
画材屋さんエピソード『私100歳ですねん』
ちょうど先週佐賀の個人経営の画材屋さんに行ってきました。福岡は天神あたりに行かないと好きな画材が見つからないので、、、
今回の目的はピグマのペン、あとはハガキサイズの紙を買うことです、、、が
画材屋さんに行ってみるとお店には誰もいない…しばらくするとテレビを見ていたおばあちゃんが奥の奥の方から出て来られました
そして

建築塗装用のマスキングテープ、たーくさん入って180円。あれ?おかしい。価格がおかしい、、、
入荷した時代から値段が変わっていないようなお店でした。本当に小さなお店で、奥では絵画教室をしているそうな。(家から近かったらガチで習いに行ってた)
そして私はお目当てのものは見つからなかったけど、ホルベインのスカーレットと金色を買いました。
新春にぴったりの組み合わせ。
さあ、お会計
…なんぼじゃったか?とおばあちゃんがおっしゃるので私は計算して2680円だったよ。というと端数おまけね。ありがと。といわれ
うーん、商売という言葉の意味を反芻してその後考えるきっかけになりました…。
そして、その後衝撃の一言
『あのね、私100歳ですねん』
え。本当にとてもじゃないけど100歳には見えなかった。85歳くらいかなって。
商売されてる方ってこんなに若々しいの?と思いました…戦時中のお話もお伺いしてもっともっと話したいというお気持ちは少なからず伝わってきたけれど、本当に彼女は『店員さん』でした。
(あなたは何を描く?出来たらみせてちょうだいね、ともおっしゃりました。)
おばあちゃんが店員をやってるわけじゃなくて、店員さんがおばあちゃんだったという感じというか。
この絵の具とクロッキー帳は本当に大切にするだろうな。んー、今日もまた商売を考えさせられ、人生の切れ端をのぞいた。
大好きだなあ。商売という循環。かっこいいなあ。