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noteの街のセラピー犬。【基礎講座通信生編】ミヒャエル・エンデ
『モモ』学習のまとめ
エンデの『モモ』は、ゼーレをターゲットにしている。
時間泥棒が、人間の感じる力を奪っている。
ゼーレを奪っている。
感じる力とは、いま現在である。
現在(今)を「感じている」といい、感じていると思い出になる。
現在(今)の「感じている」を奪われると、過去の時間も奪われる。
そうすると、未来は単独ではありえない。
現在(今)の感じる力を奪われるということは、時間そのものが、解体してしまう。
そこから出てくる現代社会の巨大な無気力に児童文学が、果たして対抗できるか?
エンデの発想、考え方である。
焦点
訳者のあとがき
人間の心の内の時間、人間が人間らしく生きることを可能にする時間、そういう時間が、私たちからだんだんと失われてきたようなのです。このとらえようのない迷いのような時間というものが、このモモの物語の中心テーマなのです。
1976年7月 大島かおり
絵本版 『モモ』について
すでに、インターネットやNOTE等で話題になっている絵本です。
書評や紹介も様々あるようです。
賛否両論。
私は、絵本を手にしたとき、
表紙の絵に驚きました。
令和時代の子どもたちがイメージする、
憧れる感が良く出ていました。
装丁が魅力的なら、人々の目を引き付け、手に取り、購入意欲をかき立てますよね。
シモーナ・チェッカレッリさんの絵です。
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『モモ(絵本版)』光文社
https://books.kobunsha.com/book/b10125669.html
絵本の内容は、「岩波書店『モモ』の第一部 モモとその友だち」P9〜P73
のお話を忠実にまとめて、26ページになっています。
私が調べた中では、岩波書店の10ページ分が11行に整理整頓されている感じを受けました。改編等がなく、エンデの作品をそのまま読んでいるような、モモの世界観も、岩波書店の『モモ』を読んだ時と変わりません。松永美穂先生の翻訳マジックですね。驚きました。素晴らしい。
光文社の三宅貴久様は、本国のドイツで刊行50周年を記念してこの絵本を企画されました。編集者という職業に敬意を表します。この世に『モモ』絵本版を誕生させてくださったことに厚くお礼申し上げます。
岩波書店の『モモ』は、360ページあります。
図書室の過去5年間の貸出状況を振り返ると、2年生女子が、「モモを借りて延長する」を約半年続けたこともありました。4年生になった時、「『モモ』大好きなんだよね」と私に話してくれましたね。
しかしながら、相変わらず「字、少ない本がいいなあ」という声も聞かれます。
『モモ』こそ、子ども時代に必要なファンタジー作品。
それを学んだ私としては、絵本『モモ』をよみきかせしてもらったり、自分で読めるようになって、「続きがあるの?読みたいなあ」に繋がればいいなあと思いました。
それならば!
まずは、私からこの絵本を読み聞かせしましょうか。
1年生は、1クラス35人×7クラス=245人。
毎年読み続ければ、6年後には1000人越え!
やる気が出てきました!
本日も記事を読んで頂き誠にありがとうございました。