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親子留学・カナダカレッジ留学体験記vol.2.

(こちらは姉妹版note で過去に掲載した記事です)
前回に引き続き、私自身のカレッジ生活について綴ります!
さて!今回は私が感じる日本の高等教育機関との大きな違いの残りの二つ、

  • 課題の量が多い

  • 実習が多い

について。 それでは…Here we go!


日本との違い(前回からの続き)

課題の量が多い

私のコースの1年目は3学期制。

  • 1学期:9月−12月

  • 2学期:1月−4月

  • 3学期:5月−9月で、これはCO-OP と呼ばれる実習期間だ。

私のプログラムはビジネスで、1学期に履修した科目は6コース。授業は選択制ではなく全員同じ講義と課題だ。各コースを総合して1週間に1-2個のペースで課題を仕上げなければならない。

語学学校の頃とは全く違うナチュラルスピードの英語に、不慣れなエッセイ、パワポ作り、学習到達度を確認するためのクイズ(という名前がついているが、実際は小テスト)と、1学期は毎日ヒイヒイ言いながら課題をこなした。ちなみにパソコンが得意な夫カイが提出物の体裁を整えるなどの仕上げを手伝ってくれたこともしばしばあった。

余談だが、せっかく久しぶりに学生になったので夏休みを楽しみにしていたのだが、このCO-OP実習でほとんどつぶれてしまうらしい…涙
これは最初に配られる年間スケジュールにも詳細が書いていなくて、必要な実習時間や期間も実際と間違っていた。これはカナダあるあるなのかもしれない。

どうやってこなす?AI が大活躍!

課題の山に埋もれそうな毎日だったが、だんだん日が経つにつれ、少しずつ力の抜き方が分かってきて、授業中に手をつけられる課題には手をつけ、その後空き時間に少しずつ仕上げていくスタイルを確立した。

それでも睡眠時間を削っていることには違いないが、無駄なエネルギーは極力使わないように工夫できるようになってきた。

私がかつて日本で大学生だったころは今のような IT 技術はなく、課題は全てイチから自分の手で作り上げる必要があったが、今は2020年代。
毎日検索エンジン、生成AIやAI翻訳のお世話になっている。

私が使っているのは基本的に全て無料版で、
Grammarly, QuillBot, Chat GPTのヘビーユーザーだ。

先生方も、生徒たちが新技術を使いこなしていることは分かっているので、ググったり AI に聞いたりして出てくるような一般的な答えではなく、その授業に出てきちんと聞いていないと答えられないような回答を求めていることが多い。

とはいえ、生成AIで課題のアイディア出しや要約、AI 翻訳では文法的な誤りのチェックや言い換えの提案をしてもらっている。これをするようになってから、課題にかかる時間が2割ほど削減でき、大変助かっている。

カレッジ側が求める最低限の英語力さえ身につければ、なんとか入学後も生き抜いていけると思う今日このごろだ。

課題のお題が面白い

課題量が多いのは間違いないが、その中身のお題はけっこう面白い。例えばこんな感じだ。

  • 世界の中で旅行に行きたい都市をひとつ選び、その目的地までの7-10日間の旅程表を分刻みで細かく作る。実在する宿泊施設やレストランの名前やウェブサイトを明記し、メニューの種類や、それらにかかった費用も細かく算出。

  • 地域の町おこしとして州政府が有望な新しいビジネスに7500カナダドルの賞金を与えることにしたという設定のもと、各生徒が詳細なビジネス案をプレゼンし、それを競わせて誰がその賞金を獲得できるか決める

  • 友人知人にインタビューをして、彼らが働いている企業で与えられている福利厚生や、その企業のメンタルヘルスに対する考え方、リーダーシップのあり方などをまとめる

先生の授業を黙って聞いて、ノートを取って、詰め込んだ知識をテストで放出(そしてすぐに忘れる)という、私のかつての学生生活からは考えられない創造的な課題たち。評価されることをのぞけば結構楽しんでいる自分がいる。

実習が多い

入学前から噂には聞いていたが、カレッジは実習が多い。

私たちのプログラムではホスピタリティも扱っており、1年目の1学期からホテルの仕事の各パートを体験した。
実際に働いている従業員の後をついて(ちなみにこれは shadowing という)、会計や予約係、ベッドメイキング係などの一通りのことを見て回る。

ある日はホテル内のレストランでウェイトレス修行。実際のお客さんを前に食事を運んだり、会計機の使い方を勉強したり。またある日は、少し離れた街で開催される食事イベントにクラス全員で行って、世界的なシェフの作るコース料理をお客さんに運ぶという実習もあった。

とにかく学びが実践的なのだ。

まとめと次回予告

本日もお読みいただきありがとうございました!
カレッジの醍醐味は、卒業後の仕事に直結する実践的な学び。頭だけではなく実際に手や体を動かして習得したものは記憶に残りやすいですよね。

さて、次回は引き続き「親子留学・カナダカレッジ留学体験記vol.3.」をお送りします。カナダ人の若い級友たちの授業態度にびっくり!?お楽しみにー!

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