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noteの街のセラピー犬。#274【読書アドバイザー編】絵本 ピーターラビット™新訳版を語る~対談:川上未映子×名久井直子〜(2900字)
「noteの街は宝箱!川上未映子さんと名久井直子さんの対談とサイン会があるなんて素敵ですね。早速、申しこもう!」
と、いうことで9月下旬に申し込みました。↓
そして、届いた結果がこちらです。↓
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出版クラブホール
10月19日(土)、会場に到着しました。
出版社の方が脇で案内をされていました。
お疲れ様です。↓
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エスカレーターで3階へ。
エントランスホール
わぁ!
ピーターラビットの仲間たちがお出迎えです。
感激です。
(ピーターラビット一体、欲しいなあ)
手前に、出版社の方が10名程いらっしゃいました。
写真撮影が可能だそうです。↓
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受付のお姉さんにQRコードを提示して完了。
美術館で、前売り券を買って入場する時もQRコードでしたね。
すごい時代になりました。
エレベーターホール
ここでは、絵本『ピーターラビットTM』全23巻の販売が行われていました。
テーマ別で売っていますよ。
これは、購買力がかなり上がる。
サインしてもらう本を一冊買おうと思っていますが。
テーマ別が面白そう!
決めた。
⑤で行きます。
こんなはずじゃなかったセット。
なんか、私みたいだなあ。
まあ、いいか。↓
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ちょっと不思議で温かいエンディングー
上手いなあ。
会場限定と赤字なら、買うしかないでしょ。
遠慮なく⑤を買いました。↓
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(開始時間30分前に3冊読んじゃいました。あー!楽しかった!)
大ホールに沿って廊下があります。
その壁側には、テーブルが長く一列に並んでいました。(その1)↓
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このベンジャミンが冠っているのはマグレガーさんの古い毛糸のぼうしです。
隣に並んでいました。(その2)↓
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ピーターの妹で、カトンテール、フロプシー、モプシー。
赤いケープに名前がありますね。
ちょっとずつ毛色が違います。
細かい!
エレベーター脇のコーナーでは…。
わわわわ!
驚き!
このピーターは、ルナちゃん級に可愛いぞ。
可愛すぎる! ↓
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来る人誰もが、この子たちを見て満面な笑顔ですよ。
さらに!
写真も一緒に撮っていいそうです。
私とピーターの思い出の一枚。
嬉しい!
3FホールA
13:30
なんと!
豪華なセッティングなんでしょう。
あぁ〜来てよかった~。
前2列は、関係者用です。
基本的に自由席です。
私は、前から4列目の中央席に決めました。↓
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ピーターのおかあさんと妹たち、
タビタおくさん、
ピーター、
黒いぬのダッチェス
川上未映子さんと名久井直子さんの対談
14:00
出版社MC:「『ピーターラビットのおはなし』のピーターの動きと川上さんの訳が双方とも軽快であること。川上さんのリズムの良さがこのお話にぴったりです。」
川上:「なぜ、私に?と、思いました。ピーターラビットはすごい愛されているので緊張しました。原文英語のリズムが分からないが、会話にリズムがあったので、そこを日本語にしてみました。オリジナルと同じ順番になっています。ひらがなは、おかあさん言葉で繊細な部分とかで使えるんですが、目で見る絵本は、漢字がいいなあと思いました。」
川上さん・名久井さんのキーワードコメント集〜お二人の言葉をそのままで掲載〜
『グロスターの仕たて屋』
ポターさんの韻を拾えるところは、忠実に拾いました。
食べる、食べられるの紙一重。ポターが研究者として名を残していたら…。ピーターラビットは、抑圧で名作が生まれた⁉
ねこのシンプキン大好き。
ドアと同じ大きさ。でかい。
(スクリーン表示)
ー「ぐるる、にゃーお!」ドアをあけてー
スカートかコートか分からないのを着ている。
こういうシェアハウスがいいなあ。
シンプキンは、脇役なんですよ。
一番、これ、感動的。
ーけれども、ドアのかぎはー
ラップバトル。
外からシンプキンいるの。
「ねずみが3びき すわって糸まき
とおりすがりの ねこちゃんのぞき見」
格調高い文に、このノリはどうなの?
リズムって続いてるからね。
リズムは、時間も場所も超えてゆくからね。
固有名の発音の表記には悩んだ。
これは、カトンテールで行く事にした。
おはなしには、ポター自身が出てくる。
「私は〜。」という風に。
翻訳者は再現する人でしょ。
ポターが入っているのだけ救いだった。
それ、すごい。
『赤りすナトキンのおはなし』
ーこれは おはなしとしっぽのおはなしー
ーしっぽのもちぬしー
ガツンときた。翻訳は文にあたる。ポターさんは、ここで何をしたかったのか?書き手の無意識に触れることが出来る。ワーキングクラスのりす。毛艶がすごい。毛の表現が良い。毛しかない。毛文化。表情も無いから。服も来ていない。
尻尾を帆にしているページが気に入っている。
後ろから描くのもいい。
やったるでーって感じ。
怖い人には、逆らっちゃいけない。
ピリッとした空気がある。
『ひげねずみサミュエルのおはなし』
ーするとトムは、とつぜん、まっさかさまに穴からー
「すすまみれで、おれのベッドにころがりおちてくるとは、ええどきょう、しとるやないか?」
ねずみが関西弁。
なんで関西弁?
大阪弁です。
この4年間なんで、大阪弁は方言ではない。
人格なんですよー。
(ここで、川上さんが朗読。45p~49pまで。翻訳者が大阪弁で!感動)
この二人の掛け合いがぜんぜん大阪です。
全員しのぎを削る話。
イギリスの知人に「ねんねこロール」って何ってきいた。
クルクル巻くお菓子って教えてくれた。
これが、ねこまきだんごだと、あの時代は、ロールをだんごと言った。
ねこが寝転んでいるでしょ。
ねんねこロールですよ。
旧訳をそのままにしてよいのか、変えてよいのか…。
ここ、いい場面。
顔見て!
「ギャアー」
かわいい。↓
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どうして、こう面白いのか。
家でも外でも動きがある。
サイン会
出版社MC:「本日は、川上未映子さんと名久井直子さんがお越し下さり誠にありがとうございました。続きまして、サイン会となります。購入された本、持参された本にサインをしてもらいます。こちらからお並び下さい」
私は『ひげねずみのサミュエルのおはなし』に決めました。理由は「この、ねんねこロール、おいしくならんちゅう」ダジャレですよね?
翻訳者に確認したいと思ったからです。↓
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サインを頂いたページです。
川上さんは、「おいしくならんちゅう」の二行を読んで下さいました。
気さくな方で、気遣いもあり、魅力的な女性でした。
人柄と作品は、比例するんですね。
川上さんの作品が素晴らしい理由がここにある!
大きな発見でした。
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お仕事に関わったみなさんのお話はとても興味深いものがありました。
翻訳のお仕事は、憧れだったので、苦労された話やこぼれ話から秘話⁉までお伺いできました。
対談1時間30分は、笑いあり、共感ありで、あっという間でした。
ピーターラビットの本を紹介する時には、川上さんの翻訳にかけた情熱も一緒に伝えていきたいなあと思いました。
本日も記事を読んで頂き誠にありがとうございました。