フルサイズでテーブルフォトを撮る私が感じたLUMIX G9PROIIの魅力|Kazoo
皆さんこんにちは。フォトグラファー&映像クリエイターのKazoo(@kazoo1984kazuno)です。
私はLUMIX S5ⅡXをメインカメラに「架空の喫茶内でのワンシーン」というコンセプトで撮影した作品を日々SNSに投稿しています。
そんな私がこの度、マイクロフォーサーズのフラグシップモデル「LUMIX G9PROII」をお借りしたので、普段使っているフルサイズカメラと比べながら、その魅力について語っていきたいと思います。
ファーストインプレッション
実は、初めて買ったカメラが初代LUMIX G9PROなんです。
なので、個人的に今回のG9PROIIはどう進化したのかとても楽しみにしていました。
まず持った感じ、軽いと感じました。
G9PROIIの質量(本体のみ)が約575g、私が使っている最新フルサイズのS5IIXの質量(本体のみ)が約657gで、持って比べるとやや軽いです。
カメラボディはS5II/S5IIXのものと共用しているので、パッと見はほとんど一緒です。S5IIと同じ感覚で操作できました。
違いとしては、ペンタ部のファンは無くなり、ファンクションボタンが追加されています。
また、マイクロフォーサーズ機のGH6にはショルダーストラップなどを取り付ける三角環が備わっていましたが、G9PROIIでは無くなり、動画撮影時における余計な音を抑えるデザインとなっています。
ボディがS5II/S5IIXと同じなので、しっかりとしたグリップ感があり、持っていて安心感がありました。
G9PROIIと私のテーブルフォト
G9PROIIの進化した部分を感じつつ、早速テーブルフォトを撮っていきたいと思います。
高速連写で撮る
私はコーヒーの水滴が跳ねるシーンを、連写機能を使ってよく撮影します。
G9PROIIでは電子シャッターで秒間75コマとかなり速い速度で撮影できますので、今回の撮影でも水滴が跳ねる瞬間を逃すことなく捉えてくれました。
時が止まったような、でもダイナミックな一瞬を感じられるような、この写真表現が好きなんです。
絞り優先オート(Aモード)で撮る
普段の撮影では、絞り優先オートを使っています。
F値を開放に設定し、被写体の周辺をボカして撮影することが多いです。
フルサイズと比較して被写界深度が深いマイクロフォーサーズですが、F値が小さいレンズを使った写真を見ると十分にボケており、素直に満足しています。
何より映し出された写真の画質が綺麗に感じました。
上の写真は間接照明だけの暗所で撮影しましたが、ノイズ感も少なく綺麗な写りだと感じます。
こちらのパフェやクリームソーダの写真はJPEG撮って出しに対してレタッチしていますが、フルサイズのS5IIXと同じ感覚でレタッチできました。出てくる色味が共通してますので、とてもスムーズでした。
リアルタイムLUTで撮る
G9PROIIでもリアルタイムLUT機能が搭載されていますので撮影してみました。
どの写真もカメラ側で調整せずレタッチもしていない、撮って出しの写真です。フォトスタイル「709ライク」に対してフィルム系のLUTを当てています。
自分の気に入ったLUTを見つければ(作成すれば)、このように簡単に味わいのある撮って出し写真が撮れるのが楽しいです。
マイクロフォーサーズと
フルサイズ、どちらがいいのか?
ここまでG9PROIIを使ってとても印象が良かったですが、では普段フルサイズのS5IIXを使用している立場として、この記事を読んでいただいてる読者様にG9PROIIをお勧めできるか。
結論から言うと
「目的による」
だと思います。
マイクロフォーサーズとフルサイズのメリット・デメリットは多くの方が解説していますので詳しい説明は省略しますが、それぞれの特徴を一言で表すなら、
だと言えます。
ただ、以下2枚の写真を見比べていただきたいのですが、
これはS5IIXとG9PROIIでそれぞれ撮影しました。
同じアングル、シャッタースピード、同等の画角で撮影。それぞれレタッチせず撮って出し。ボケ感が同じになるように、G9PROIIはF1.7でS5IIXはF3.5で撮影。
もちろん細かい違いはありますが、どちらがマイクロフォーサーズで、どちらがフルサイズか、パッと見では分からないと思います。
フルサイズに比べセンサーサイズが小さいことで、画質が劣ると思われがちなマイクロフォーサーズですが、私は世間のイメージほど描写の差を感じませんでした。
むしろフルサイズに比べて小型で、しかも描写性能も高い魅力的なレンズ群と組み合わせることで、機動力を高められる点においてもG9PROIIをとても気に入っています。
フルサイズにも劣らない
画質と機能が詰まった一台
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回G9PROIIをお借りして感じたことは、普段のテーブルフォトにも十分に使えるということでした。
動画性能はこの記事では触れませんでしたが、像面位相差AFの搭載、効きの良い手ブレ補正、ProRes収録、4K120p、外部SSDへの直接収録など動画機としても高い性能を持っています。
コスパ的にもお勧めできる一台ではないでしょうか。
またマイクロフォーサーズはレンズが小型軽量な為、比較的安価で、機動力の面でも魅力があります。今回使用したLEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH.のようなすごいレンズがあるのもお勧めポイント。
私はテーブルフォト以外に野外撮影も楽しみますので、望遠でもコンパクトに組み合わせられるG9PROIIでは野外を撮影、室内ではS5IIXで撮影、などと考えると夢が広がります。
LUMIXは絵作りや色味が統一されていますので、2台持ちでもレタッチがやりやすいのも魅力ですね。
LUMIX G9PROII、ぜひ皆さんに手に取って使って欲しい一台です。
▼関連記事