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【検査技師】 日本とドイツの違い
ドイツの検査技師について詳しく説明していこうと思います。
ドイツでは臨床検査技師が存在しない!?
というのも実は臨床検査技師は、ドイツでは
2つの職種に分かれます!
検体はMTL*、生理はMTF*と分かれており、これらは完全に独立した異なる職種です。
*MTL(Medizinische/r Technologe/Technologin für Laboratoriumsanalytik)
*MTF(Medizinische/r Technologe/Technologin für Funktionsdiagnostik)
-MTLについて
MTLは主に以下の分野を扱います
• 血液学
• 組織学/細胞学
• 臨床化学
• 微生物学
この仕事では、基本的には患者さんと直接接することはありません。
※詳細については、正直なところ私自身がMTLの職種を選ばなかったため、日本の検体検査と具体的に何がどう異なるのかはまだ分かりません…。(分かり次第、情報を更新します🙇♀️)
-MTFについて
MTFの業務は以下の部門に分かれています
• 肺
• 喉/鼻/目
• 心臓
• 神経
大学病院では、上記のいずれか1つの部門に特化して働くことになります。(複数の部門の掛け持ちはありません)
日本と行っている検査はほぼ同じですが、評価方法が異なったり、日本の教科書にほんの1行しか記載されていない検査についても、かなり詳しく勉強したりすることになります😂
ただしひとつ残念な点として、ドイツでは基本的に超音波検査は医師の仕事であり、MTFが行うことはできません…。
(ただし近年、頸動脈エコーのみMTFが行うことが許可されるようになりました!)
MTL/MTFとして働くには?
ドイツでMTLまたはMTFとして働くためには、
3年間の“Ausbildung(職業訓練)“ を受け、資格を取得する必要があります。✏️📖
そもそもAusbildung とは?
日本語では ”職業訓練” と翻訳されます。
これは給料をもらいながら、技術や技能を習得する「実践」と、専門知識を学ぶ「講義」を並行して行います。
最後に最終試験があり(筆記と実技と口頭)、それに合格することで、晴れてMTL/MTFとして働くことができます。
気になる給料に関して
Ausbildung期間中
約950€
(他の職種のAusbildungと比べると良い方です。また、3年間同額ではなく少しずつ昇給します。)
ただし、生活していくには少し厳しい金額かもしれません🥲
資格取得後
約2000€
(働く州、職場、経験年数、対応できる業務の範囲などによって異なります。)
また、ドイツでは独身/既婚や子供の有無、その人数によっても所得税が変わるため、正確な手取り額は個人ごとに異なります。
日本の国家資格は使えるの?
結論から言うと、そのままでは働けません🥲
(経験年数も関係ありません。)
少々複雑なので、この部分については次回、詳しくまとめたいと思います!📝