女子大での学び
私は私立女子大の御三家と言われているうちの一校の出身だ。第一志望の大学は国立大学だった。第一志望に落ちて最終的に女子大に進学した。
受験シーズンになると共学に行くか女子大に行くか葛藤した日々を思い出す。少し前のことになるが、自分の経験と思ったことを綴っていきたい。
悩みに悩んだ進学先
元々国立志望で、後期受験もした。国立は落ちるのが予想できていたので、合格した私立のうち進学先となった女子大に行くか、同時期に合格の出ていた共学の大学に行くかに非常に悩んだ。
少人数教育の女子大で英語を磨きたい気持ちもありつつ、それまでが共学だったので大学で初めての環境に身を投じる怖さもあった。
最終的にアクセスや女子大ならではのアットホームさ、共学に比べ手厚いサポートが決め手になり進学を決めた。
女子大に行って良かったこと①異性の目を気にせずやりたいことをのびのびできる
まずはこれだと思う。男性がいると任せる空気になりがちな部長等のポジションも女子大では当然女性がやる。私自身、やってみたいと思っても男子からの目を気にしてやらなかったことがあった。選ぶファッションも男子の目線をどうしても意識していた。女子大ではそういったことを考えなくて良いので各々が自由にやりたいことをやっていた。
女子大に行ってよかったこと②校舎が綺麗
共学が汚いと言っているわけではない。高校まで共学だった身として、ここが学校とは信じられないくらいに掃除が隅々まで行き届いており驚いたことを覚えている。
女子大に行ってよかったこと③健康相談の体制
女性ならではの不調について相談しやすい体制があった。基本的にキャンパス内にいるのが殆ど女性なので、自分の体で悩んでいることを相談しやすい。
大学で初めての一人暮らしをする人も多いのでこのサポート体制は心強いと思う。
女子大に行って良かったこと④就活サポート
時代によって変わると思うものの、就活において女子学生は何かと苦労がかかりやすい。出産に伴う休職のリスクがある存在と見做されるから。
同じ条件の男女の候補者がいるなら産休を取る可能性のない男性が採用されやすい。あまり言いたくない言い方だが、穴を開ける可能性が低い存在が優先されがちなのだ。
今は売り手市場なので、前とは違うかもしれないがまだ買い手市場だった当時、何十社受けても通らないなんてことがざらだった。
ES添削や面接指導、就活全般に関する相談等、母校のサポートは手厚く、うまく行かずに悩んでいた時も大変心強かった。大学なので、自ら相談しに行く必要はあるが、その姿勢さえあれば応えてくれる体制があった。
女子大に行って良かったこと⑤OGとの繋がり
卒業後も同窓会でキャリア相談ができたり、OG同士の交流の場があったりするのもメリットかもしれない。社会人になると今いる会社の価値観に凝り固まってしまいがちになるので、会社も年齢も異なるOGと交流できる機会は貴重だ。
同窓ということもあってか価値観が似ているので、初対面でも本音で話せるし親身に相談に乗ってもらえることもある。
デメリットと思うこと
あまりデメリットを感じたことはないが、主なデメリットは以下3点かと思う。
OBがいない
権威のある地位に女性がいることはまだ少ない。OBがいないことはデメリットにもなり得る。
男性の知り合いが出来づらい
他大学とのインカレはあるが圧倒的に女子が多いので男子の知り合いは出来づらい。憧れのキャンパスライフで思い描くような出会いはほぼ無いと思っておいて良いと思う。
小規模故に合う合わないがある
少人数教育を取り入れている女子大は多い。きめ細かい授業が受けられるし、校則はほぼなく自由だが、出される課題が多く、1クラスの人数が少ないので、出欠もしっかり管理されており発言やディスカッションの機会も多い。ごく稀な例だが、合わずについていけなくなる人もいた。
私は教員免許取得のための授業も受けていたので、特に1〜2年次は課題と授業に追われ、あまりアルバイトも入れなかった。
最後に
女子大での日々は楽しく今でも青春だったと思っている。そこでできた友人とは今も繋がっているし、支えになっている。進学先に悩んでいる人の参考に少しでもなれば嬉しい。
今日のつぶやき
文系に行くか理系に行くか、それとももっと専門的な道に進むかを高校生で決めるのは難しいことだと思う。
大事なのは良い大学に行くことではなく、良い人生を送ること。せっかくならやりたくもない無難な選択ではなく、ワクワクする選択をして欲しいと思う。
