロ
「Ln - Resonance feat.重音テト」
この曲で初めて1000回再生を獲得(ニコニコ動画)。
映像はAviUtlとMMDを使って頑張って作ってた記憶。
今聞けば大分ミックスも甘くて調声もいいとは言えないんですが、今に通ずるキラキラ感というか、ポップ感というか。
このころから目指してたんだなって思います。初々しい。
それからまた迷走して、インスト曲に行ってもみましたが、やはり居場所がなく。
気付いたらボカロエレクトロ系の楽曲を作ってた、なんてことがしばしばありました。どんだけ好きやねん。
そんな中で初めてのRemixを仕上げました。それがこの曲。
はい、ボカロエレクトロの沼にハマったキッカケの曲を初Remixしました。
ミックスやサウンド感は置いておいて、キラキラ感を出したい!って感じが伝わってきます。
掲載する際にpiccoさんにDMするときも心臓バクバクで、会ってもいないのに震えるくらい緊張してた記憶。
でも、そんな中でも、自分の居場所が見つかった気がしました。
「これが、自分が目指すべき道なのかな」と。
そして、思い切って決断をします。
3.Ableton Liveデビュー
当時のバイトの初任給をはたいて購入した「Ableton Live」。
これも憧れに近付くための自己投資でした。この時の思い切りが無かったら、今の自分はなかったかもしれない。
そして、メインDAWを変えて早々、これからの自分を揺るがすトラックが完成しました。
それが・・・
「Ln - Continue feat.雨歌エル」
私事ながら、この曲は名曲だと思ってます。
キラキラ感を大事に、そしてベースを際立たせたドロップと、非常に楽しい仕上がりになってるんじゃないかと。
新しいDAWもあってか、楽しい気分でノリノリになりながら作ってました。
こうやってボカロエレクトロを追求し続け、迷走に迷走を重ねても、ずっと画面にかじりついている当時の自分は、今思えばいろんな意味で「ヤバいな・・・」と感じる。
同世代・同業者の周りのコンポーザーさんたちが強すぎるというのもあり、とにかく必死でした。
しかし、当時はまだボカロエレクトロの勢いもそこまで強くない(個人の意見です)というのもあり、ちょっと焦り気味でした。
でも、技量が無い。
とにかく今は、技術を高めよう。そればかりを求めていました。
そんな中、今の自分に大きく影響する出来事が。
4.EX Colour Electro
「Lumi7ncé」シリーズでおなじみのEX Colour Electro。
当時カヌレさんにお声掛けをいただき、もう一人のメンバー7na*さんと3人で活動しました。
トラブルまみれでドタバタでしたが、無事に乗り越えていき、切磋琢磨してアルバムを作っていきました。
ミックスの方法や音楽性のレクチャーをしあったり、悩み相談をしあったりと、当時全員が憧れとするボカロエレクトロを研究してきました。
時にはぶつかり合ったりすることもありましたが、少しずつ技術を伸ばしていきました。
今思えば、私だけ金銭や距離の都合上でM3やボーマスに参加できなかったのが申し訳ない。。。。
それでも、お互い支えあって「Lumi7ncé」というアルバムを作ってきました。
そんな中、今に通ずる曲が誕生します。
そう、「デンノウライフ」です。
今の音楽でも、「デンノウライフ」のサウンド感などを意識しています。
この曲が、当時の私にとっての「ボカロエレクトロ」の終着点だったのかもしれません。
キラキラかつ硬めなサウンド感、それでもポップな浮遊感。
なぜこれが作れたかは、私でもわかっていません。
でもきっと、当時の私の心境がそうやって作ってくれたのかもしれない、そう思います。
自分の曲ですが、この曲を聴いて背中を押されることもしばしば。
・・・
でも、一つの疑問が浮かび上がってきます。
5.私が信じたボカロエレクトロ、とは?
今までやってきたことは、憧れを追い求めて作ってきたものでした。
でも、じゃあ自分のボカロエレクトロって何なんだろう?って疑問が露呈してきました。
正直、これを執筆している時点でも、完璧な解には至っておりません。
そこから、音楽を通して自分を探すことにしました。
そもそも、ボカロエレクトロって何だろう?
ボカロEDMとミクノポップと何が違うのか?
などと、いろんな疑問が出てきました。
それをしていくうち、また迷走を始めていきました。
時にはメンタルを崩して、自分が分からなくなり、挙句の果てには鬱になりかけたりと、ボロボロになっていきました。
正直、これが音楽をやるうえでの関門なのかな、とも思ったりしています。
ボカロエレクトロに限らず、何であっても。
一時期その悪循環から抜け出せずに、曲もまともに作れないといったこともありました。
このまま曲作れなくなるのかな、とか思ったり。実は本気でこういう心境になりました。
更に当時は運用も下手で、すべてにおいてのスランプが発生してしまいました。
時には音楽アカウントを鍵垢にしてしまったり、ルーナを消してしまおうとか思ったり。
そのくらいズタボロでした。
その時の心情は、この曲に詰められていた気がします。
「Dream Sugar」って曲。
作詞してた当時大分メンタルやられてた記憶があります。
後から聞いた話では、この時点でだいぶ「自分色」が出ていたとか聞きました。
要するに、考えてなくても割と自分色は出るんですね。
色んな感情もリセットすべく、またサーチ力向上も兼ねて、改名へと踏み出します。
6.Lunabitt.
Lunabitt.に込めた思いとしては、
Luna→月
bitt.→ビット(情報理論における最小単位→小さい)
つまり、
「月のように儚く小さい」という意味があります。
小さな存在でも、中身には無限の想像が広がっていると信じ、この名前に決めました。前の名前であるLnの要素を残したのは、
今までの自分の功績は無駄ではない、という意味も込めています。
この名前から、新しい世界を作っていこう。そう決めました。
VRChatという仮想空間で実際にDJデビューを果たし、自分をさらに売り込もう。
EXPlanett.でみんなが思い描くボカロエレクトロを共有し、更なる文化の発展を目指していこう。
個人アルバムを作って、自分が思い描くボカロエレクトロを世に出していこう。
思えば、たくさんのことをしてきたな、と思います。
そうやって地道に突き進んだ結果、「NX ENCHANT 02」で見事収録していただきました。
憧れのNEXTLIGHTの舞台を見ることが出来たのは、今でも信じられないです。
紆余曲折、様々な苦労を重ねてきましたが、それまで積み重ねてきたことは無駄ではなかった。そう感じます。
秋には実際に東京に行き、本場のボカクラにも顔を出しました。
様々な方とご挨拶頂けて、挙句の果てには私の曲も掛かり。
最高の瞬間でした。今思い出しても泣きそうなくらい。
そして秋M3。今まで憧れてきたRenoさん、piccoさんを目の前にして、委託という形で場をお借りしたあの時間。
今でも夢なんじゃないかと思っています。夢じゃないんだなあ、これが。
まあ、こんな感じで終わりみたいなムードにしていますが。
正直Lunabitt.はまだまだこれからです。
7.これからの道
いい意味で狂わされた私の人生ですが、苦しみ続けても積み重ねた甲斐があったなと思っています。
でも、これから更なる苦難など、いっぱい降り注いでくるんだろう。そう思います。
Lunabitt.はまだまだ始まったばかりだし、再生数だって上を見ればまだまだですし。
今度はさらに上のレベルを目指していくとなると、更なる努力も時間もお金も必要になるんじゃないかと思っています。
ここまでなってしまったのはボカロエレクトロのせいです。
こんなにキラキラしていて希望まみれの音楽ジャンルですが、裏を返せば苦難ばかり。
でも、私はそんなボカロエレクトロが大好きです。
自分の世界を認め、育ててくれた、一つの居場所なので。
そして、なによりも光り輝く音が大好きなので。
先述しましたが、まだ私は「自分自身のボカロエレクトロ」を見つけられてはいません。
しかし、最近は見つけようという感情もあまりなくなっています。
不思議と自分色を付けている、そう感じたからです。
きっとこれは、努力と挑戦を重ね続けた賜物なんじゃないかな、と思います。
どんなに長く辛くても、苦しくても。
願い続けて生きて、志を持っていれば。
きっと願い続けた希望は叶う。
そう信じています。
ということで、大好きなボカロエレクトロをこれからも発信し続けます。
これからもLunabitt.を、よろしくお願いいたします。
良いお年を。
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