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新宿新米ホームレスYOSHIKIさん〜絶え間なく吐き出される言葉〜
「公共」とは、なんだろうか?
かつて生活に困窮した人達が集っていた宮下公園、公共の施設としては「違法な状態」としてホームレスを排除し文字通り浄化されてから久しい。
今では、渋谷横丁が並び「支払う能力」がある人を受け入れている宮下パーク
公園における、公開性や公共性は「市場」に順応したマーケットの公共性としてその本質すらも排除してしまっている。 近くに居住する住民からすると、きれいな部分だけ公にしたいよね? が基本原則である。
決してこのnoteにおいて公園における本質の話をしたいのではない。
このメディアを立ち上げる直前、宮下パークを歩いていてふとそう思った。
そんな宮下パークで彼と出会った。
新宿に流れ着いた新米ホームレスとの出会い
スーパーのレジ袋に飲みかけのお酒やお弁当、タオル、財布、下着などをパンパンに詰めもうフィルターにまで火が移ってしまったタバコを咥え、呪詛のように言葉を繰り返す。
思わずギョッとしたが、まだ若く 路上で生活してるかしていないか微妙なラインを思わせるくらい小綺麗な彼に少し話しかけてみることにした。
「すみません、ちょっと良いですか?」
「wgw@d@J.gmgd@tpwgd@dpwp」
返ってきた返答はとても理解できるものではなく、何度も何度も同じ質問をぶつけた。
5分ほど問答しているとやっと彼からリズムを排除した言葉が返ってきた。
「1000円もらえませんか?」
わたしは、わたしの活動の趣旨を丁寧に丁寧に時間をかけて説明した。
どこまで理解してくれたかはわからないが彼にお金を渡すと、買った商品でアートを作ったぜ! と清々しい顔で戻ってきた。
下記、わたしたちの活動について
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/76680212/picture_pc_cc007e134091c62c00fe1e9de547e9ef.png?width=1200)
後日改めて取材の許可をいただいて、困ったら電話するようにスマホの番号をメモ書きし渡してその日は別れた。
ここは、天国? 地獄でも笑えるんだぜ
取材の日程や時間はふわっと伝えていた。
彼はスマホを持っていないとのことなので、公衆電話から連絡をもらえるよう少しの小銭と携帯番号を渡していたのだ。
取材当日は渋谷で夕方から待機して彼からの電話を待った。
彼から電話が来たのは21時を過ぎたころ、先日のお礼を言いたいということ、新宿に居るということ、今から時間があるということ。
わたしたちは、すぐに新宿に向かった。
新宿駅東口を降りたらすぐ、雨に打たれて彼はアルタ前に座り込んでいた。
早速カメラをまわし彼の生い立ちや半生、現状などをインタビューさせていただいたのだ。
インタビュー動画はこちら。
相変わらず何を言ってるかわからなかったそれは、決して呪詛でも恨みつらみでもなく、ただただポジティブな言葉をリズムに乗せていた。
エンタメの世界を目指し、人を楽しませるという夢を淡々と話す彼の目は決して死んではいなかった。
聞いている限り過酷な労働環境から半ば逃げ出す形で飛び出し、身分証もなく彷徨う様は地獄かとも思われるが、彼は笑ってた。
「いいこと、あるよ、いつかきっと」そうラップする彼は今も新宿でぶつぶつと呟いている。
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