この夏のまとめ②〜転職編〜
この夏にしていたことのまとめ第二弾です。
相変わらず筆が遅くてお恥ずかしいです。
カナダ滞在2年の馬場ルナです。
さて、今回は、この夏にしていたこと② 転職について書いてみたいと思います。
第一弾(夏季実習編)と重複する部分もありますが、お読みいただければ嬉しです。
カナダで初就職⇨4ヶ月で転職
生まれて初めてカナダで仕事はじめをしたのが2024年4月末。
私が通っているカレッジで必修のCO-OPという実習でした。
所属はハウスキーピング(清掃)部門。
中でも洗濯室勤務になりました。
その後、
実習の条件である600時間(週8時間勤務で約4ヶ月の計算)を勤め上げ、同じホテル内の厨房にクック(調理をする人)として転職しました。
なぜ転職を決意?
カレッジからは、夏場の忙しいホテル業界に貢献するため、規定の600時間が終わっても職場に留まるように言われていました。
しかし、私の洗濯室での労働環境は以下のようなものでした。
初日で体がバキバキに。記事はこちら
開始2週間で古いアイロン機が過熱しボヤに
衛生環境は前近代的
直属の上司が無責任。すぐ現場からいなくなる
部門トップはもっと無責任。突然辞職
それぞれ詳しく説明すると長くなりますので割愛しますが、
要するに過酷な労働現場だったということです。
学生なんだから清掃部門の中でもいろんな部署を経験させてあげるね、と約束したトップは上記の通り、7月半ばに突然辞職。
噂によると都会のほうで良い職が見つかったから、とのことでしたが、詳細は分からず、私のような末端の人間に辞職の具体的な日時や今後の部門の動向が知らされることはありませんでした。
約束が違ーう!
ということで、カレッジ側にCO-OPの枠内での転職、部門異動を嘆願しました。ちょうど、同じホテル内の厨房で働く友人から、クック職が空いているので転職しないか、と声が掛かったところでした。
…が、この話はカレッジ側があっさり拒否。
理由は、「クックはあなたが履修しているビジネスと関係ないから。そして、その他の就職先はあなたの英語力的に見つからないから」というものでした。
こうしてだいぶ悔しい思いをしましたが、なんとか4ヶ月勤め上げ、規定の労働時間に達した瞬間に洗濯室を去りました。
この時ラッキーだったのは、突然辞職したトップの代わりに就任した新しいトップがインド人女性で、親戚が日本に住んでいるということで日本人に対する尊敬の念があったことでした。去り行く私に「あなたの学校が学生にいろんな部署を経験させないのは意味が分からない。もう規定の時間が終わったのだから好きなところに行きなさい」と送り出してくれました。
季節は秋に差し掛かっていました。
そして転職
実はカナダは「コネ社会」です。
就職の多くは友人、知人や親戚などのコネクションで決まると言われています。
美味しい、条件がいい就職先はインターネットに出る前に売り切れてしまう。
つまり、就職サイトに出ている求人は、内部募集でも埋まらなかった「売れ残り」求人、ということです。
雇う側からすれば、コストと時間をかけて求人を頑張るよりも、既に働いている内部の人からの紹介で人を雇った方が、手間が省けていい。素性も知れているので安心、ということなのでしょう。
というわけで、私の友人からクック職の紹介があったのは非常に幸運なことなのです。その友人が、上司であるシェフ(厨房長)に繋いでくれる、とのことでした。
こんなチャンスを逃すわけにはいかないので、7月末にはそのシェフとの面接を終え、「いつから働ける?」という話になっていました。
結局カレッジ側との交渉が失敗に終わったため、1ヶ月ほどシェフに待ってもらい、9月から働くことになりました。
経験は?
ところで、私にはこれ以前にクックとして働いた経験がありません。
日本では医療職をしていたので、調理師免許も持っていなければ、正直なところ料理はそんなに得意ではありません。
しかし、日本人の「不器用」は海外では「超器用」なのです。
これは日本に住んでいると意識しないことですが、海外に出るとひしひしと感じます。
私の予想通り、厨房で働き始めてみると、私の周りのカナダ人クックたちの手さばきは大雑把で適当でした。みんな調理学校を出た人たちです。
サンドイッチ作りを任されましたが、現地のクックたちは、パンの切り方、マヨネーズの塗り方、野菜の挟みかた、衛生管理…どれをとっても明らかに仕事の質が低いのです。
どうやら私にも務まりそうだ、と安堵しました。
職場の人たちはみんな気さくで、洗濯室に比べると天国のような環境でした。
現在
現在は、冬季間で閑散期のため、「Lay-off(レイオフ)」…一時的な解雇…されている状態です。
春になり、カレッジを卒業してまた夏の繁忙期がやってくる頃に、再びクックとして雇われることを今は目指しています。
それでは、今回の記事はここまでです。
お読みいただきありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう。