【Vol.2】クリエイターが繋がる場を目指して。「LUMIX BASE TOKYO」が歩んだ2年と現在。
LUMIX BASE TOKYOの立ち上げに携わった2人が語る、LUMIX BASE TOKYOの魅力や想いの話。本記事は後編となるVol.2です。
▼前編はこちらから!
「目指す姿」と「名前の由来」
LUMIX BASE TOKYOは、「クリエイターが繋がりを持てる場になる」という思想を持って運営されています。
名前にもその想いを込めました。
「BASE」にはニつの意味が込められています。
一つは「基地」のBASE。
ショールームというと、そのメーカーのユーザーであったり、何か用事がないと足を運びづらい印象を持たれがちですが、LUMIX BASE TOKYOは誰もが気軽に立ち寄れる「居場所」となることを目指しています。
もう一つは「素地」のBASE。
様々な製品を試して、編集や配信方法なども学ぶことで、クリエイターとしてのスキルが磨かれる。そして、繋がりを作ることで活動の素地になるような場所になれたらと考えています。
こちらは初めてお出しする「ロゴデザインの候補」です。
コンセプトでもある「未完=可能性」を体現するロゴの一部が欠けたデザインや、LUMIXの象徴でもある光軸を取り入れたデザインなど、いくつかの候補がありましたが、文字で遊んでしまうとロゴに特徴が出すぎてカメラのLUMIXと認識してもらえない可能性もある為、文字を切り欠いたりはせず、読みやすくシンプルで洗練された印象の現在のロゴに決めました。
また、「LUMIX BASE TOKYO」と名称が決まる前にもたくさんの候補がありました。
「LUMIX BASE TOKYO」と最後まで競り合った候補が「LUMIX STUDIO」「LUMIX ATELIER」です。
STUDIOもATELIERも最後まで悩みましたが、「制作・創造」よりも「場所・拠り所」であることをメッセージとして届けたかったので、「BASE」に決定しました。
「未完=可能性」に込めた想い
LUMIX BASE TOKYOは「未完=可能性」というコンセプトを掲げています。
立ち上げ準備をしながらステートメントを作っていたとき、「この拠点は、誰に向けた、何なのか」を考えていました。
「未完」とは、人とは違う、常に自分の表現を追い求めるクリエイターの思想を表しています。
「表現を探求していく」という意味では、私達の想いはクリエイターと変わりありません。
一方通行ではなく、クリエイターと同じ視点で、相互に影響を与えながら進化していける場所。そんな想いを「未完=可能性」というコンセプトに込めました。
立ち上げから、2年間での変化
様々な規制も緩和されていき、オープンしてからこの2年間でお客様の動向も大きく変わりました。
何より変わったことは、他社メーカー様のカメラを利用されている方がLUMIX BASE TOKYOに足を運ばれるようになったことです。
SNSで見かけた作例や製品をキッカケに、LUMIXというブランドの認知度が少しずつ上がってきました。
まずは知っていただけるようになったこと。これが何より嬉しいですね。
立ち上げ当初はスタジオ利用なども企画していましたが、予約システムや運用面での課題があり、現在のワークショップ等のイベント形式が主流になりました。
ワークショップ終了後に感想やご意見を頂戴しに行くのですが、その場でクリエイター同士がSNSや連絡先の交換をして繋がっているのを目にするようになりました。
LUMIX BASE TOKYOでできた「接点」が、プライベートの撮影や作品撮りに繋がっていく様子を見ると、今のこの形で運営できて良かったと感じます。
「接点」という意味では、社内の接点も強くなったように感じています。
運営の坂本さんが毎週、お客様からいただいた声を「週報」にして、デザインや設計などにも送ってくれるんです。
「お客様のために何ができるか」という想いが開発側にも浸透していき、製品づくりの糧になっています。
クリエイターの居場所を作っていく
「GINZA」から移転して2年。
イベントが数多く開催されたこともありWEB会員数も4000名を超え、オープン当初に比べるとLUMIX BASE TOKYOは多くのクリエイターにご利用いただける拠点になりました。
「GINZA」時代にはできなかった、ワークフローを体験しながらスキルを高められるような環境は整えることができたので、次は「共有」ができる機会づくりにも力を入れていきたいです。
例えば、作品を持ち寄ってモニターに写して披露しディスカッションできるような場や、そうしてできた繋がりからクリエイターの仕事を生み出せるような場にもしていきたい。
また、写真展をはじめ、写真と動画を掛け合わせたハイブリッドな展示なども検討しています。用事が無くてもフラッと立ち寄れるような企画もしていきたいですね。
「クリエイターの居場所」となるような拠点へとこれからも進化していきます。まだ足を運ばれたことがない方も、ぜひ一度お気軽にお立ち寄りくださいませ。
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